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第4回 SOCジュニアスクール 「パール幼稚園見学勉強会」

 
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昨日は、2017年度 『SPECIAL ONE CLUBジュニアスクール』
第4回目の勉強会が開催されました

今回は、 ”モデル園見学勉強会”

6月に福岡の白水学園を見学させていただきましたが、
今回は、東京都大田区蒲田にある

『学校法人野村学園 パール幼稚園』にご訪問。

私が20代の頃から大変お世話になっている野村良司園長・・・
先日、10月11日に開催されたパール幼稚園の入園説明会を
久しぶりに見学させていただきました 
会場は150人程度の超満員

その時間はまさに、野村園長のショータイム

半分はコンサルタントとして、半分は3歳と1歳の子どもを持つ親として
聞かせていただきましたが、心に刺さるメッセージ満載

そして、コンサルタントとして新たに学ばせていただいたことは、
入園説明会の最終スタイルは・・・

『保護者の授業』になっていかなくてはならないということ

子育て、子どもの成長についての視点、家族で豊かな時間を過ごすための視点、
そんな視点を伝えながら、それを一緒に実現していける場所がこの園が創りだしている
環境ですよ・・・というメッセージ。

昨日の懇親会でも話されていましたが、

『何を伝えるかよりも、どう伝えるかが大事』

まさに、そのお手本というべきプレゼンテーション(ショータイム)だった
と思います 
説明会が終わったとき、自分の子どものことがとても愛おしく
早く会いたくなりましたね~

さて、それでは昨日の見学勉強会の様子をお伝えしたいと思います。

午前中は、園を自由見学。

昨日は、在園児保護者の参観(見学)も開催されていましたので
我々は、その保護者の方々に混じりながら各教室やその他施設等を見学。

玄関には我々一人ひとりの名前が書かれたハイセンスなウエルカムボード
そして、この手作り名札・・・

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名前は書いてあるのではなく、糸で縫ってあるのおわかりですか??
これってかなり手間のかかることですよね。ありがたいおもてなし・・・
そういう一つひとつのこだわりや思いをカタチにするということを
自然体でできる先生たちがパール幼稚園の先生たち

野村園長が先生たちを育てようと思い美学と美意識を植え付けてきた証が
こういう細かいところに現れていると感じます

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玄関フロアには、季節感のある演出。

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各教室で行われている ”朝の会”
子ども達の集中力、先生との一体感、聞く力、けじめ、チームワーク・・・
その時間の中で子ども達のいろいろなポテンシャルが磨かれいきます。

こればかりは、実際に見ないとわからないですね。

そして、保護者の方々のマナーも素晴らしい
私語をする人のほとんどいませんし、皆さん真剣な顔、満足度の高い顔で
教育活動中の我が子の姿を見ていましたね~

”子どもの成長のために”
園と保護者の暗黙の共通理解ができていると感じます

そして、お昼の時間帯に、今年度からスタートした

『Baby Pearl Nursery(小規模保育所)』に移動して
そちらも見学させていただきました。

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1歳児と2歳児で19名定員。
一見、保育園には見えないファサード。室内も綺麗でおしゃれ・・
訪問時は、1歳と2歳の子ども達が可愛くランチタイムでした
 
来年度からは、幼稚園の隣地にて「企業主導型保育施設」の運営を
スタートする予定になっているそうです。

『時流と共に適正進化をしていくこと』

とても大切なことだと思っています。

そして午後の時間帯は、講義タイム・・・

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野村園長に私がオーダーした講義タイトルは・・・

『パール幼稚園の進化の軌跡 過去・現在・未来』
 ~トップ・園としての変化と進化~

簡単ではありますが、講義内容の要点を整理させていただきます。

★Academic project (保育ではなく幼稚園教育を)
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・0-1CLUB 会員数200名
・パールクラス(未就園児クラス)会員数96名
・Primary Club 会員数60名
 ※上記の中で、コア(パール幼稚園)を強くすることが最も重要

★職場での育ちが大切である
 ・小規模保育所を運営する上で、保育士の採用を行ったが
パール幼稚園の環境の中で育った先生と、その他の環境で育った先生の
レベル差がかなりあることを実感している
 ・人材として欲しい人は・・・
①同じ労働観を持っていること
②同じベクトルを持っていること

