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『例えばなしの量と質』 ~コミュニケーションスキルアップ編~

20140509

『理論的には正しいと思うことでも、
 
感覚的にそのことがわからないと現場は抵抗する』

いつどこでインプットしたのかは忘れましたが、私のiPhoneにメモが残されているフレーズ。
なぜ、メモを残すのか??
それは、そのフレーズに共感する部分があるからです。

この内容は、私がトップ&リーダークラス対象の講演や研修を行う際にも
お伝えしている内容でもあります。

組織のトップやリーダーであれば、社員や部下や後輩に何かを伝えることで、
その組織やチームを良い方向に導いたり、自分の思い通りに動いてもらったり
するスキルが必要になる
わけですよね。

かつて、学校では成績優秀で、社会人になってからも勉強をし続けて、
あらゆることに対する理論はわかっているはずなのに・・・
なぜか、まわりとうまくいかず、あげくのはてにはまわりからの抵抗にあう
「なぜそんなことになってしまうのだろうか?」という相談を受けることもちょこちょこあります。

まあ、相談をするということは、自分のそんな現状に気づいて、改善していきたい
という意思を持っているということでしょうから、まだよいのかもしれません。

しかし、自身が上記のような状態で、まわりから信頼・信用を得られていないということに
気づいていないトップ&リーダーが実はかなり多いのも事実。

皆さんのまわりにも思い当たる方がいるかもしれませんよね~

理論を学ぶことはもちろん大切なことだと思うのですが、
それよりも大切なことがあると思うのです。
立場が上になればなるほど『人間を学ぶ』ことがより必要になる!!

そう思うのです。

理論だけで人を動かせると思うのは大間違い。
理論は人を理解させることはできても、人の動力のスイッチを入れるツールにはならない。

「人間を学ぶ」ことができていない”理論だけ人間”は、絶対に組織やチームの
マネジメントの質を高めることはできない!!

そんなところでしょうか

例えば、相手に理論や理想論を得意げに自慢げに一方的に話した後に
「皆さん、わかりましたかっ!!」 「お前たち、わかったなっ!!」
なんて誇らしげに語る方々も見かけますが、多くの聞き手はそんなときにどう思っているか??

「なんとなくわかったけれど、だから何?」
「その内容が、自分の仕事や生活とどんな関係があるわけ?」

そんな感じではないでしょうか

そして、そんなことがいつものように再現されると、聞き手は、
「あの人はまったく現場のことや我々のことがわからず、理論ばかりで・・・」ということで
信用されず、最終的には抵抗されるようになるのかもしれませんね

自分もそんなふうに思われる職業なのかもしれませんが、
少なくとも、個人的にはそうならないように意識しているつもりです

人は、その内容に感覚的に具体的に
納得したり、共感したりすることで動力スイッチが入る

と思っています。
だから、理論に何かを付け足して、
相手が感覚的に具体的にその内容を
リアリティー化できる情報に転換してあげること

がポイントになるのです。

では、聞き手がリアリティー化する情報に転換するためには??
いろいろな方法はあると思いますが、今回はその中の1つだと思っていることを
お伝えします。それは・・・

『例えばなしの量と質』

そんな簡単なことですか??なんて思う方も多いかもしれませんが、
この「例えばなし」は、相手に何かを伝達する際のとても重要な素材なのです。
個人的には、「例えばなし」を相手に合わせて巧みに使いこなせるスキルを持っている人こそ
コミュニケーションレベルが高い人だと認識しています。

私がかつて在籍していた船井総研では、「事例を集める」という言葉で教わりました。

若いうちから講義で理論を語るべからず。
若いうちには、あらゆる成功事例・失敗事例を集めて、整理整頓してお客様に伝えるべし。

「例えば、あの会社では・・・」
「例えば、あの社長は・・・」 
「例えば、この業界のトップ企業10社の特徴を整理してみると・・・」
「例えば、この商材の売れ筋価格は・・・」

現場の事例をたくさん持っていることで、自分より年上の方々が私の話に耳を傾けてくれたり、
若くても信用してくれたり・・・今となっては、とても大切なことを教えていただいたと実感します。
当時の勘違い部下には、「事例を持っていない若手なんて、誰にも相手にされないよ!!」
なんて言っていたものです。

理論だけ聞いて、「なんだかよくわからないな~」という状態の人が多い場合、
当然、それが動力に繋がらないわけですから、組織やチームとしては資源を十分に
活用できていない状態
なわけです。
だからこそ、トップ&リーダーは、「なんだかよくわからないな~」という人達を
「それならよくわかります。頑張れそうです!!」という状態に導くスキルが求められる
わけですよね。

その人のライフスタイルや仕事にもよりますが、
日々の生活の中では、たくさんの老若男女を相手にすると思います。
ですから、あらゆる人達にわかりやすい「例えばなし」を使いこなせるように
日々アンテナを張って情報をインプットすることが大切
ですよね。
日々のインプットの量と質が、「例えばなしの量と質」に連動している
と言っても過言ではないと思います。

どんな相手にもあらゆる場面にも対応するために「例えばなし」のラインナップを増やす。
相手に合わせて、その人がわかりやすい的確な「例えばなし」をセレクトできる。

それが『例えばなしの量と質』という意味です。

ふと考えてみると、話がわかりやすい人は、「例えばなし」を多様していることに
気付くのではないでしょうか。

理論だけでは人は動かない。
理論にちょっと「例えばなし」を付け足すことは、相手に対する思いやりを付け足すこと
なんだと思います。

本日は、コミュニケーションスキルアップ編ということで、何かにお役に立てばと
「例えばなしの量と質」について少し整理してみました。

 
そう言えば、先日、『CLP代表取締役 雑賀竜一』として取材を受けた記事
以下のWEBマガジンで掲載されていますので、クリックしてご覧下さい。

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まだまだ、残席ありますのでお申込お待ちしております。

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