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なぜかを考えない人達?? ~当たり前を見つめ直すことも大切~

20191129

昨日、ネットニュースを見ていたら・・・
松屋のカレーが11月末で終了する・・・という記事を発見

それを読んだ瞬間の感想は、『え~ショック!!』という感じでした
逗子に引っ越す前に住んでいた賃貸マンションの最寄り駅は、
千代田線の代々木公園駅と小田急の代々木八幡駅

駅の目の前の通り沿いに『松屋』があったので、
個人的には、トータルとしてはけっこうな頻度でお世話になりました

基本的には、牛丼を食べる機会が多かったのですが、ちょっと頻度が重なって
飽きると、カレーを食べることも多かったですね
けっこうこれがスパイスがしっかりきいていて美味しいんですよ

だから、『え~ショック!!』となったわけです。

でも、ちょっと他の関連記事などの情報をひろってみると、
オリジナルカレーが販売終了となる変わりに、期間限定商品として出していた
創業ビーフカレーを定番化するということらしいですね

まあそれはそれでOKですかね・・・

そこで、ちょっと牛丼チェーンブランドについて考えてみると、
売上の上位3位までは、けっこうわかりやすいですよね。

1位:すき家
2位:吉野家
3位:松屋

これがいわゆる、牛丼御三家といわれている各ブランドですが、
それぞれのお店に行くと、ちょっとした違いがありますよね。

松屋にあって、それ以外の店にはないもの・・・何でしょう??

『券売機』ですよね。

さっと食べてさっと帰るという牛丼のイメージを持っている人にとって
そして、人手不足による労働力を補うツールとして、ある意味券売機は
とても有効ではないか・・・と考える人も多いと思いますが、

それよりも優先する何かがあって、
あえて置いていないという考え方もできますよね

あるインタビューで、吉野家の安部社長は、労働生産性を追求する観点で言えば
券売機は必要なものだと思うが、あえて、牛丼を食べる短時間の間にも
お客様と店員のメンタル的なつながりを重視したい
と言っています。

だから、あえて券売機は置かないということ。

この観点で同じようなことをしているのが、ディズニーランドですよね
ゲストとキャストのコミュニケーションを最重要だと考えているので
あえて、パーク内に必要最低限の自動販売機しか置いていない

だから、ディズニーランドでは、ポップコーンを買うにも、ジュースを買うにも
ピザを買うにも、チュロスを買うにも、必ずキャストとゲストのコミュニケーション
が必ず発生する仕掛けになっている
わけですよね

そして、すき家のお店はその他2つのブランドとは様相がちょっと違いますが・・
どんなところでしょうか?

カウンター席よりもテーブル席が多く、駅前立地よりも
郊外型で駐車場がある店舗が多いというところですよね。

これは、ターゲットの違いによる影響が大きいと言えます。
すき家は、メインターゲットをファミリーに置いているからこそ、
広い店舗で座りやすい工夫をする必要があり、接客についても店員がしたほうが
印象がよい、そしてプラスαの注文にも対応しやすいというねらいがあるわけです

そのようなコンセプトなので、その他2つのブランドよりもかなり店舗数が
多くなっていて、もちろんその分売上が高くなっているわけですよね。
たまに、我が家もお世話になっているのも、すき家ですね。
お子さまメニューもありますから・・・

このように、同じ牛丼をメインに商売をしていても、そのビジネスモデルは
ちょっとずつ違いがあるのがわかります。

同じカテゴリーなんだけどその中でのちょっとした違いにクローズアップして
頭をひねって考えてみるといろいろなことがわかることもありますね

そこで、更に思ってしまうのは・・・

「それぞれのねらいや思いや意味があって具現化されている
 現場のカタチや施策展開をそこで働いている人達が明確に理解して
 仕事をしているのか??」

ということでしょうか。

何かのきっかけがあって、現場のカタチや施策を変えなければならないタイミング
に遭遇した社員やスタッフは比較的その意図を理解している可能性は高いかも
しれませんね。

でも、入社したりアルバイトで働きだしたときには、その店の当たり前(スタンダード)
になっていて、基本的なオペレーション教育しか受けていない人は・・・
おそらく、あまりその意図やねらいをわからず働いている可能が高いかもしれません

コンサルティングの現場では、けっこうそういうシーンに遭遇しますし、
一般的にもあらゆる組織内で起こっている”あるある”なんではないでしょうか

あえて、『なぜこれはこういうやり方なんですか?』とか
 『なぜここに置いてあるんですか?』なんて質問をすると・・・
困った顔をしながらフリーズしてしまう若い社員さんも多いですね

だから、トップや会社がねらっていることと、現場の行動に少なからず
ズレが生じるということでもあります。
そこは、ちゃんと伝えてあげないと、ズレがどんどん広がっていくでしょう。

『自分や組織の当たり前の目的やねらいを考え直す』

それは大切なんだと思いますね

少なくとも、なぜそうなっているのか?とぜんぜん考えないで言われたことだけ
やっていればいいという姿勢やスタンスはよろしくない
と思いますし、
だから、その仕事つまんないんだよ・・・と言いたくなりますね。

今日は、松屋、カレー、券売機というキーワードから自分なりに
思い浮かんだことをお伝えしてみました。

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