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タイムマネジメント能力と仕事の質を上げる!!(事例篇)

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皆さんこんにちは。三連休いかがお過ごしでしょうか。。。
9月も半ばを過ぎて、これからだんだんと秋らしくなっていくのでしょうね。

今日は、前回お伝えしたように、ちょっとした事例を通じてメッセージをお伝えします!!

「それぞれの立場と役割が違うことを皆が認識する。
 その役割の中でそれぞれがベストパフォーマンスを発揮する。
 それがチームワークのレベルアップ、すなわち結果が出るチームづくり」 
の話。

言われてみれば、当たり前だけどなかなかできているチームや組織は少ないようです・・・

例えば、フランチャイズのお店などでは、同じフォーマットで商売をしているにもかかわらず
すべてのお店が同じ成果や実績になるわけではありません。そこにはいろいろな要因が
ありますが、職業柄よく相談などでお聞きするのは、店長やマネージャーが変わると
その業績も変化する
という話・・・

数年前に、コンサルティングの仕事で、。DVDレンタルをメインとする有名な会社・・・
頭文字がTで始まる会社ですが(^◇^) 
といえばおわかりですよね? 
その、若くて優秀な店長さんにインタビューをする機会がありました。

その店長は、27歳という若さ(だったと思う)で、数店舗の店長職を渡り歩き、
ことごとく不振店舗の売上アップを実現してきた社長も期待している将来の幹部候補!!
との事前情報。。。

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互いの自己紹介やインタビューの趣意説明を終えて、私が店長として一番大切に
していることは何ですか??という質問をすると、以下の2つの回答が返ってきました。

 ①店舗スタッフ全員と会社のビジョン、そして価値観(仕事観)を共有すること

 ②できる限り自分が業務オペレーションに入らなくても大丈夫なチームをつくること

①を裏付ける場所にご案内いただきました。店舗のバックヤードにあるスタッフが着替えたり
休憩するスペースの壁には・・・

会社のビジョン、店長として思い描くのこの店の未来像、目標数値、
スタッフに求める行動基準などが一面に張り巡らされています。

そして、店長は90名の登録アルバイトスタッフが日替わりや業務タイムで出社してくると、
できるだけ個別にその思いを毎日のように伝えるのだと教えてくれました。
そして自分で作成した”紙芝居”を私に見せてくれてアルバイトの学生でもわかりやすいように、
このようにして、この店が未来の実現したい姿を読み聞かせみたいな感じで伝えているのですと・・・
本当に手作り紙芝居なのです!! この店長、なんでこの若さでそこまで・・・すごい!!

そして、②の回答について私から更に質問を・・・「業務オペレーションに入らないとは??」

例えば、店舗の通路にゴミが落ちていたとする・・・
その店長はすぐには拾わないのだと教えてくれました。なぜなのか?? その意図は??
そこで店長は、店舗スタッフの中で誰がそれに気付いて拾うのかを見ているとのことでした。。。

他にも、DVDの棚の商品陳列状態が乱れているとする・・・
その店長はすぐには直さず、上記のように誰が対応するのか見ているとのこと。
そして、そっと近づいて「ありがとう。君のおかげで・・・」と褒めるのだと。。。

あまりにも誰も気がつかないときには、近くにいるスタッフを呼び寄せて、同じ光景を
見ながら、「何かがおかしいと思いませんか??」と質問をするのだと教えてくれました。

これって何をしているのか?つまり②は①のために必要だということなのです。

仕事の価値観や大切なポイントを共有するためには、自分が業務に入り過ぎて、自分で
 すべて対処してしまうことは最終的にはチームにとってマイナスになってしまう
ということ。。。

自分の仕事観や価値観をスタッフにインプットすることで、自分がすべて対応しなくても
 パフォーマンスが下がらないチームを作ることが重要度の高いテーマ
だということです!!

