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学ぶとは何か? ~インプットとアウトプットと振り返りの関係~

20210308

先週開催した神奈川県私立幼稚園連合会のキャリアアップ研修
開催してから丸3日が経過しました。

いつも、研修や講演会の最後にお伝えしているルールがあります。

『72時間のルールと5%のルール』

「何かを聞いたり学んだりしたあとに、それを72時間以内(3日以内)
に実践しない人、行動を変えない人は一生変わることはない」

というのが72時間のルール

先週の研修の最後にも100名近くの方々に最後のメッセージとしてお伝えしました。

まあ、極端な言い方かもしれませんが、
学ぶ、成長するというプロセスで意識すべきとても大切なポイントだと考えています。

『インプットは何のためにあるのか?』

 =『アウトプットの質を上げるためにある』 

それを理解できている人は自分が成長するために実践(アウトプット)しますが、
それができる人って全体の5%くらいしかいない
ほとんどの人はインプットしただけで終わってしまう・・・

それが5%のルールとなります。

もちろん、完全で絶対的なルールではないんですけれど、
多くの人達の傾向値であり、だからこその戒めとしてメッセージ化しています

前回のブログにこれでもかというくらい、研修で取り扱ったテーマにまつわる
過去のブログ記事をリンク
させていただきました
研修終了時刻の18時ちょうどにアップされるように、事前準備しておいたのですが、
当日の閲覧数は通常時の2倍~3倍くらいでしたね

復習や振り返りとして、閲覧してくれた参加者がいたということでしょう。
これも、研修を受けた後の復習や振り返りをするというその人なりの行動変革
ちゃんとそういう実践と行動につなげたAさんと、終わってから何もしないBさんがいる。
そういう日々の蓄積が、AさんとBさんの人生の差につながっていくと思っています。

それに関連して先日の研修でもお伝えしたことは・・・

『優秀な人ほど、人の何倍も振り返りをする』

ということ。

全体の上位5%の優秀な成績や実績を残している人達とその他95%の人達を
比較した結果として、

『上位5%の人達は、その他の人達の8倍~9倍、復習や振り返りを行っている』

という統計データもあるようです

まさに、復習や振り返りが重要ということなんですが、
そのベースになっている概念がありまして・・・それが

『エビングハウスの忘却曲線』

人は何かを学んだときに・・・

20分後にその42%を忘れてしまう
1時間後にその56%を忘れてしまう
1日後にその74%を忘れてしまう

2021003081

但し、これを実証した実験においてインプットした情報は、「子音・母音・子音」
から構成された、意味を持たない音節
だったらしいですね。
つまり、本人にとって有益とは思えない情報のインプットという条件での実験

ですから、いわゆる研修を受けて上記のような割合で忘れてしまうという
ことにはならないと思いますが、これも傾向値として捉えたらいいと思います

この人間の性質を踏まえて、カナダの大学が行った実験データもあるのですが、
学んだりインプットしたりした知識や情報の記憶を復活させるためには・・・

24時間以内に10分程度復習すればOK
次の復習は、1週間以内に5分でOK
次の復習は、1ヵ月以内に2分~4分でOK

そうしていれば、1ヵ月経過してもその知識や情報は覚えている

おそらく、賢くて優秀な人ほど、上記のようなことを感覚的にわかっていて、
自分にとって有益だと感じた知識や情報を忘れないためにはどうしたら
いいかを復習や振り返りという行動で担保している
ということでしょうね。

例えば、この人間の性質をわかっている先生であれば、子ども達の学びの
プロセスの中で、効果的なタイミングで復習や振り返りの時間を入れ込んでいる
ことでしょう

コンサルティング先の園の子ども達の学習効果を上げてもらうために
復習&振り返りタイムを教育プロセスに組み込んでもらっている園もあります。

個人的には、2人の子どもを持つ親でもありますから、ちょこっと意識している部分
もありまして、例えばお風呂に入っている時間などには・・・

「今日幼稚園で何をやったの?先生に何を教えてもらったの?」

「それでどんなことを覚えた?どんなことを感じたの?」

そんな会話を意図的にするように心がけていますかね。
これって、子ども達にとって今日の復習と振り返りにつながる会話だからです

上記に登場したBさんのように、
インプットしたものをその場限りでほったらかしにしている人ほど・・・

インプット⇒忘れる⇒再インプット⇒忘れる⇒再々インプット・・・

そんなことを繰り返す時間が多い。
それって明らかなタイムロスを自分で引き起こしているわけですよね~

職場で信頼や評価が高まらない人の傾向でもあります
だって、ずっと同じことを繰り返し教えてたら、普通の人は嫌になっちゃいますからね。
時間もお互いにもったいない

つまり、復習&振り返りは以下の2つの視点で絶対的効果があるということ

①学習効果アップ&維持
②時間の有効活用(タイムマネジメント)

先日の研修でお伝えしたのですが、自分自身の学びの定義がありまして、
学ぶとは何か?ということなんですが・・・

『学ぶとはインプットとアウトプットの繰り返しであり、
 そのプロセスを通じて、アウトプットの質を高めていく行為』

そんなふうに考えています。

インプットした知識や情報の中から自分に有益なものを取捨選択して、
それをヒントにしながら実践と行動変革を繰り返す。
そのプロセスでセルフPDCAを回しながら、アウトプットの質をアップしていく

そのプロセス全体こそ学びなのではないでしょうか。

そして、そのプロセスこそ
人が学びを成長に転換していける着実で効果的なフローだと思うわけです

『知っていることと、それができることは大きく違う』

自分はそう感じています。

知っているだけのステージで自己満足するのではなく、
それを高いレベルでアウトプット(実践・行動)できてこそ価値がある

それをわかっている人だからこそ、復習と振り返りを繰り返して
知っているステージからできるステージに自分を高めることに
重きをおいているんだろうと思います

『自己満足に留まるのではなく、価値を提供できる人になること』

それが学ぶ目的ではないでしょうか。個人的にはそう思っています

今日は『学ぶ』ということについて自分の見解を整理してみました。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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