★求められる方程式の理解度を高めること
 『園が先生に何を求めているのか?』
⇒トップはそれを明確に発信して、深く理解させることが大切である
⇒自分としては”家族的な結合”を組織のあり方のベースとしている
EX)喧嘩をしたり、言い合っても、次の日には仲直りできる関係である
ことも必要である

★現在に至るまでの軌跡
 ・自分がトップになってから、一時期園児数がかなり減少した時期もあった
現在の園児数303名、一番減少したとき209名
 ・入園説明会に100名分の席を用意したのに、当日来た人が4名のときもあった
 ・北は北海道、南は種子島まで全国各地の幼稚園を見学させてもらいながら
自分の中で成功している園のルール化をしてきた
『いい幼稚園=いい先生がいる幼稚園』
但し、先生が18人いたら、1番から18番目までまわりの人が順位づけされる
のが実態であり、園の評価はその18番目の先生のレベルで決まってしまう

★これまでやってきたこと ~そしてこれから進化させること~
 ①マニュアルの冊子化
・細かい行動マニュアルよりも、”人として大切にすべきこと”を教えていく
『基本的思考回路』
『共通の価値観と優先順位』
 この2つを揃えていくことが最重要
そのために必要なものは・・・『共通言語』
~言葉は思考を深める~

 ②働きやすい職場=頑張りやすい職場づくり(頑張り方改革)
・採用⇒担任⇒管理職
 トップマネージャー・マネージャー・サポートマネージャー
 キャリアではなく、指揮ができる先生が指揮をしないと組織はまとまらない

 ③園児募集のあり方について・・・
 ⇒募集のキーワード=『幼稚園のある豊かな生活』
この園に通わすことで、どう家族が変わるか!!
豊かな生活=子どもの成長
ライフスタイルマーケティングの重要性
 ⇒幼稚園業界は斜陽期の時代に突入している
大切にしていること=「NO PEAK!!」 あえてピークをつくらない
昨年と同じままでいいと思わないこと=「新しい日常をつくる人になる」
~現状維持は衰退の道をたどるだけ~

 ④ご縁を育むことは大変であるが、とても大切なこと
(学園がモテ続ける仕組みをつくる)
 ①相手を明確に・・・もっとも提供したい人を集める
 ②ご利益を明確に・・・提供できるものを明確に
 ③ご利益のプレゼント・・・専門家としてレベルアップと情報発信力
(ニュースレター、メルマガ、限定イベント等)
※先生の目指したい姿=品よく知識よく(専門家としての演出)
 【接点 → 継続 → 維持 → 付属 → 帰属】
 ・未就園児には、付属意識を持ってもらう(入園率100%を目指したい)
 ・在園児には、帰属意識を持ってもらう

 ⑤自園の美学で生きる
・自分の発信する言葉、行動がどれだけ人々に影響を与えるのか?
・自分の美学を磨いて、結果を出すことが大切である
・自分の武器を磨いていくことも大切である

 ★これから重視したい戦略・・・『自然体である人財化』
⇒いついかなる時でも、〇〇園の園長でいられるか!!
⇒いついかなる時でも、〇〇園の先生でいられるか!!

 ★これからトップになっていく人達に向けて
・トップの資質を最初から持っている人はいない
 ⇒「努力を継続すれば資質はあとからついてくる」
(何をしていく必要があるのか)
 ①制度の理解と適切な活用
 ②常なる勉強
 ③言葉を磨く(感性を磨く)

 ※①②③を15年くらいかけてやり続けていくことが重要である

 そんな内容の講義となりました。

そして次は、マネージャーお二人からお話しをお聞きしました。

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『教育活動に関する美意識』
 パール幼稚園 マネージャー 石丸陽子先生(7年目)

★朝の会がすべての活動のベース
 ⇒すべての先生が、その活動をなぜ、何のためにやっているかを
理解して活動することが大切
 
 ①腰骨を立てる(立腰)
 ②合わせる
・目を合わせる、体の向きを合わせる、声を合わせる、呼吸を合わせる
 ⇒全員と合わせることが大前提となっている
 ⇒心の豊かさにつなげていく
 ③人の話をきちんと聞けるように
 ④整える ・・・姿勢、服装、ロッカーの整理整頓、椅子など
⇒細かいことに気づける人になるように
⇒先生たちの気づきの訓練にもなる
 ⑤丁寧に ・・・口でも伝えるが、先生自らが率先垂範することが大切
 ⑥全員で ・・・気持ちのこもった全員参加
⇒基本の徹底と継続を大切にしている(互いに刺激し合う=育ち愛)
⇒憧れを力に
※毎日の継続と各種取組を極めていくことを大切にしている(美意識)

