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それは計画なのか、それともただのスローガンなのか

 PDCAの図

皆さんこんにちは。

『P D C A』という言葉。
社会人になり、経験を積んできた人であれば少なからず聞いたことはあるフレーズ
だろうと思います。そして誰もがその意味や大切さは理解していることでしょう。

簡単に言えば・・・

①PLAN(計画を立てる)
②DO(実行・行動する)
③CHECK(反省・評価・検証・分析する)
④ACTION(改善・見直し・最適化する)

①②③④を繰り返して行くことで、業務効率や業務クオリティーを高めることができる。
といったものです。
そして、それを継続することで、更に進化させる仕組みを
 ”PDCAサイクル”と呼びますよね!!
聞いてみれば「そんなこと当たり前じゃん・・・」と感じる方が多いと思います。

しかし、ビジネスや仕事を進める上で、以外と上記の理屈はわかっていても
それをうまく活かすことができている人はあまり多くないのも事実ではないでしょうか。
(私も含めて??

いろいろな状況下で仕事をしている人の相談に乗り、アドバイスをさせていただくのも
経営コンサルタントの仕事の一つ。

時には、その人がPDCAをうまくまわせていないポイントを互いに話しながら、
掘り下げていくわけなんですが、どこが問題になっているのかは、人によって違います。

ただ、最近思うのは、
『PLANをちゃんと立てられない人が増えている』 いうこと!!

言い方を変えれば、”計画を立てる”ということをちゃんと教えられていない人が増えているという
ことかもしれません。言葉の解釈の仕方って人によって大きく違いますからね。
そんな人は・・・
頑張っているけれど、結果につながらない⇒評価されない⇒自信を失う
⇒仕事と自分自身に嫌気がさす・・・

そんな悪いスパイラルに巻き込まれて、私のところに相談にいらっしゃるわけです。

例えば、私が、「それでは、今回の案件の目標達成に向けた計画を教えて下さい。」
と質問したときに・・・その答えが・・・

「目標達成できるように一生懸命努力して、残業も惜しまず、頑張ろうと思っています。」

「今回は、気合いが入っているので、一日一日を大切に効率的に行動していくようにします。」

上記のような回答を満面の得意顔でいただくことがあると・・・
正直な気持ちとしては、つらいし、悲しい気分になります
そして、その人はちゃんとまともなことを教えてくれる先輩や上司や指導者に
恵まれなかったのだろう
・・・そんな憐れな気持ちにもなります。

上記の回答は『ただのスローガン』でしかないですよね
少なくとも計画とは言えません。
そして、前述したようにあまり結果を出すことが得意ではない人が
このように回答する傾向が強い
気がしています。 ということは、

『結果を出すためには、計画策定能力が重要なファクターになっている』
ということでもあります。

船での航海やレースでも同じように、最初のかじ取りや目指す方向を間違えると、
その後に、いくら頑張っても勝負には勝てないばかりか、ゴールにもつけない
ですよね。
それを間違わずに、正しく見極められる人が『船長』でなければ、
その船はどこに行くのかもわからない・・・漕ぎ手は、ひたすら頑張っているんですけどね(>_<)

だから、組織のトップやリーダークラスの人間には、
スローガンではない、まともな計画を策定できる能力が求められる
わけです。
そしてその能力に乏しい人間は、まだリーダーになるには時期尚早なのだということですね。

計画策定能力というものは、誰もが最初から持っている能力ではありません。
現場のあらゆる経験・体験・失敗を積み重ねながら、身につけていくものです。

自分の経験則も踏まえるとその経験・体験・失敗のプロセスの中で、
しっかり、自分のPDCAサイクルをまわしてきたからこそ、あらゆる状況での
計画や判断を間違わずにできる能力が身についていくのだと思っています。

なんだか、まわりくどくなってしまいましたが・・・
少なくとも自分が20代前半の頃は、以下のような要素を相手に納得のいくように説明できなければ
計画とは言えない、と教えられましたね。

 ①目的は何か(何のためにそれをするのか)
 ②目標は何か(何を成し遂げることが今回のゴールなのか)
 ③責任者は誰か(誰が最終的な責任を取るのか)
 ④タイムスケジュール化(すべてのアクションに期日を・・・いつまでに誰が何をするのか)
 ⑤アクションの最適化(そのように進めると目標達成できるという根拠は何か?)

まあ、基本的には、④⑤のところが計画策定能力の肝になる部分ですよね。。。
ここの詰めが甘いと、計画倒れになる可能性がアップします。
もちろん計画策定には、上記だけではない部分もたくさん含まれてきますが、基本としては
①~⑤は必要条件になるでしょうね。

ということで、最近は前述の例のように
計画策定の内容を聞いているのに、
自分の気持ちのあり方を回答してくる人が多い
ように感じます。
そんなとき、私は「あなたのスローガンは聞いてないんだけどな・・・」と思うのです。
ちょっと社会人としては成熟度が低いように感じます。
子どもや学生であれば、それでも許されたのかもしれませんが・・・(+_+)
PDCAの前に、コミュニケーション能力の問題もあるかもしれません。

気合いとやる気をアピールすることは、ぜんぜん悪いことではないと思います。
何かを成し遂げるためには、気合いや情熱は必要なファクターであることは間違いありません。
しかし、気合いだけで結果を出せるわけではないということを理解することも必要ですよね~。

あなたの計画は、PLANなのか、それともただのスローガンなのか・・・

頑張るのは当たり前のこと
どのように頑張るのかを今までの経験を踏まえて緻密に一生懸命考えることが大切なんだと
思うんですよね。

『からだに汗を書く前に、頭に汗をかくことが大切!!』

その体現者になり、その大切さを後輩や部下に指導できるリーダーが優秀なリーダーです。

「とにかく頑張ればいいんだ!!」が口癖になっているスローガン型リーダーは危険であり、
そのまわりには、また同じような人たちが増えていく・・・
あなたのまわりの上司や先輩はどんなリーダーでしょうか??
スローガン型リーダーがまわりにいる場合は、自分もそうならないように気をつけましょうね。

『ただ頑張ることよりも、どのように頑張るかが大切!!』

どのように頑張ると目標達成できるかを一緒に考えてくれたり、そのヒントをたくさん
与えてくれたりするリーダーが、『からだに汗を書く前に、頭に汗をかくことが大切!!』
という風土を作り、PDCAをちゃんとまわせるチームや人材を育てるのだと思います。

そんなチームを私は、『知的な体育会系』と呼んでいます。
自分もそんなことを、チーム作りのコンセプトにしてきたような気がします。
そんなチームがこれからは活躍していくだろうと思いますね!!

個人もチームも知的なだけでもダメ、それは頭でっかちで行動しないということ。
体育会系なだけでもダメ、それは、体力に任せてむやみにただ頑張ってしまうということ。
その両方を兼ね備えた『知的な体育会系』を目指したらいいと思いますね。

知的がダメ、体育会系がダメという意味ではないので勘違いなさらないように(^◇^)
しかし、一つだけ言えるのは、残念ながら、知的でも、体育会系でもないつまりどちらの要素
も持ち得ていない個人やチームはこれから結果を出すのは難しいかと思います

CLPも肝に銘じて頑張らないといけませんね

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