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SOC&VUCコラボセミナー『子どものカラダ教育最新トレンド』

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昨日、弊社主催、SPECIAL ONE CLUB & VALUE UP CLUBの
コラボレーションセミナー

『子どものカラダ教育最新トレンド』
~今、子ども達のカラダに何が起こっているのか?~

が開催されました。

全国各地から40名程度の方々にご参加いただきました。
2学期の忙しい時期ではありましたが、皆さん熱心な方々でしたね~

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今回の講師陣です

STUDiO PiVOTの平山さんと原田さん
ぎんなん幼稚園の綴喜園長そして雑賀となります。

かなりのボリュームの講義内容でしたので、今回はごく簡単な
サマリー&ポイントだけに絞って内容をお伝えしたいと思います

【第1講座】 講師:STUDiO PiVOT 平山昌弘氏 原田優子氏

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★足の変形と土踏まずについて
 ・土踏まずは、3歳くらいから形成されて6歳くらいで8割できる
⇒2歳~3歳で人による差異が生まれ、体重移動の無駄をなくし、
 体重全体の重みを分散する役割がある

★体重移動の要=足裏のメカノレセプター
 ・床・地面の状態をキャッチして、各関節に指令を与える役割がある
 ・メカノレセプターが機能しない=前頭前野へのスイッチが入らない
 (前頭前野の働き)
①思考する ②行動を抑制する ③コミュニケーションする
④意思決定する ⑤情動の抑制をする
⑥記憶のコントロールをする ⑦意識・注意を集中する
⑧注意を分散する
 ・凹凸や不安定な環境設定の中で、子ども達に足裏や体重移動の
感覚を体感させていくことがメカノレセプターの強化には必要である

★土踏まずと呼吸の関係
 ・土踏まずの形状と呼吸の状態が相関する
 ・体重分散がうまくできていない
→足指・足首の強張り→ふくらはぎが縮む→膝が曲がる→骨盤が下がる
→股関節の可動域が狭くなる→背中が丸まる→呼吸器筋群が働かない
→呼吸機能が低下する→老廃物が体内に滞る→だるい、眠い、泣く

★呼吸は姿勢と関連する
 ・姿勢が悪い人は呼吸が浅くなる
 ・呼吸は自律神経にも作用する
⇒交感神経と副交感神経、2つの相反する作用が常に関係しあって働いている
 ・「快」を知っていれば、「不快」がわかる(=感覚の察知が重要)
 ・子どもに対する経過観察はからだのアクティブラーニング
⇒排便・排尿の感覚を共通する
⇒自律神経のバランスを症状から読み取る
⇒副交感神経の要素を強める
⇒「快」「不快」の反応を共有し、自発的な行動を促す など

★成長の十分条件を得るために毎日意識したいこと
 ①体重移動がスムーズになる取組(各関節を動かす機会を作る)
 ②子どものからだの「強張り」に気づくこと
 「見る」 「触れる」 「動かす」
 ③生活環境の変化を意識(季節・気圧・天気など)
 ④靴・衣類のTPO。からだに合ったものを知る
 睡眠・食事はもちろん
 ⑤大人(先生・保護者)がまず自分自身のからだを大切に!!

【第2講座】 講師:ぎんなん幼稚園 園長 綴喜 誠淳 氏

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★子ども達のカラダの成長変化(気になっていたこと)
 ・まっすぐ走れない、歩けない
 ・からだがフニャフニャ
 ・よく転ぶ
 ・転ぶ時に手をつけない・・・
 ⇒専門的な見地からの検証が必要だと感じるようになった

★からだ教育導入実例(具体的な取組など)
 ・年1回の足裏測定~カルテ作成
 ・個へのアプローチ
 ・毎月1回の職員研修の実施
 ・ママのためのからだ塾の実施(2ヶ月に1回開講)
 ・運動カリキュラムの見直し・導入
⇒足裏ローテーション、四股ふみなど
 
(足裏ローテーションの目的)・・・週1回程度 20分で実施
 ①足裏センサー(メカノレセプター)を刺激し、育てる
 ②足首の可動域を広げる
 ③少し不安定な中で、体幹を鍛える
 ④足裏に刺激を与える

★からだ教育導入から見えてきたこと
 ・集団から個へのアプローチの重要性
 ・子どもだけでなく、大人のカラダも・・・
特に先生たちのカラダのケアが重要であることがわかった
 ・自分のカラダを知ることが第一歩