例えば、皆さん居酒屋やファミレスなどに行く機会は多いと思いますが、
注文をしたのになかなか出てこなかったり、全体がバタバタして落ち着かない店って
ありませんか?? つまりオペレーションがうまくまわっていないお店(+_+)
そんな店は、店長やマネージャーも業務オペレーションに入って自分のオペレーションに
必死になっていて、全体のフロアコントローラーが存在しない状態になっている
ことがほとんどです。
店長やマネージャーは基本的には”フロコン”の役割をするのが仕事なのに、全体が忙しいから、
もしくは人員削減などの理由でそうなっていないことが原因であることが多いのでしょう。
もっと大きく言えば、店全体の品質管理をするレベルの人間がやるべき重要な仕事に対する
認識ができていない(わかっていてもできる状態ではない)
とも言えます。

何が伝えたいかというと、
「全員が緊急対応に振り回されているチームでは
 最終的には仕事の質が下がる!!」 
ということ!!

仕事の重視度と緊急度という話をしてきましたが、優秀な店長やマネージャーやリーダーほど
緊急対応の時間が少なく、重要な仕事に時間を割いています。

通路にゴミが落ちているのを見てその店長がどう考えてどう行動するのか・・・

 A店長:「あっゴミが落ちている、すぐに拾わないと・・・」 ⇒ すぐに拾って自分で対処

 B店長:「まだまだうちのチームは仕事観が共有されていないな~」 ⇒ 上記の優秀店長の行動

つまり、通路にゴミが落ちているという現象を見ても、その捉え方は大きく違うと言うこと。
A店長は、緊急度でしか問題を捉えられていない普通の店長。
B店長は、(緊急度+重要度)といった2つの側面でその問題を捉えられる優秀な店長。
A店長なのかB店長なのかで、その店舗のチーム力や業績は時間の経過とともに差がついて
いくのでしょうね。

一番ダメな人(チームで結果を出せないリーダー)は、自分で現場の業務を抱えすぎて、
それでいっぱいいっぱいになって個人ワークの時間で仕事が埋め尽くされて、
チームマネジメントのための時間がほとんどとれていない人でしょうね・・・
そして、自分が業務オペレーションに埋没していると、客観的で俯瞰的な視点で現場を見る
ことができないので、冷静な判断をできなくなるという悪循環も発生する
のです。

実際の現場で、まだ仕事の経験量が少なくて、物事の捉え方が未熟な若いスタッフの中には、
店長がチームマネジメントのためにあえて、業務オペレーションには入らないように
しているのに、
「うちの店長(マネージャー)は全然現場の仕事を一緒にやろうとしないんですよ~」
といった類のフレーズを発することも多いものです。

これは、まだ経験も少ないし、自分がチーム全体で進めていく仕事の一部しか知らない
という認識も薄い段階なので仕方ないことかもしれませんね。
そんな若い人の相談やメッセージをもらうことも多いのですが、まだわかっていないな・・・
と思いますね。
しかし、キャリアステージが変化して、いろいろなことが見えてくると・・・
「あんなことを、昔言っていた自分が恥ずかしいし、申し訳ないと思う」となっていくのでしょう。
もちろん、5年経っても10年経っても同じことを言っている人はいますが・・・

だから、若い時こそ苦労をしてたくさんの量と幅のある業務体験を積むべきだと思いますね!!
なぜならば、いろいろな人の立場と気持ちを理解することができるからです。
そして、何が緊急で何が重要なのかを客観的に理解する力が身についていくからです。

私は「量は質に転化する」という言葉で教えられました。

T社の優秀な27歳の店長のインタビューを聞きながら、この店長はほんとうに短い期間に
人の何倍も自分を追い込んできたから、この年代で、勝てるチームを作り上げるコツを
体得し、それをカタチにできるのだろうなと思いました。
とても刺激的な時間でしたね。(だから今回お伝えしました)

チームを通じて、ゴールを達成するためには・・・冒頭にも伝えましたが

「それぞれの立場と役割が違うことを皆が認識する。
 その役割の中でそれぞれがベストパフォーマンスを発揮する。
 それがチームワークのレベルアップ、すなわち結果が出るチームづくり」 

上記を実践できるリーダーの存在が不可欠である!! というメッセージでした。

T社の店長の皆さんが、最終的に目指す店舗は「渋谷店」!!なのだそうです。 
店長の中の真のトップがそこに行くそうです。
今頃、その店長が渋谷店で店長をやっていたらかっこいいし、うれしいですね(^◇^)
 
今日もだいぶ長文で一般的なブログのメッセージ量ではありませんがご了承くださいませ。
それでは、素敵な三連休をお過ごしください!!

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