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語れる人、そして引き出せる人になろう① ~伝えると語るの大きな違い~

ここ最近、トップ&リーダーのチームマネジメントに関するテーマを書いているので今日ももその流れにのっかって、プラスαのメッセージをお伝えしようかなと思います。

あるコンサルティング先の若い社員さん(20代)で、今後のリーダー候補として期待されている方に・・・

『雑賀さんが、20代のときにチームリーダーとして意識していたことは何ですか?』

という質問&相談をされました。いくつかお話しはしましたが、その中の1つとしてお伝えしたのは・・・

『語れる人になり、そして引き出せる人になること』

語れる人という意味は・・・

『自分の仕事観や価値観、自分自身が日々の生活や仕事をする上で、大切にしていることを熱意を持って相手の心に届けることができる人』という意味ですね。

チームは、年齢や生きてきた環境や経験が異なる人達の集合体。だから想いや感覚や当たり前が異なる人達の集合体です。だからこそ、そのチームで大切にしている価値観や仕事観をある程度のレベルで揃えていく必要があります。ベースとなる思考が揃っていると、行動のレベリングも段階的に揃っていくようになります。

これが、先日このブログで書いた『当たり前のレベルを上げていく』ということ。

もちろん、そのプロセスであらゆる関わり方やアドバイスをしながら、行動レベルを高めていく、つまり当たり前のレベルを高めていくことがリーダーに求められるのですが、その場の行為だけを注意したり、指導しても、その時は改善されるのですが、時間の経過とともに、また元のレベルに・・・なんてことが起こりやすい。

その原因は何か?

『ベースとなる仕事観や価値観が共有されていないから』ということになるでしょう。

例えば、会社のビジョンや創業の想いなどがマニュアル等に整理されていたとして、そのマニュアルを研修で皆で読み合わせしながら、共有する仕組みがあったとします。でもそれだけでチームの意識が高まるかどうか?? 私の経験則では難しいと思っています。

それは、情報を伝達する仕組みにすぎないからです。情報は頭にインプットされますが、まだその段階ではそれぞれの自分事になっていなくて、また他人事のレベルでしかないのです。

だからこそ、次の段階で行っていくのが、リーダークラスの人間が、その仕事観や価値観を自分なりにかみ砕いて、そして自分の大切にしていることも含めながら、語りかけていく時間が必要なのです。

『伝えると語りかけるの差は大きい』と思っています。

人間は情報を自分の中に取り組んで処理していくプロセスとして、脳での理解と心での理解のレベル差があります。伝えることで脳がそれを処理するのですが、自分の中で語れる人になるという定義は、

『相手の心にメッセージを届けられる人になる』ということ。

それは、情報の伝達レベルでは達成することはできません。自分事として自分の言葉や経験則を踏まえて熱意とエネルギーを持って語りかけていくことで、ようやく相手の心の扉にノックすることができるわけです。

「伝えているんだけど、なかなか変わってくれないんです・・・」という類の相談をいただくことも多いのですが、”伝えているだけ”だからダメなんじゃないというアドバイスをしますかね。

語れる人になるためには・・・

自分の仕事に対する自分なりの誇りや使命感やワクワク感を持っていることが大前提になると思っています。更に、日々の経験則や自分なりの苦労体験からの学びを踏まえて、自分が大切にしていることが明確化されていて整理されていることが重要です。実は、自分自身もこのブログを書き続けているのは、まさに

『自分の大切にしていることの明確化と整理のため』のウェートが大きいんですよね~

大切にしていることが明確化されていて、整理されているということは、その人の一貫性やブレない強さにつながっていく重要な要素なのです。リーダーたるもの、ある程度の一貫性や強さというものがまわりのメンバーからの信頼を得る大切な要素になっていることは言うまでもないですよね。

人間は脳と心がセットになってつながったときに、本当の意味での意識&行動変革が起こるので、脳だけではなく心に響くようなアプローチを出来るか否かがトップ&リーダーにとても大切な役割になるわけです。だから伝えるだけの人ではなく、語れる人にならないといけないのです。

コンサルティング現場で、あらゆるリーダーと接してきましたが、伝えているだけの人と語れている人の差でチームのパフォーマンスが大きく異なっている実態を日々感じています。皆さんもこの人と話しているといつも心が刺激されるなと思う人もいれば、言っていることはわかるけれど、どうも心に響いてこないんだよなという感じありませんか? それは、伝えると語るの差なんだと個人的には捉えています。

そして、語る上でのテクニックというものもありまして、それは・・・

『相手の想いや気持ちを引き出しながら語る』というテクニックになります。

まあ、一方的に自分のペースで語り続けてもあまりよろしくないということです。

その”引き出せる人になる”というテーマについては、次回のブログ②でお伝えできたらと思います。

このブログを読んで、『自分は伝えているだけだった・・・』と反省している方がいらしたら、語れる人になるためのチャレンジと準備を日々意識して進めていくことをおススメします!!

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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