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第2回 「尊徳塾」 ~幼稚園・保育園 若手経営者勉強会~

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「株式会社登龍館」が主催している・・・
日本人の勤勉さのモデルとして知られる「二宮尊徳翁」の”至誠”の精神を模範として
20代~40代までの幼稚園・保育園の若手経営者が教育と経営を共に学ぶ勉強会!!

 「尊徳塾」

の第2回目が7月5日の金曜日に開催されました。

以前にもお伝えしたように教育面における専任講師は「野口芳宏先生」
そして、私が経営面・運営面の講師&コーディネーターとして関わっております。

幼稚園・保育園・認定こども園の運営者、後継者、現場の職員といった
各種の運営スタイル&ポジションの方々が参加されているので、それぞれの思いや感覚
が凝り固まっていない良い学びの場がそこにはあります!!

1法人で8園を運営されている方・・・
1園で500人も園児がいる保育園の職員の方・・・
お婿さんとして園の運営に携わり、ご自身は格闘家でもあるという方・・・
バラエティー豊かなメンバーとなっております(^◇^)

今回の野口先生の講義では・・・「教育の目的」についてお話がありました。

教育基本法における「教育の目的」は以下のように定められています。

第一条)
   教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として
必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

野口先生は、上記を整理すると以下の2つに集約されると・・・

 ①人格の完成②国民育成

つまり、日本において教育に携わる人は基本的に上記の2つを常に頭に入れておかなければ
ならない
ということ!!

そして戦後3年が過ぎた昭和23年6月19日に排除された「教育勅語」
に関する見解についても、塾生に対していろいろな問いかけがありました・・・

私はもちろん世代的に排除されたものとして、その言葉に対するイメージがある人間
ですから、あらためてそれば良いイメージ?悪いイメージ?と質問されると
なんとも答えられない自分がいましたね(>_<)

というよりも、もちろん教育勅語自体は知っていますが・・・
その内容をちゃんと読み込んで理解しようと努めた経験や機会
がなかったというのが正直なところかもしれません
・・・

今回は野口先生が国語教育のプロとしてその原文をわかりやすく解説してくれました!!
野口先生の講義を受けるとき、いつも自分が”日本の言葉”に対して
勉強不足であることを痛感します(>_<)

教育勅語の内容を聞いて感じたのは全く難しくない、わかりやすい内容だということ。
もちろん歴史における捉え方、個々による解釈レベルの違いはあっていいと思います。
その前提で、学んだ内容を整理すると、

★人間として最も大切なことは以下の2つである

 ①「忠」・・・国家への忠義(忠誠心)
 ②「考」・・・親や祖先を大切にするということ
 ⇒揺るがない理念の必要性(祖先からのDNAをつないでいくことが大切)

★何を大切にしていかなければならないか?

 その順番は・・・
 父母 ⇒ 兄弟・姉妹 ⇒夫婦 ⇒友人
 ※縦の関係から横の関係へ、そして「家族を大切にすること」が一番!!

 ①修身・・・身をおさめて、立派な行いをするよう努めること
 ②斉家・・・自分の行いを修め正して、家庭をととのえ治めること
 ③治国・・・国を治めること
 ④平天下・・・天下を平和に保つこと

 つまり・・・
 天下を平らかに治めるには、まず自分のおこないを正しくし、次に家庭をととのえ、
 次に国を治めて次に天下を平らかにするような順序に従うべきである。
という儒教の教え!!

★教育勅語の十二徳

 1.孝行(こうこう) ⇒子は親に孝養を尽くしましょう。
 2.友愛(ゆうあい) ⇒兄弟姉妹は仲良くしましょう。
 3.夫婦の和(ふうふのわ) ⇒夫婦はいつも仲睦(むつ)まじくしましょう。
 4.朋友(ほうゆう)の信(しん) ⇒友達はお互い信じ合ってつき合いましょう。
 5.謙遜(けんそん) ⇒自分の言動を慎みましょう。
 6.博愛(はくあい) ⇒広くすべての人に愛の手をさしのべましょう。
 7.修学習業(しゅうがくしゅうぎょう) ⇒勉学に励み職業を身につけましょう。
 8.智能啓発(ちのうけいはつ) ⇒知徳を養い才能を伸ばしましょう。
 9.徳器成就(とっきじょうじゅ) ⇒人格の向上につとめましょう。
 10.公益世務(こうえきせいむ) ⇒広く世に中の人々や社会の為になる仕事に励みましょう。
 11.遵法(じゅんぽう) ⇒法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう。
 12.義勇(ぎゆう) ⇒正しい勇気をもってお国の為に真心をつくしましょう。

