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基準の差と幅と深さを知る ~見極める力をアップするために~

 20161210

前回は、 『一流の基準を学ぶ』 ということで、
自分なりの見解を整理しました。
さらにプラスαで書き足しておきたいと思います

社会や組織のリーダーとして、私が大きな役割だと思っていることは、

『基準を学び、基準を教えること』

とお伝えしました。だからこそ、一流の基準を学ぶことが大切なのですが、
さらに、レベルアップを図るためには・・・

『基準の差・幅・深さを知る』

これが、次に大切だと考えています。

社会や組織のトップ&リーダーという立場の人間は、
正しい決断と判断をスピーディーに行うことが求められます

正しい決断と判断とは何か?

いろいろな見解はあると思いますが、その1つとしては、

『自分達の現状やポジションがどのレベルかを把握し、
そして、次にどのレベルを目指すのかを正しく見極める。』

ということでしょう。

”自分達が置かれているポジションの見極め”
これが大事になってくるわけですが、その際に必要なのが
”基準の差・幅・深さを知っていること”だと思っています
一流の基準を学ぶだけでは、少々不十分だということです

一流・二流・三流の差はどこにあるのか?
その中で、自分達は、どのレベルに現在いるのか?
だから、次のステップとしてどのレベルを目標設定するのか?
三流からいきなり一流にワープすることは通常できませんよね~

この『見極める力』こそ、リーダーとして必要な力の1つでしょう

基準の差・幅・深さを知るために何をしなければならないのか?

自分がかつて出会った、一流と呼ばれる人から習ったことで
常に意識していることは・・・

①『異から学びなさい』②『対極を知りなさい』

同じ環境で同じ人と話していても、ある一定の基準の中での内容に
終始してしまうということ。
その中にも、もちろん基準の差や幅は存在しますが、
よりスケールを広げるためには、異業種や自分が普段あまり接することが
ないような類の人に目を向ける必要があるということですね

対極を知る・・・
例えば、コンサルタントになるための修業時代(20代前半の頃)
よく先輩に言われていたことは、最低でも、その商品の下限価格と上限価格は
しっておきなさい
ということ。
そういえば、前回の記事に内容にあった、東京~パリの航空運賃もその視点でしたね、
なんと、その幅は25倍あるわけです。
だとしたら、それはなんでだろう??と考えていくことによって、いろいろな判断力
のベースが作られていくと思っています

例えば、ものすごく繁盛している店とまったく人が入らない店も対極です。
その差はどこにあるのか??

それを私は幼稚園や保育園という業界で長年やってきたわけですが、
もちろん専門家としては、その園をちょっと見学させてもらえれば、
園のポテンシャルはある程度わかってしまいます

修業時代にお世話になった船井総研では、そんな専門家がたくさんいましたから、
業種特化した専門コンサルタントで一流と呼ばれている人達は、
そのような”見極め”を一瞬でできてしまうのが当たり前でした

小売り&サービス業であればお店や施設に入った瞬間、
1日の売上もしくは年商がどのくらいかは判断できるようになるわけです

このように、『異から学ぶ』 『対極を知る』という行為によって、
基準の差・幅・深さへの知識は高まっていくのですが、
そこで大切なことはこれを”継続し続けること”でしょう。

これらの体験を継続し続けることによって、
基準のスケールの精度を上げていくことが重要です。 
つまり・・・

『体験の量と質にこだわり、継続し続けること』 

が重要ですよね~

例えば、単純に普段から人とたくさん会う機会を増やすのが量であり、
一流と呼ばれる人や、異業種、異年齢、といった人達と会う機会を
増やすのが質といった感じで

それを継続し続ければ、必ずその人の基準の差・幅・深さはより
拡大されていくわけです

まったくそのような体験を避けて生きている人と比べたら雲泥の差になるでしょう

例えば、先日コンサルティングで訪問した園で、次年度から主任になる予定の
先生の個人セッションをお願いされました

その先生にとって主任になるのはもちろん初体験なので、相談を受けながら
私なりのアドバイスやメッセージを伝えていったわけです。
その時間の中で、その先生は私が伝えたことをメモされていました。

個人的に、その人のポテンシャルチェックをするときに、”メモの取り方”
をみて、判断することもあります

その先生はこちらからのメッセージを聞きながら、必要だと思ったことをメモ
しているわけですが、途中で1枚ページを戻って、そこに文字を書き入れました・・・

実はそこがポイントになります
メモすることが目的の人であれば、上記のような行為にはならず、そのまま
時系列でどんどん書いていきます。どちらかと言えば、理解することよりも
書くことに必死・・・だいたいそういう人の仕事力はいまいちですね~
だって、現状で何が求められているかを理解できていないわけですからね

しかし、私が伝えている内容を論理的、そして
構造的に理解している人であれば、メモの取り方が変わります

つまり、その先生は私の言っていることを、ちゃんと論理的かつ構造的に
理解しながら、聞くことができているということです
その証拠が、その行為に現れているということです

だから、その瞬間を見て、私は思わず、うれしかったので、
『〇〇先生は、話を理解する力がありますね!!』とお伝えしました。

この事例では、私がメモの取り方の基準の差を知っていることによって
そこで”褒める”という判断ができたということになりますよね

そこを見逃さずに、見極めて指導できるようにならないと、
一目置かれないわけですよね~
1ページ戻って書き入れたその行為の真意を見極める力を持っていない
人であれば、それは何の価値もない行為にしか見えないわけです

このように、”メモの取り方”という基準でもその差・幅・深さが存在します
そんな些細なことの中にも、基準があり、必ず差と幅と深さが存在します
だから、世の中のあらゆることに同じことが言えると思います。

それを、ぼーと何も感じず体験している人もいれば、注意して違いや差を
見極めようとしている人もいる・・・ただそれだけです。

ただそれだけと言ってしまえばそれまでですが、
しかし、前者なのか、後者なのかで人生は大きく変化していくことは確かでしょう

あらゆる基準の差・幅・深さを知り、そのレベルを継続的に高めていくことによって
その人の、判断力や決断力やそのスピードが上がっていきます。
そんな人は、もちろんまわりの人に信頼され、必要とされる
ようになるので、組織や社会のリーダーに自然となっていくことでしょう。

そのようなポイントを頭に入れながら、日々の体験の量と質を高めることこそ
自分を磨いていくという行為だと思います

こんなことを書いている自分が、あらゆる基準の差・幅・深さを網羅できているか
といったら全くそんなことはありません。
でも、それがレベルアップできるようにしたいとは思って日々過ごしている
ことは確かです

『見極める力』の最終形は、『直感でわかること』でしょうね。
究極のスピードです

そこに到達するためのポイントではないかということで、

”一流の基準を学ぶ” ”基準の差・幅・深さを知る”

について、自分なりの見解を整理してみました。
社会人としての自分磨きとは、そういうことだと思いますね
自分のスケールの幅と精度は、自分で高めていくものだと思いますね~

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