 これらの朝の会の継続力が、音舞台、歌舞台という行事につながっていく
 自分達が美意識を磨いていくことによって、子どもの美意識も磨かれる
 先生の成長こそ、子どもの成長につながっていく

『マネージャーとしての役割と心がけ』
パール幼稚園 マネージャー 宮島亜衣先生(6年目)

 ①トップ・トップマネージャーとの密なコミュニケーション
・こまめなコミュニケーションや相談を大切にしている
 ⇒それらのプロセスを通じて、パール幼稚園としての考え方を吸収できる
・その考え方に基づいて、日々活動することで、自分が率先して手本となる
・現場とトップの架け橋になることが大切だと思っている
※園長の想いをカタチにすることが、私たちの絶対条件でもある

 ②基準を上げる
・現状満足をしない(妥協をしない)
・自分のOKの一言が、それを伝えた先生の基準になっていく
 ⇒自分のアドバイスがその先生の成長につながるように
・毎日学年ごとに話し合い、よかったこと、うまくいかなかったことを整理して
 全体で共有できるようにしている
・仕事の指示をするときは、必ずその目的も含めて伝えるようにしている

 ③嫌われる勇気を持つ
・自分が感じていることがあれば、嫌われると思っても、厳しいも思われても
 伝えていくことが大切である
 ⇒その際は、”伝え方”に注意するようにはしている(相手の理解を深める伝え方)

 ④謙虚な気持ちを忘れない
たくさんのありがとうが行きかう職場(パール幼稚園の強みだと思う)
・自分のメッセージが、後輩の先生たちのロードマップになるように意識している
 ⇒目の前の相手は自分の鏡である
 ⇒何かを与えられるような存在になる

 ⑤ロードモデルとなる
・後輩の先生たちから真似されるような存在になる
 ⇒だからこそ、ずるいことや手を抜くことなどをしてはならない
・自分自身の成長を止めてはいけない
 ⇒自分を疑い、常に自分に矢印を向けることが大切である
 ⇒明確な目標設定をすることも大切である

 ⑥パール幼稚園のマネージャーとしての誇りを持つ
・園長の期待に応えていきたい
・この役職にふさわしい存在になっていきたい

 お二人とも、数日間の準備だったにも関わらず、伝えたい事が整理されていて
 自信と誇りを持って話している姿に感心しましたね
 そして、園長の話との連動性がちゃんとある内容になっている。

 そのシーンこそ、パールブランドなのでしょう。

 『ブランドは人が創る』

 自分はそんなことを感じながら、素晴らしい内容の講義を聞いていました

 その後は、質疑応答をさせていただき、見学勉強会の終了。

 その後は、野村園長、パール幼稚園の先生方を交えての懇親会
 美味しい餃子をみんなで食べながら、いろいろと盛り上がりました

 SOCジュニアスクールは、園長、副園長、主任などが入り混じった勉強会
 ですから、それぞれの立場は状況で感じ取るポイントなどは違うと
 思います。
そして、丸一日かけて、見て、聞いて、感じたことを整理して
 自園でカタチにしていくことは、簡単ではないかもしれませんが、
 ぜひ、良い学びと良いカタチに転換していってほしいと思います

 最終的には、自分の美学と美意識を確立していく中で自分のスタイルが
 明確になっていくし、唯一無二のブランドができていくのかなと思います。
 そういう状態で先生、保護者に語ることで、本当に共感や納得が得られる
 のだと思います。今回はそれを野村園長の姿を見て一番感じました。

 本当にお忙しい中、野村園長と竹内トップマネージャーをはじめ
 石丸先生、宮島先生、その他の先生、スタッフの方々ありがとうございました。
 感謝

 次回、第5回のSOCジュニアスクールは、12月6日(水)に開催します。
 特別ゲスト講演会!! 
 詳細について近日中にお知らせ致します。

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