今回、教育の目的というテーマで学びを得たわけですが・・・
上記の内容は、世界の中で賞賛されている日本人としての資質であり、
大震災のときに日本人の行為や助け合いといった絆そのもののベースになっている資質
なのだろうと思います。

つまり日本人としての精神ベースとなっているもの。
しかし、そんな教育の目的の実現が、今の教育現場や家庭の中で薄れているではないか・・・
このままでは、まずいのではないか・・・

そんなことを考えながら野口先生の講義を聞いていました。

天然資源が少ない国としての日本の資源はその形成者である国民(人間)そのもの!!
このような素晴らしい資質をちゃんと引き継いでいくことが大切だろうと
考えさせられる講義でした!!

そして、今回の私の講義テーマは・・・

1.園のマーケティングとは?
・ライフサイクルを理解して運営ポイントを見極める
・”選ばれる園づくり”をしなければ生き残れない時代

2.選ばれる時代の選ばれる視点(必要なのは選ばれるための正しい努力)
~ただがむしゃらに頑張るのではなく、どのように頑張るかが明暗を分ける~
①長所伸展法と力相応一番主義
②保護者の選択眼(園の評判はソフトで決まる!!)
③顧客定義(ターゲットの明確化と相手を選び絞り込み割り切る勇気)
④口コミの本質と伝える力(自分達が選ばれている理由から考える)

3.自園の魅力を整理整頓する(客観的に自園のポジションを掴む)
①4つの視点
 (人的魅力、教育的魅力、施設的魅力、オリジナルの魅力)
②3つの視点(3C分析)
 (自分達の視点、保護者・利用者の視点、競合園・他園の視点)
※自分達が今どこにいるかがわかれば、次に向かう道、目指す道がもっと明確になる

そして最後の1時間はグループディスカッション!!
今回のテーマは「採用(リクルート)について」

それぞれの園の現状を発表していただき、それからは意見交換やお互い質問タイム・・・
私が「ずばり今、採用に困っている園の方は?」と質問をすると・・・
1園を除いて、その他すべての園から手が上がりました(>_<)

そうです、今園児募集よりも採用に困っている幼稚園が多いのもトレンドなんですよね~
実例では、予定していた人員が揃わないから、クラス編成を変更するしかなかった・・・
という園もあるくらいなのです。
10年前と比較して最近の傾向は、保育園や一般企業に就職する割合が増えているということ。
ではなぜ、幼稚園に就職したいという学生の割合が昔より減少してしまったのか??
私は以下の3つの要因が影響していると整理してお伝えしました。

 ①労働時間の要因・・・幼稚園はなんだかんだ忙しく大変で時間的に余裕がないイメージ

 ②給与的要因・・・上記の割には給与水準があまり高くなく一般企業よりもらえないイメージ

 ③仕事に対する責任感の要因・・・担任を持ち、子どもの命の管理と保護者からのプレッシャー
  に対する精神的キャパが昔より少なくなっている

上記の要因がありますが、基本的には学生全体のマインドの変化が大きな要因ですね!!

他には、学期の途中で退職してしまう先生の問題・・・(今年度も数園から実例が
優秀な人材を入れたいが、その前に学生を選んで採用するまで至らないというジレンマ・・・
そんなことも皆さんと共有しました。

この採用問題に関しては、これからの園運営において大きな課題となっていきます。
まずは、皆さんと現状を共有できたので、これからの解決策なども共に学んできたいと
思っています!!

終了後には、更にトークが盛り上がる懇親会

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今回もよい雰囲気で、皆さんと学びと思いを共有できました。
次回も楽しみです。

やはり「道徳教育」をもう少し見直していかないとあらゆる面で問題が起こり続けそうですね。
採用の現状も元をただせばそんな部分に根源的要因があるような気がしています。

私も講師&コーディネーターという立場で関わる皆さんにより貢献
できるように尽力したいと思います!!

明日は日帰り名古屋コースです。
 

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