BlogHappy Mind Creator

【SOC&VUC】特別ゲスト講演会~乳幼児からはじめるからだ教育~

DSC02813

昨日は、

若手園長・後継者向け勉強会 「SPECIAL ONE CLUB」
幼稚園・保育園の先生向け勉強会 「VALUE UP CLUB」 
コラボレーション企画 特別ゲスト講演会が開催されました!!

DSC02816

ゲスト講師は、「STUDiO PiVOT」 こどものからだ研究所の
平山昌弘先生と原田優子先生のお二人!!


今回は、「VALUE UP CLUB」の現場の先生達がたくさん学びに来てくれました(^◇^)
学校の授業で「からだ」についてちゃんと学ぶ機会は考えてみるとなかった・・・
ということで、大人になってからこのような機会でちゃんと健康やからだについて学ぶ
のは普段の生活を質を上げたり、生活を豊かにする上で必要なことだと思って企画しました。

特に平山さんと原田さんは、幼稚園の現場や子どもたちと直接関わっている方なので
リアリティーのある内容で、実際にからだを動かして体感するプログラムもあったので
参加した方々も理解しやすかったと思います。

それでは、簡単に昨日のサマリーを・・・(私なりのアレンジを少々加えて)

【~乳幼児からはじめる からだ教育~】

★からだ教育は、子どもの頃からスタートすることに大きな価値がある
 ⇒子どものからだ教育を通じて、親子と園の絆をつなげていくこともできる

 【三者一貫のからだ教育(WIN-WIN-WINのからだ教育の実践)】
①幼児期のからだ・・・その子のまわりの環境に大きく左右される
②先生のからだ・・・肉体的・精神的な慢性疲労
③保護者のからだ・・・育児疲れ・精神的余裕の欠如

上記の各々の課題を全体的に解決していく中で、からだ教育の効果が最大化していく!!

★人間のからだの土台づくりが、その後の可能性を大きく広げる
 
 ・0歳~7歳までに『神経系』の発達が著しく上昇する!!
⇒からだの器を広げるためには、この時期が最も効果的ということ

 【環境変化による子どもの”からだポテンシャル”減少が著しい(>_<)】
①交通環境の変化による歩行数の減少(幼稚園児の場合、30年前18000歩、現在6000歩)
⇒1日平均の幼児が歩く歩数が、30年で3分の1に減少!!
②住居環境の変化による、ぞうきんがけ・窓ふきなどの動きの減少
③社会環境の変化による、階段の昇降機会の減少
④衣料素材の進化?による、体温調整能力の低下
⑤学習環境の変化による、習い事の習慣化と専門スポーツの早期指導
⇒その結果としての、遊ぶ時間(自由にからだのあらゆる機能を使いこなす時間)の減少

社会における”便利さ”が、子どものからだの能力を低下させる要因になっている

 (幼児期のからだに起こっていること)
・姿勢悪化(そくわん症)
・足指の変形
・ぜんそく・アレルギーの増加
・よく転ぶ

  DSC02812

 ★からだのチェックポイントとセンサーの活性化

足裏にはセンサーがあり、そのセンサーがうまく機能しないことによって悪影響が・・・
 ⇒床や地面の状態を正確にインプットできないことで、からだをうまく制御できない
 ⇒脳の「前頭前野」にスイッチが入らず、記憶力減少、うつ病、痴呆・・・
 
「前頭前野」にスイッチがちゃんと入らないということは、以下の要素において
 何らかのマイナスが生じる可能性があるということでもある

 
 ①思考する②行動を抑制する③コミュニケーションする
 ④意思決定する⑤情動の抑制をする⑥記憶のコントロールをする
 ⑦意識・注意を集中する⑧注意を分散する

 上記の何かの要素で課題を抱えている子どもの足裏や足首をチェックすると
 足裏のセンサー異常、足首がかなり固まっているケースが多く見受けられる

 (脳とからだの連動性!! からだにアプローチをすることで、改善できる)
 
