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嫌と言えば避けて通れるのか??

20141205

インフルエンザがかなり流行しているようです
ということで、今日は、我が子のインフルエンザの予防接種の日だったのですが
スケジュールが空いていたので、ついでに自分も同行して注射してきました~

実は、自分の記憶が正しければ、小学生の時以来、インフルエンザの予防接種
は数十年受けてこなかったと思います。

そして、私自身がインフルエンザにかかったことは人生で一度もございません
だから、毎年予防接種を受けなくても大丈夫だろう・・・という気持ちで数十年が経過。
しかし、親になって我が家にベイビーがいると、そこは気持ちが変わるものですね

これから更に全国的な広まりをみせそうですから、年末に向けて皆さんも
ぜひ予防接種を~

話は変わり。。。

皆さん、『ジャポニカ学習帳』ってご存知でしょうか??

201412052

少なくとも、私と同年代の人達のほとんどは『懐かしい~』となるはずです。
そのジャポニカ学習帳の表紙には、昆虫の写真が大きく掲載されているのが
特徴だったと思うのですが、最近はちょっと状況が変わっているようです。

いくつかのメディアで話題になっていましたが・・・
その昆虫が気持ち悪いという子どもや親や教師などからの声があり
メーカーは2年くらい前から昆虫写真の掲載を廃止して、今は植物の写真掲載
に切り替えているとのこと。

自分達が子どもの頃、ジャポニカ学習帳の表紙を見て、「気持ち悪い」と
言っている友達に出会ったことはなかったと思うんですけどね~
まあ、時代は変化しているということでしょうか。

その状況を聞いて、テレビに出ていたあの”IKKO”さんが以下のようなコメントを・・・

『じゃあ子ども達が将来なんでも嫌と言えば、避けて通れるのでしょうか??』

う~んなんだかとても共感するコメントだったのでここで書いています

何か自分の思い通りにならないときに、「嫌だ」と発言をするのはよしとしましょう。
しかし、そんな状況のときに、まわりの人達が、発言した人の思い通りに
なるようにしすぎている風潮に少し違和感を感じていた
ので、
そのコメントに共感したのだと思います。

子どもが言うならまだしも、親が「嫌だ」と発言し、教師が「嫌だ」と発言し・・・

というよりも、何かに抵抗したり反抗したり嫌だといったりする親や教師の姿
を日々観察する中で、子ども達は、嫌だったらいろいろ相手に文句を言えばいいんだ!!
という認識が芽生え、そうなる傾向が強いのではないでしょうか。

自分の感じたことや思ったことをそのまますぐに口に出す人は、
個人的には成熟度があまり高い人間だと思っていません。
成熟度の高い人間は、その場に応じて感情をコントロールできますし、
その場に応じて、適切なリアクションやアウトプットを選択できるものです。

上記のような風潮が色濃くなりすぎると、
最終的には『言ったもん勝ち』になってしまう
最近は、CS(顧客満足)の概念がある人やある組織によっては
少し違った方向に用いられているように感じます。

『お客様のご意見ご要望にはなんでも対応致します!!』

それは聞こえがいいですし、実現できたら素晴らしいと思いますが
現実的にそんなことできるでしょうか?? 本当にやる必要があるでしょうか??
それが本当の顧客満足でしょうか?? 個人的には違うと思っています。

お客様や利用者という人達には、いろいろなパターンがあり
大きく分ければ、善意のあるお客様と悪意のあるお客様に分けることもできます。
もちろん、すべてが善意のあるお客様だとしたらうれしいのですが、まずそれはないでしょう。

善意のあるお客様、つまりその人や組織やその商品・サービスのファンである
お客様のご意見ご要望に対しては、出来る限り誠意を持って対応していくのが
本当のCS活動だと思います。

悪意のあるお客様、つまりその人や組織やその商品・サービスを良く思っていない
人のご意見ご要望に全て対応していたら、その人や組織は疲弊して崩壊してしまうでしょう。

なんでもかんでも言われたら対応する!!誰に言われても対応する!!
というへんてこりんなCS活動の風潮が広まってしまうと、みんなが疲弊するし、ストレス
がたまってあまりいい事ないんじゃないかな~
と思うのです。

また、違った視点で
『じゃあ子ども達が将来なんでも嫌と言えば、避けて通れるのでしょうか??』
を捉えてみると・・・

人間は生きていれば、社会に出れば、
嫌だけどやらなければいけないことなんてたくさんありますよね。
理不尽でもなんとかしなければならない状況なんていくらでもありますよね。
自分の思い通りにならないことだらけですよね。

これが、紛れもない社会であり現実の社会でしょう。
少なくとも自分はそういう経験をたくさんしてきたように思います。

そういう将来がやってくる子ども達に、嫌なときは嫌といって、避けて通れる経験を
させ過ぎてしまったらどうなるのか??
社会に適応できなくなるのは当たり前じゃないでしょうか

今、社会人1年目でフェードアウトする人が増えていることはよく言われること。
それって、こういうことと関連していると思うのです。

嫌でもやらなければならないこと

苦しいけれど、乗り越えなければならないこと

理不尽でも前に進まなければならないこと

それをやはり少しは経験させて、カラダや心で体得させていかないと
社会適応力の高い人間にはなれないと思いますね。

つまり社会で認められる、信頼される、評価される、必要とされる人間にはなれないということ。
それは、例えば自分の場合は、
学生の頃にサッカーというチームスポーツを通じて学ぶことができたと思っています。
そして社会人となり、かなり厳しい会社に入りましたがその学びのベースがあったからこそ
苦しい状況でも乗り越えて前に進むことができ、更に成長できたと思っています。
もっと原点に立ち返れば、その根っこは親から教えられたのだと思っています。

嫌なこと、苦しいこと、理不尽なこと・・・
それを避けて通れないものだという現実には、必ず意味があって
それが必要だから自分に襲いかかってくると理解できるかどうかで
その人の次のステージが決まっていくのではないでしょうか。

それを、まわりの大人たちが、なんでもかんでも「嫌だ嫌だ」と言っていたら
それを聞いた子ども達は、勘違いして、真似してしまうのもしょうがないと思いますね。

本当にかしこい人間は、そんな環境であってもどこかでスイッチを切り替えて
変革することができるかもしれませんが、なかなかその思い込みを打破する
ことは難しいものですよね。

その世界ではカリスマ的な”IKKO”さんが
『じゃあ子ども達が将来なんでも嫌と言えば、避けて通れるのでしょうか??』
と語った背景にはそんな思いが凝縮されていたのではないのかな~なんて
自分なりに推察して考えてみました。

だってカリスマになるってことは絶対に人には言えない苦労を
積み重ねて生きてきた結果ですからね

そういう人が発信する言葉には、パワーを感じてしまいます

まあ、こんなことを書きましたが、
正直なところ自分もできれば嫌なことは避けたいですけどね~

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