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参考にする人と鵜呑みにする人 ~受け取るだけでは学びにならない~

20200531

必要な情報が、スマホやパソコンをたたけば手に入りやすい世の中・・・
ITインフラが整備され、SNS等がここまで発達した環境下では、
あらゆる情報のやりとりがものすごい量と頻度で常に行われています

当たり前ですが、そこには情報を受け取る側と情報を発信する側が存在する
わけですが、受け取りと発信のバランスやウェートは個々で大きく違うでしょう。

情報の受け取り方についてですが、個人的に注意していることは・・・

『鵜呑みにしすぎないこと』

例えば、あるAさんからBさんに対する評価や意見を聞いたときに、
そこでBさんとはそういう人なのかと勝手に決めつけるのは賢くないということ
できれば、Aさんだけではなく立場の異なる複数の人達からの評価や意見を聞いて
総合的に判断したほうがいいですし、もちろん直接本人と時間を共有する中で
判断したほうがいい
に決まってますよね

上記は直接的コミュニケーションを通じた情報の受け取り方ですが、
これが、間接的コミュニケーションであるメディアやインターネット上でも
同じように起こっている
と思います。

情報操作という言葉がありますが、すべてがそうとは言いませんが、
そういう意図を持って情報発信をしている人が多いでしょうし、もちろん
その意図がポジティブなものもあれば、ネガティブで悪意に満ちたものもある
それらが間接的コミュニケーション空間で日々飛び交っているわけです。

だからこそ、以前のようにここまで間接的コミュニケーションの量が多くなかった
時代よりも今の方が、その受け取り方や取り扱い方に注意したほうがいいでしょう

最近は、その流れの中で”誹謗中傷”という社会的問題に発展しているのも事実ですよね

いろいろな方の情報の受け取り方を観察していると、その差が学習効果にも
大きな差を与えている
のかなと思うことがありますね。

その差は、『参考にする人と鵜呑みのする人の差』ではないでしょうか。

まあよく昔から言われていることかもしれませんが、わかりやすい例で言うと
学校の授業中にやたらと先生が黒板に書いたことを丁寧にノートに書き写す
ことに全勢力をかけているAさん。
一方で、授業中に先生が話していることに集中して聞き漏らさないようにして、
忘れそうなポイントをノートにメモをしているBさん。

どちらが、テストの結果が良いか? 

Bさんのほうが良い点数になる可能性が高いんですよね

もう1つの同じような例を出すと、社会人になって自分が学びたいテーマの
セミナーに参加したとします。
講師の語る話やパワーポイントの内容を必死に書き写しているAさん。
講師の語る内容やパワーポイントの記載内容の中で、自分で参考になる部分
をメモし、自分の中で翻訳してどうやって仕事や生活に活かすかをメモしているBさん。

世の中には、Aさん傾向の人とBさん傾向の人がいて、
どちらが実際に学業や仕事での成績が良いかと言えば、
それはBさん傾向の人なんですよね

そこで、参考にする人と鵜呑みのする人の差ということになるのですが、
参考にする人はつまりBさん傾向の人です
そういう人は、ずばり、何かをアウトプットするまでが学習であるという自覚がある人
ですから、受け取る(インプット)情報を参考にしながら、次の自己改革や組織改革
のイメージを同時に行っています。何をどう変えるべきか・・・と
だから、情報を参考にした次の一手がメモに残されているはずです

鵜呑みのする人はつまりAさん傾向の人です
上記と比較して書けば、何かをインプットすることが学習であるという自覚しかない人
だから、綺麗なノートに無意味にこだわる・・・
極端に言えば、Aさんは、そこがゴールだと思っていますからね。
しかし、そのメモはおそらく再読されることはないでしょう。ただの自己満足ですから。

そして、人間は学んだことを24時間放置しておけば、その74%を忘れてしまうという
生き物ですから、しばらく時間が経過するとそのほとんどは忘れてしまう

これが、情報の受け取り方と学習効果の大きな差だと思っています。

自分もたまに講演会だったり研修会で講師をすることがありますが、
冒頭には、上記のような話をして学習効果を高めていただくこともしています。

故に、重要なことは・・・

『情報は受け取っているだけでは学びにならない』

ということですね。

学びにならない!!と言い切るのは少々強めの表現かもしれませんが、
セミナーでもインターネットでもいいですが、なんらかの情報を得たときに、

『その情報を参考に、あなた(組織・チーム)の何をどう変えるのか?』

という質問に即答できる人はあまり多くないと思います。

専門家とかカリスマと呼ばれる人が発信するメッセージを熱心に受け取る人達を
悪いとは思っていないのですが、そのレベルがあまりにもエスカレートして
その人が教祖様みたいな存在になっているシーンを見ると、ちょっと自分とは感覚
が違うなと思ってしまいます

話の中身や本質よりも『あの人が言っているから絶対に正しい・・・』
みたいに話されてしまうと、ちょっとずれているなと感じるときがありますね
これがまさに極度な鵜呑み状態となります

学習効果を高めるという視点で言えば、

受け取ったものを自分でわかりやすく
翻訳して、相手に上手伝えられるようになったら、
その内容を忘れることはないです。

『受け取ったものを自分の言葉でわかりやすく再発信する』  

これがポイントですね。

受け取ったままにしていると時間の経過とともに必ずそれは忘れていきます。
それを防ぐために、自分の言葉で再発信するんです
その方法はいろいろあっていいでしょう。

自分の言葉で再編集(文章化)
・誰かに自分の言葉で話す(伝える)

この2つの工程を入れていくと、学習効果はかなり高まるでしょう
受け取ったら次は発信を意識するということですね。

しつこいくらいに、”自分の言葉”でと書いていますがこれが大切だからです
自分の言葉でなく誰かのパクリ言葉は相手の心にあまり響かないですからね。
パクリ言葉だとしても、そこに自分なりの想いや見解をのせて伝えられると
よいと思います

冒頭に情報を受け取る側と情報を発信する側が存在すると書きましたが、
発信する側のウェートを高めていくことで学びのレベルが上がります
あえて、それは、相手やまわりの人に有益で有意義な情報の発信と付け加えておきます。

発信する側のウェートを高めていく中で人は更に情報を集める必要があったり
更に自分の中で整理する必要があったり、言葉をセレクトする必要があったり
受け取るよりも数倍大変なんですよね~ 

受け取りと発信のバランスは人それぞれですが、
発信力を持った人が成長しているし、成功しているケースが多いと感じます
逆に受け取っているだけでは、情報網に振り回される時間、操られている時間
が多くなってしまうかもしれませんよね

その点について、今一度自己分析&バランス転換してみるのもよいかもしれませんね。

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