第1講座と第2講座を通じて、子どものカラダに対する基本的で本質的な知識、
そして、それを踏まえた、現場での具体的な実践例を学んでいただきました

上記に整理した内容の文章だけではなかなか伝わりにくいかとは
思いますが、このレベルでカラダについて思考することは今までなかった
でしょうから、セミナーに参加された方々が自分のカラダそして子どものカラダに
対する視点や興味が増えるきっかけになっていけばいいなと思います

一応、まとめ講座として私がお伝えしたメッセージは・・・

【まとめ講座】 講師:株式会社クロスライフパートナーズ 
代表 雑賀 竜一

★モノゴトの『根本・本質・原点』を知ることの重要性
 ⇒事実から真実を見極め、そして本質的な部分にアプローチすることが大切
 『事実・真実・本質』
 ⇒子どもの様子や姿から、その子の問題点を明確にして、解決する具体的
 な手立てを適格に提供できる人がプロであり一流である
※そのためには、正しい知識を学び続け、経験を通じて知恵に昇華していく必要あり

★モノゴトの『対極』を知ることで判断力を高めていく
 ⇒そこに起こっている現象を適格に捉える”視点”の量と質を高めていくことが重要
 ⇒それを継続していくことによって、モノゴトの分類の幅や深さを知ることも重要

★生き残るのは『変化に適応できる者』である!!(ダーウィン)
 ⇒だからこそ、子ども達が世の中の変化に適応できる力をつけていく必要がある
それを担うのは、私たち大人や指導者の役割である

 『大人が変われば子どもが変わる 子どもが変われば未来が変わる』

★大人の都合と子どもが成長する環境のギャップ
 ⇒世の中の変化の方向性・・・「便利」 「安全」
この変化は大人の都合としてはよいが、子どもが成長する環境としては
必ずしも、よい変化だとは言い難い・・・EX)1日の歩行数の減少

 『社会環境、生活環境の変化に合わせて、
教育や保育の環境設定も変化させることが重要』

★近い将来の予見と逆算
 ⇒人工知能、コンピューターの進化が、今まで人が担ってきた役割を奪う
これからは、『専門家・エキスパートの時代へ』
 ⇒近い将来に起こりうる事態を予見して、
その時に必要とされる力を今から育ててあげることが、私たち大人の役割

★子ども達のポテンシャル最大化のために
 『人のカラダのベースは6歳までに80%が作られる』
 ⇒子ども達の可能性の幅(器)を最大化する=80%の質の最大化
 『感覚を取り込む力』を育てる
 ⇒正しい感覚がないと正しい認知が生まれない
 ⇒センスの器の大部分が幼児期で決まってしまう

そんなメッセージとなりました。

今回のセミナーは、カラダというテーマに焦点をあてたわけですが、
健康でありたいという思いは、万人共通の思いだと思います。

では、本当に健康である人や子ども達がどれだけいるのか??

セミナー中も終了後もSTUDiO PiVOTのお二人への質問や相談がたくさんありました。
皆さん、現場のカラダ教育の中でなんらかの疑問や不安を抱えていることが
よくわかりましたね~

そんな背景も普段、現場に足を運んでいる私にはよくわかっているので、
今回のセミナーを企画しました。

私が今回警笛を鳴らしたかったのは・・・

子ども達を見ていてなんとなく気になっていること、なんとなく違和感を感じている
ことがあるとする。しかし、その現象が何で起こっているのか?原因はどこに
あるのか?はわからない。しかも、全体にしてみたら、数人の子ども達だけだから、
とりあえずそのまま経過をみていよう・・・
そんな、”見て見ぬふり”でいいのでしょうか?

ということです。

事実や現象を目の当たりにして、そこに問題や課題を感じたときに、
誰かがやってくれるだろうではなく、その原因を追究するための知識を身に付け、
そして問題解決をしていくことができる人が増えていったらいいなと思います。

『問題発見者が問題解決者になる』

それが、責任感というものでしょうし、この世の中で大切な姿勢だと思うからです
基本的に、CLPがセミナーを企画する背景には、上記のような思いがあります。

今回は、”カラダ教育”というテーマにフォーカスをしてみました。
問題発見、そして解決に向けた糸口をつかんでいただたらな~と思います。

参加された方々がいつも活躍している現場を通じて
子ども達の未来が明るい未来につながっていくことを願っています。

講師としてご協力いただいた、STUDiO PiVOTの平山さん、原田さん
ぎんなん幼稚園の綴喜園長、どうもありがとうございました。感謝

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