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共感、受容、自分事のスイッチ!! ~他人事のままで終わらせない~

皆さん3連休いかがお過ごしでしょうか。

はじまる前、自分の中では注目度が低く、いつから開幕するのかさえなんとなくしか把握していなかった北京オリンピック。でも開幕したらそれなりに盛り上がるもんですね~。まあ、小さなときから運動をするのは好きな方ですし、基本的に自分の両親の方針で”勉強よりも運動ができる子になってほしい”という家庭環境でしたのでそういう意味でも見てしまいますね。

金メダルを獲得した、ジャンプの小林選手、スノーボードの平野選手。素晴らしい活躍ですよね。そんな選手達の晴れ舞台を見ながら感じたことは・・・

『人生のプロセスにおいて努力が報われないこともある』ということ。

日々の血のにじむようなトレーニングが、オリンピックのタイミングでベストマッチして金メダルという結果につながる選手もいますが、羽生選手や高梨選手のように、世界トップランカーとしての実力はあれど、そのタイミングが上手く合わない選手もいる。でもトップヒーローとして長年世界で活躍し続け、多くの関係者や同じ競技で争っている選手たちにもリスペクトされている羽生選手と高梨選手。

それは、結果が伴わなかった試合後の態度や姿勢に垣間見ることができますよね。

『決してその結果に対する言い訳をしない』

氷の状態のせいにしない、競技後のチェック体制のせいにしない・・・世界でトップクラスの実力を維持し続けるという日々の努力に加えて、そのようなスタンスが多くのファンを引き付ける所以なのかなと思います。金メダルという結果がでなくても、羽生選手が崖っぷちの中で、前人未到の4回転半にチャレンジした姿、高梨選手が失格を宣告されても、チームのために2回目のジャンプをしっかり責任を果たして飛びきった姿、そんな姿に心を動かされた人達はたくさんいたことでしょう。

その流れで今日の本題に入るわけですが・・・

前回お伝えした『きっかけ』というお話。その続きとしてプラスαしておきたいと思います。

オリンピックで躍動する選手たちの姿に心を動かされた人達はたくさんいると書きましたが、自分もけっこう感動してしまうタイプなので、もちろんその一人です。

まず、きっかけをつかむためには、良くも悪くも『心が動かされる』必要があるわけで、オリンピックを見ていても、感動もしなければ刺激もうけなければ、次に何かを頑張ろうするスイッチは入らない。

そのスイッチを司っているのが『共感力と受容力』だと思っています。

共感力や共感性は、『相手の喜怒哀楽などの感情を自分のことのように理解できる能力』と自分としては定義しています。受容力は、読んで字のごとく相手(もしくは自分)の気持ちや存在をそのまま受け容れること』つまり、”素直さ”のことです。

自分としては、この共感力と受容力が高いレベルにあることがとても人生にとって大切なことだと考えていて、なぜならば・・・

『共感力と受容力が高い人=きっかけをつかめる力が高い人』

という公式が成立すると思っているからです。例えば、今回のオリンピックで選手たちが活躍したりメダルを獲得するシーンを見て、感動する人もいれば何も感じない人がいる。同じシーンを見ていても感じ取り方は人によつて差があるでしょう。つまり、心のスイッチがオンされる人とオフのままの人がいるということ。

心のスイッチがオンに入ることによって、人はエネルギーが湧き出てくる。やはり次に何かをやろうとするとかチャレンジするためには、人間はエネルギーが必要ですよね。そのエネルギーを生み出すきっかけが目の前にあるけれど、それをエネルギーに転換できる人とそうでない人がいるということ。

日々の生活や時間軸の中のあらゆる場面に存在するきっかけをつかみ、拾い上げてエネルギーに転換するために必要な資質がまさに『共感力と受容力』なんだと思うのです。

しかし、人間の心のスイッチは瞬間的にオンになるけれど、時間経過とともにマックス状態のレベルは長続きせず、いつの間にかまたオフになってしまう傾向もありますよね。

例えば、海外旅行に行って、あらゆるヒト、モノ、コトに刺激を受けて、帰りの飛行機の中で「もっと英語を勉強してリアルコミュニケーションがとれるようになろう!!」と思った方は多くないでしょうか。でも、日本に帰ってきて通常生活に戻ってしばらく時間が経過すると、その時の刺激と思いはだいぶ薄れていて英語の勉強をしていない自分がそこにいる。そんな体験をしている方もいるのでないでしょうか。まさに自分もその一人ですからね。これが、”オンがいつの間にかオフになっている現象”です。

