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他人事と自分事と傍観者たち ~誰かがやるだろう症候群??~

20191220

なんだかあっという間に年末になってしまいましたね
今日明日は忘年会やらクリスマスパーティーなどで盛り上がる人達
多いのでしょうか

自分も今日はこれから高校時代のサッカー部を中心とした仲良しメンバーとの
忘年会に行ってきます

ところで・・・

皆さん『傍観者効果』という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

ウィキペディア(Wikipedia)によると以下のような解説となります。

社会心理学の用語であり、集団心理の一つ。
ある事件に対して、自分以外に傍観者がいる時に率先して行動を起こさない心理である。
傍観者が多いほど、その効果は高い。 」

最近、ビジネスやプライベートシーンの中で、いわゆる『傍観者』だな~という
人の遭遇することが多いなと感じたので、ちょっとそのフレーズからリサーチを
かけてみたら、『傍観者効果』という言葉にたどり着きました

言い方を少し変えて言えば、

『他人事』『見て見ぬふり』『無責任』・・・

そんな言葉があてはまるシーンや人に遭遇することも多くないですか??

例えば、以前このブログで書いたあるエピソードがあるのですが、
その記事を以下に貼りつけておきますね。(ぜひクリックして一読願います)

『いざという時に・・・「かやの中に突入できる人間であれ」!!』

読んでいただいた方ならわかると思いますが、このときのラーメン屋の
状況って、実はある意味、最近の社会全体の傾向なんじゃないかなと思うのです

自分はこのような現象を『誰かがやるだろう症候群』と言っています

人が集まりその人数が多くなればなるほど、1人あたりの責任が薄まる。
そして、当事者意識が薄れ、誰かがなんとかしてくれるだろう・・・と思う人が
増える・・・そんなことが多くの組織で起こっているように思います。

『傍観者効果』が起こる要因については以下の3点が主なものらしいですね。

①多元的無知・・・他者が積極的に行動しないことによって事態は緊急性を
要しないと考えてしまう

②責任分散・・・他者と同調することで責任や避難が分散されると考える

③評価懸念・・・行動を起こしたとき、その結果に対して周囲からのネガティブな
 評価を恐れる

まさに、そのときのラーメン屋で起こっていた現象は”多元的無知”ですよね。
目の前で人が倒れて痙攣しているのに、その他大勢の人が動かないから、緊急事態
ではないだろうと思ってしまう

そして、”責任分散”も同時に起こっていたのでしょう。
皆が特に動いていないから自分も同じでいいや・・・という心理

まさに、今振り返ってみると『傍観者効果』を説明するシーンとしては
ベストマッチなシーンだったのかもしれませんね。

上記にある3つの思考・・・

今の若い人に多く見受けられる傾向なようにも感じてしまいます
もちろん、すべてがそうということではなく、そういう人達の割合が増えている
という感覚があります。

・責任レベルの高い仕事や役割をかたくなに拒否する人
・組織の中で個人的な意見を発信することをなるべく回避する人
・なんだかいつも群れて行動して、その他大勢の人たちと同じ動きをしたがる人
・まわりの人たちからの評価や自分がどう思われているかを常に気にする人
・自ら率先して動くことはなく、まわりの様子をうかがってから動く人
・自分が失敗したり、ミスをしたりする可能性を少しでも感じると行動できない人

自分がコンサルティングの現場で遭遇する割合が増えてきているなと
感じるのはそんな人達でしょうか・・・

悪気はないのでしょうが、問題や事件が目の前で起こっているにも
関わらず、無意識に”誰かがなんとかてくれるだろう”という考え方が優先されて
いわゆる『傍観者』になってしまう人達

少なくとも自分の子どもたちにはそんな人間になってほしくはないと思います。
目の前の現実に対して、ちゃんと向き合い、自分で考えて責任をもって行動
できる人間になってほしいと思います

何事も『他人事ではなく自分事で考える』というクセ付けが大切だと思いますね。
なんだか、いつも他人事みたいな雰囲気の人はいざというとき頼れないですよね。
つまり、自分事でいつも考えて行動している人は、信頼されていくということでも
あるでしょう。

以前のブログにも書いたように、いざというときに人間の本質が見えるものです
だから、いざというときにかやの外で傍観者になるのではなく、かやの中に
突入して率先垂範できる人間でありたいものですね

それでは素敵な週末をお過ごしください。

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