乳幼児期には、裸足でいろいろな場面を経験させることで、足裏センサーが刺激され
情報量をたくさんインプットして、的確なアウトプットができる能力を培うことが重要である

からだの土台づくりとは、「関節力トレーニング」であり「筋力トレーニング」ではない
 ⇒関節力が培われていないが故に、筋力依存で自分のからだをコントロールしている子も多い
(動きがカチコチ、無理やりからだを固めながら姿勢制御・・・)
 ⇒足裏センサーが弱い子どもは、筋力がからだを動かそうとしているケースが多い

・近年の呼吸機能の低下による弊害
 ⇒ここ10年で小学生のアレルギー性鼻炎30%増加、気管支喘息40%増加!!
 
  (姿勢と呼吸機能の相関について)
DSC02821

特に子どもにとって、呼吸機能が低下することは大人よりも負担が大きく、
それを、大人のようにちゃんと伝えることができない
ために、
落ち着かなかったり、集中できなかったり、疲れやすかったりする結果として
「幼稚園に行きたくない」という表現になる場合もあることを理解していくことが重要。
⇒そんな子どもには、背中を毎日さすってあげたり、胸を開くような(背中を伸ばす)
 運動をさせてあげることが効果的!!

 ・気圧の低下や台風が発生する時期も、子どものからだは敏感に反応する
⇒呼吸機能の低下・不安定化⇒老廃物が滞る⇒だるい⇒「幼稚園に行きたくない」

といったものが主な内容でした。
実際にセルフチェックという時間も設けて・・・

DSC02814

☆前屈&四股踏み 
☆足指ストレッチ+足首くるくる+ピボッティング
☆ヒラメ筋ストレッチ
☆股関節のストローク

皆さん普段では伸ばさない部分(つまり固まっている部分)をストレッチ!!
これをやる前とやった後のからだの安定度や変化を体感しました~。
このポイントを理解して、子どもの遊びの中にどう取り入れていくかが、先生達への宿題!!
子どもの成長のための目的やねらいがしっかりしていて、そこへたどり着くための方法や
進め方を自分で思考錯誤しながら考えだしていくことが大切だと思いますね。

言われたことはただひたすらやっていても、その理屈をわかっていない先生が多いような・・・
自分の教育者としての質を上げていくためにも、できる限り作業的時間は極力減らして、
クリエイティブな要素がたくさんあってほしいと願うのです。

私は、冒頭に少しだけ話す時間をもらって・・・

「根源的要因にアプローチすることが、問題解決の近道!!」

ということをお伝えしたのですが、子どもでも大人でもいろいろな問題に直面したときに
今回学んだような知識を持つことで、より”根源的要因”を探るための可能性を広げる
ことができるのではないかなと思います。

知識はたくさん持っていて損はないのですが、それをどう活かすかが重要ですよね。
早速、参加された先生から、月曜日からすぐに子どもたちに活かしていきたいです。
との感想をもらえたことがうれしいですね

実際には、子どもをだっこした時に、なにげなく背中の固さをチェックしてみたり、
センサーを活性化するために足首や足指をやわらかくするような運動を
遊びの中に取り入れてみたり・・・
現場でそんな視点を持って考えていけば、子どもたちのためにやれることは
いくらでもあるはずだと思います!!

ぜひ実行していってほしいですね。

「STUDiO PiVOT」の平山先生、原田先生、
貴重なお話と体験をご提供いただきどうもありがとうございました。

今回の講演プログラムは、たくさんの園の園長先生や先生達に聞いてもらいたいと
思っているので、ご興味ある方は、弊社までご連絡・ご相談下さい。

園にご訪問しての研修対応や、協会や連盟主催の研修会などでも対応可能です。
教育や人材の質を少しでも高めたいと思っている園とおつなぎしたいと思います!!
よろしくお願い致します。

【連絡先】
株式会社クロスライフパートナーズ 雑賀
TEL:03-6427-6090
E-mail:info@crosslifepartners.com

0

一覧を見る