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日本一の自転車店「あさひ」に学ぶ~成熟市場からの飛躍~

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こんばんは。雑賀です。
本日は午後から、セミナーに参加して経営者としての勉強をしてきました。

皆さん「あさひ」という自転車屋をご存じでしょうか??
上の写真を見ると、そういえば見たことあるな~という人が多いのではないでしょうか。
私の実家の近くにもつい最近オープンしたんですよね~!!

現在の店舗数は全国に252店舗、売上は約300億円程度になるそうです。
その店舗を運営する株式会社「あさひ」の下田進社長のセミナーです。

タイトルは・・・

「来店客ゼロから、日本一の自転車店になぜ「あさひ」は成熟市場で飛躍できたのか」

昭和24年に下田社長のご両親が玩具の町工場を創業したことから、ストーリーが始まります。
そんな背景から、昭和45年に、町の小さな玩具店をオープンしてその店舗を任されたこと
が下田社長が経営の世界に入るきっかけとなりました。(当時22歳!!)

オープンしてから3年くらいは、ほとんどお客さんが来ない時が続いたそうですが、
今となれば、その経験こそ、素晴らしい経験だったと認識されています。
そんな不遇の時代の25歳のあるとき「自転車屋ならやっていけるのではないか・・・」
と思い、自転車屋に業態転換したことが、大きな転期となります。

すべてを解説するのは大変なので、本日のスタディーフレーズだけ抜粋してご紹介!!

・自転車屋は”ハート”がつながる仕事
⇒お客様に対する気持ちやハートを大切にすることで、お客さんが来てくれるようになった

・カテゴリーキラーへの挑戦と追求
⇒35歳のとき、他店との価格競争に巻き込まれないように”プロショップの展開”強化
⇒プロ志向の専門店が客志向を強化したモデルで大成功
 (当時、日本で1位か2位の売上、店舗売上2.5億)

・自転車販売に対する新しいコンセプトの確立 ”安心・安全・楽しいサイクルライフの提供” 
⇒自転車の販売チャネルの変化による町の自転車屋の修理部門化への憤り
⇒本当にこれでいいのだろうか?? 何が本質的に求められているのか??
※コンセプトを実現する店舗オープン
 初年度から大成功(店舗売上1.5億 スタンダードは1000万円程度)

・売上を伸ばすことよりもBEP(損益分岐点)を下げる戦略の追求
⇒価格競争に追従しても意味はない・・・合理的な安さでないと事業発展は実現されない
 ※あなたの商品・サービスを安くできる理由に明確な根拠はあるのか??

・自社の強みで他店とどこまで差をつけられるかが大切
⇒自社のSWOT分析の結果・・・①人間力②商品力③店舗力 での差別化
⇒自社の一番の差別化要素は、”人間力”・・・企業は人で決まる!!
⇒箱は真似できても、人間力では絶対に負けない!!

・自転車販売の全く新しい販売スタイルのモデル化・・・「想像力を持って創造する」
⇒250店舗で不採算店はほぼゼロ(新業態を創りだしたことにより他店と勝負する必要はない)
⇒成熟期でも新業態を創ってしまえば、それは成長期に変えることができる

・変化はしなければならないが、本質的な考え方は不変であれ!!
⇒今の成功が続くと思ったら甘い!! 世の中は常に変化する
⇒しかし変化していけないのは、自社の本質的な考え方(ビジョン)とお客様に対する姿勢

・”お客様第一”という言葉だけ掲げていてもそれは仕事ではない
⇒お客様第一をどういうカタチで実現していくかというところに仕事が存在する

・未来への計画が、今の必要を教えてくれる
⇒5年後のゴールを見据えて、今何を頑張るべきかが明確になっているか??
⇒思いを実現するためには、計画を立てることが大切である

・Noから入る人は伸びない・・・「Yesから入ろう!!」
⇒できない理由を並べることは簡単であり、そのようなクセのある人間は成長しない
⇒今すぐにそれを実現できなくてもよいが、Yesから入ってそれをカタチにしようと
 努力や工夫をしていくことが自分たちの成長につながる

・正しいから正しくないかを判断基準にして努力すれば、それは継続し、利益はついてくる
⇒迷いがあるのは、判断基準がぶれているから(若いうちは迷ってもよい)
⇒それが儲かるか儲からないかではなく、正しいか正しくないかを判断基準にしたほうが迷わない
⇒正しいことが”かっこいい”と思える社会にしなければならない

といった内容の90分でした。

最近は、健康&エコブームの影響もあって、自転車に対するイメージが高まってますよね。
自分もけっこう前から、自転車は好きでたまにツーリングしています。(最近乗れていない^_^;)

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下田社長の話を聞いた後の感想は、マーケティング発想をベースにした知的な戦略家
といった感じでしょうか。そして、若いときの苦労が労働観や経営観のベースになって
確実にビジネスを進めているという印象ですね。

成熟市場でのわかりやすい飛躍モデルの展開ポイントを学ぶことができました。
話を聞くと、当たり前のことを確実に着実に・・・と思うのですが、
それができそうでできないのが現実なのでしょうね!!

今日の学びをヒントにCLPのもろもろを見つめ直してみたいと思いました。
明日は新潟に行ってきます~

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