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わかるとできるの差?? ~学びの4つのステージ~

20200820

先日、コンサルティング先の会社の社長と雑談していたとき、

『わかるよりできる』

というフレーズが登場したのでメモをしておきました

その日は、幹部クラスに対するZOOM研修で、各店の店長の販売強化プラン
の進捗確認と現状課題に対するアドバイスなどがメインだったのですが、
終了後に、社長が嘆いていたことは、自分は研修内容のメモをかなりたくさん
とったのに、社員たちはほとんどメモしている姿が見られなかったということ

自分のこれまでの人材育成が不十分だった・・・と反省してもいました

講師の立場としては、研修のジレンマというものがありまして
聴講されている方々が研修を聞いて、頭の中ではわかったつもりや気分になって
くれるのはありがたいのですが、それを1つでも2つでもいいから
具体的に実践して自分の経験の中でトライ&エラーを繰り返さないと、
自分自身のスキルにならないし、成果にもつながらない
・・・という思い

つまり、インプットタイムとしてだけでその研修時間を過ごしてしまうと、
その時間の価値はあまりないということなんですよね。
インプットとアウトプットは連動させてこそ、成果につながるわけです。

これがまさに・・・『わかるよりできる』

研修や相談アドバイスなどで話すことがあるのですが、人間には学びのレベルや
ステージというものがあると思っています。

第1ステージ・・・知る&わかる(インプットステージ)

第2ステージ・・・やってみる(トライ&チャレンジステージ)

第3ステージ・・・できるようになる(アウトプットステージ)

第4ステージ・・・伝達できる&教えられる(ティーチングステージ)

実際にはもっと細かく分解することも可能だと思いますが、
今回はわかりやすく4つのステージに分けてみました

第1ステージのポイントは、常にアンテナを張り情報収集することですよね。
より多くの情報や質の高い情報を手に入れることで、次のステージへの
加速度が大きく変化
していきます。

第2ステージのポイントは、小さなことからコツコツとですよね。
最初からイメージ通りに、理想通りにできることなんてまずありません。
だから、まずやってみる!!という最初の一歩が大切であり、その後は
トライ&エラーを繰り返しながら、工夫と改善をし続けることが必要でしょう。

第3ステージのポイントは、Make betterの精神ですかね。
もっとよくなるため、もっとよくするためにはどうしたらよいのか?
ただできるというレベルではなく、最高のレベル、一流のレベルまで
そのスキル等を磨き込んでいくステージ
なんだと思います。
それが、第4ステージに進んでいくための必要条件にもなりますよね。

第4ステージのポイントは、できることと教えられることは違うです。
できるためのスキルから、今度はそれをわかりやすく体系的に第三者に
伝えたり、教えることができるスキルを磨く必要があります

そのスキルを誰よりも優れたパフォーマンスで発揮できるのですが、
いざ、それを誰かに教えようとすると、それを上手く教えられないという
人も少なからず存在していると思いますね。

スーパープレーヤーからスーパーティーチャー・コーチへ進化していける
人とそうでない人のポイントであり、個人的には・・・

『できる人から教えられる人への進化はとても価値あること』

だと考えています。

なぜならば、できるというのは1人だけの価値なんですが、教えられるという
ことは、その価値を何十倍にも世の中で広げていくことができるステージの
レベルだからです

基本的に、組織構造の中の上位にポジショニングする人達、
幹部・マネージャー・リーダーと言われる人達は、この第4ステージまでの
ステージアップを常に意識して時間を過ごしてほしいとお伝えしています

どのステージで伸び悩んだり、行き詰ったりするのかは人それぞれですが
今、自分がそのステージにいるのかを意識できていない人もいるなと思います。
もしくは、次のステージが見えてないから、ただインプットしただけで
終わってしまう人達もちらほら

上記にプラスしてお伝えしたいことは・・・
そのステージごとに、その人の社会価値は高まっていくわけですから
収入もあがっていく可能性が高まるということ

わかっていてもできなければ、わかっていない人とあまり変わらない。
もちろん社会に相手に何かの価値を提供することはできません。

できるようになると、TIME IS MONEYのステージへと入ることができます。
そのようなスキルの提供であれば、時間当たり●●円の価値があるから
時給や給与が支払われます。

よりハイパフォーマンスのスキルで成果や結果を標準値や平均値よりも
高い数値で出すことができれば、そこにオプションや出来高やボーナス
加わっていくことでしょう。

そして、できる人を増やしていくことができる人になれば
それは、その人の知見やノウハウの蓄積や経験値が社会価値として
認められたわけですから更に時間当たりのフィーが上がっていくわけですよね。

しかし・・・

この4つのステージの積み上げが不十分なのに、役職やポジションだけ高くて
まあまあな給与をもらってしまっている人も世の中には少なくないかな・・・

そんな組織実態に遭遇することもありますね

まあ、少なくとも、知ったことを忘れずに次のステージにつなげていくために
メモをとることはしたほうがいいでしょうね。
だって、人間は、今日聞いたことをそのまま明日までほうっておけば
その74%は忘れてしまう生き物ですからね

今日は、コンサルティング先の社長との雑談で登場した
『わかるよりできる』というフレーズから自分なりの見解を整理してみました。

まだまだ暑い日が続くようですから、皆様くれぐれもご自愛ください

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