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自分を待てない人達が増えている?? ~成長実感と見える化~

20190224

CLPの決算月は2月。
ということで、会社を設立して10年目のシーズンが終わろうとしています
これで、サラリーマン時代と同じ年月を会社経営者として過ごしたことに
なりますね。
さてこれからの10年間をどうしていくのか・・・

自分としては、人生の時間軸をいろいろなモノサシでみているのですが、
例えば10年というスパンの中で過去の10年、これからの10年というふうに・・・

その時間軸の中で、どうやって成長したきたのか、そしてどうやって進化
していけるのかなどを考えている自分がいます

先日、仕事の現場でいろいろな方とディスカッションしているときに
今40代になった自分が若いときに持っていた感覚と、今の一般的な若い20代の人たちが
持っている感覚との差異ってなんだろうな?とふと考える機会がありました。

そこで思ったのは・・・

『自分を待てない若い人たちが増えているのではないか?』という仮説。

以前このブログで「人間の成長曲線」というテーマについて記事を書いたところ
けっこうな人達から反響がありました。

ということで、そちらの記事を以下は貼りつけておきますね。

「成長曲線 ~努力した時間と成長は正比例しない??~」

ここで活用している図がこちら↓

図1

要するに、人がブレイクスルーを迎えるまでには、苦労や困難をある程度
の時間をかけて乗り越えていく必要がある
ということなのですが・・・

最近は、昔よりもこのブレイクスルーまでの時間を待つことができなく
なっている人達が増えているのではないか
ということ。

その結果として就職して1~3年以内の離職率の増加などがわかりやすい
データとして使われているかと思います

なんで、そうなったんだろうと考えてみると、まず整理しておきたいのは

自己肯定感・自己信頼感(セルフエスティーム)
忍耐力(レジリエンス)

上記がなかなか蓄積されてこなかった人達はそうなりやすいと考えています。

もちろん個々の資質といったらそれまでなのですが、社会的は背景として
自分の中で絶対的に1つの大きな原因になっているだろうなと思うのが

”ネット環境の進化”

自分が何かに迷ったとき、昔はタイムリーにその答えらしきものを手に入れる
ことは困難でした。だから、経験則や体験を通じて成長するという概念が大きな
価値をなしてきたのだと思います

しかし、ここ数十年のネット環境の普及は目覚ましく、
ヤフーやグーグルに自分が欲しい答えのフレーズを入れて、ボタンをクリックすれば
瞬時に答えがでてきますし、それもかなりの量の情報が一気に手に入ります。
特に、もっと素晴らしいのは、YOUTUBEに関して言えば、それを動画で誰が
見てもわかるように教えてくれるものがたくさんあります

実際に自分の普段の生活の中で当たり前に活用していますし、とても素晴らしい
進化だと思ってはいます。

しかし、これが生まれたときから当たり前の環境で育った人達にとって、
どんな心理的現象が起こっているかと言うと・・・

「自分で答えをだしていくなんて、時間がもったいない、
 だって、スマホさえあればすぐに答えはでてくるし・・・」

ということではないでしょうか。それが悪いということではありません

だから、昔的なフレーズになってしまっているのかもしれませんが、
修行を重ねるや石の上にも3年という言葉が、若い人の感覚の中には
機能しずらい世の中なのかなと思います。
(自分はぜんぜんしっくりきますが

例えば、寿司職人の世界なんて、昔は修行を積んで、ようやく1人前
になるまでにそれなりの年月が必要だったのでしょうが、
最近は、
『3ヶ月でプロの寿司職人になる短期集中プログラム』なんて講座が
当たり前のように存在します

「本当にそれでプロとして寿司を握れるようになるの?」

なんて思う人が多いかと思うのですが、ある企画で、ベテランの一流職人と
3ヶ月の修行を積んだ後の人が握った寿司を目隠しして食べ比べをしても
わからなかったということで・・・握れるようになってしまうのです

簡単に言ってしまえば、最近は昔よりも、

『生きる時間や成長していく時間の効率化が求められている』

ということではあるのでしょう。それ自体はぜんぜん悪いことではないですよね

そこで何が言いたいかというと、そんな若い人の当たり前の感覚を把握&理解した
上で、組織の人材育成やマネジメント体制を構築していく必要がある
ということです

自分の世代との感覚の違いを否定してしまう先輩や上司の立場の人達は、
「だから今の若い人はダメなんだ」と言うかもしれませんが、そんな人達こそ
自分を変えていく必要があるということなんだと思います。

だって、世の中が変わっているのだから・・・

でも、答えらしいものを手に入れたからと言って、すぐにそれでプロとしての
レベルまで成長できるか?ということに関しての自分の答えは「否」

ある程度の積み重ねやいわゆる修行期間は絶対に必要ですよね。

『そんな自分の状況の中で、自分の成長を待てない人達がいる』

これが現実で現況だとしたら、上記のような感覚でいる若い人が
本当に成長するまでどうやって関わっていくかがポイントになってきますよね。
そこで大切だと思うのは以下の2つかなと思うのです。

①プチブレイクスルーの体感(プチ成長実感)

②見える化とわかる化

①については、”褒める”という行為である程度、プチブレイクスルーを体感
できるのです。
昔の根性論ベースで育成された世代の人たちにとっては
なんとも理解しずらいことかもしれませんが、自分の中での褒めるべき
モノサシと、その他の人たちのモノサシの違いを認識しながらマネジメント
をする
ということなんだと思います

例えば、そのレベルで褒めたら勘違いするからここでは褒めないで・・・
と思う先輩や上司がいるとしますと、勘違いさせないという価値観が間違いであり
ちょっと勘違いさせて、ちょっとでも成長していることをプチ実感させて
あげるほうに、シフトチェンジしたほうが、その人の次へのエネルギーに
つながりやすいということ

でも、これってそのさじ加減が人によって違うので、けっこう難しいですよね。
そのさじ加減こそ、若い人を伸ばせる人とそうでない人の分かれ道なのかも
しれませんね~

②については、上述したように、今の若い人は待てないわけですから、
それは、「なるほど!!わかった!!」という瞬間を早く欲するという傾向が強い
ということなんです
 
故に、まわりくどくて長くて、おまけにわかりにくお説教的な時間が大嫌い
ビジュアルを使って、わかりやすく自分の今と伸びしろを比較して・・・

『目指すべき自分が明確にわかること、イメージできることが大切』

なんだと思います。
そんな現況ですから、実はそのマネジメント用の素材としてYOUTUBEなどを
うまく活用するなんてことも有効なんだと思っています

あくまでも、これらは、一般的な傾向として書いているので、
若い人の中でもそうでない人もいるということは付け加えておきます。

でも、生まれたときから、このような環境設定の中で
時間を過ごしてきた人たちが、自分の未来を期待しながら、暗闇の中で
光が見出せなくても、日々しんどい時間を踏ん張り続けられるかといったら
それはとても難しいことなんだと思います

だって、それと真逆で、いつも答えらしいものを手に入れられる日々
で生活していますからね~

踏ん張るとかもがくとかそのようなことは感覚的にも受け入れにくいのは
当然なのかな~と思います。そこに悪気なんてないわけでよね・・・

う~ん書けば書くほど、まだまだ奥の深い問題なのかなと思う自分がいます。
また、このあたりの論議はいろいろな人としていけたらおもしろいかなと
思っています。

それでは素敵な週末をお過ごしください。

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