そこで、大切なのが『自分事のスイッチ』だと思っています。

誰かから何かから刺激(きっかけ)を受けて、心のスイッチが入ったけれども、瞬間的なもので終わってしまっている方がとても多い気がするんですよね。瞬間的な刺激やきっかけでは、その人自身が本当の意味で変化したり、進化したりするほどのきっかけとは言えないことがほとんどなのかなと。

誰かから、何かからの刺激はもらえるけれど、それをやっているのは自分ではない、つまりその時点では他人事なわけです。そのステージだと感動した、刺激を受けただけで終わってしまう。もちろんそれはそれで意味はあると思いますが、どうせなら、それらを自分事として捉えて、自分の未来をより良く変えていくところまでのきっかけにできたらもっと価値がありますよね。

その刺激ときっかけを自分事に転換したり、翻訳して処理していく感覚やクセ付けができているといいのかなと思います。まさにこれが『自分事のスイッチ』

そのスイッチを入れるコツは以下のような自問自答をそのタイミングでしているか否か・・・

『この人は自分に何を教えようとしているのか?何に気づかせようとしているのか?』

『この出来事は自分に何を学ばせようとしているのか?どんな変化と進化を促そうとしているのか?』

他人事を自分事に転換、翻訳するための自問自答をする。

オリンピックに出場している選手ともちろん自分が同じ環境に身を置いているわけでもない、同じスポーツをやっているわけでもない、同じ背景を抱えているわけでもない・・・だからこそ、『自分の場合だったら・・・こういうことかな』と転換や応用編として捉えることで、自分事に近づけていくことが大切。

よく部下や後輩には・・・

『そのレベルだとまだ他人事で終わっているから、ちゃんと自分事に転換して・・・』

なんて話すこともありますね。これをできている人とできていない人では、その後の変化&進化レベルに差がついていくのでしょう。

『他人事を他人事のままで終わらせず、自分事に転換して自己改革のきっかけにできているか?』

共感力と受容力のレベルがとても低い人は、あらゆることに無関心な傾向がありますから、当然きっかけをつかむチャンスが少なくなります。かつ、世の中の多くの事象を他人事と捉えてしまう傾向が強くなります。

逆に共感力と受容力が高く、自分事のスイッチを入れられる人は、日々の中にある刺激ときっかけをどんどん自分のポジティブな未来へのエネルギーに転換することができるのです。

共感力と受容力は遺伝も含めて、けっこう育ってきた環境因子が大きく影響します。つまり、幼児教育や子育ての現場で言えば、まわりの大人や親たちがそういう姿勢とスタンスで過ごしているかがとても子ども達にとって重要なこと。大人になってから修正するのは限界がありますからね~。

その大前提がありますが、人材育成のご相談を受けたときには、本人に降りかかるあらゆる事象や現象を自分事や自分の所属している組織事に転換するトレーニングを常に促していくことが大切だとお伝えしています。言葉でお伝えするのは簡単ですが、口で言うほどそれを具体的に進めていくのは簡単ではありません。だからこそ継続的なクセ付け(トレーニング)が必要になりますかね。

例えば、何かの研修を受けてきたときの、報告内容が他人事(ただの感想伝達)で終わってしまう・・・という相談も多いのですが、多くの場合、マネジメント層がその報告で良しとしまっていることが原因です。

大事なことは、『その学びを自分の何に活かすのか?自分のチームの何に活かすのか?』を考えて具現化すること。

そうやって、転換思考を促すようなマネジメントを常に心がけていれば、他人事のままの報告は減少していくでしょうし、自分事のスイッチを入れるのが当たり前のカルチャーに昇華していくと思います。

北京オリンピックを見て、心が動かされるシーンの中で、きっかけをつかみ自己変革につなげられる人になるためのポイントについて自分なりに整理してみました。

『共感、受容、自分事のスイッチ』

この3つのスイッチを意識して大切にしていくことで、あらゆる時間ときっかけを味方につけることができるのではないでしょうか。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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