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自分の上限を勝手に決めつけない ~ポジショニングを正しく見極める~

弊社CLPのメイン事業でもある経営コンサルティングやパーソナルコーチング。そんな仕事の時間の中でいろいろな立場、いろいろな年齢、いろいろな価値観の方々の相談対応をすることが多くなります。最近ではかなりカウンセリング的要素を求められる案件が増えているのも時代の流れだな~と感じています。

そんな日々の中で出会う人には自信満々な人もいるし、ものすごい自信がない人もいるし、人の心はいつも揺れ動いていることがよくわかります。

個人的に、自信を持つことは良いことだと思いますが、たまにそれって過信じゃない??と思う人に遭遇することもしばしばあるのです。

『”自信と過信の違い”って何なのか??』 そのポイントは・・・

『自分自身のポジショニングを的確に把握できているか』

ということではないでしょうか。

物事を知っている幅と深さには人それぞれ大きな隔たりがあるものですよね。人間や組織のレベルにも当然、幅や深さが存在しています。その中で今の自分や組織が世の中全体や同じ業界内のどのレベルに位置づけられているかを見極める!!これが、自分のポジション把握。

しかし、これを正確に行うことはとても難しいことなのだと思っています。だって、世の中全体のいろいろなレベルの幅と深さを完璧に知っている人なんていないですよね。

だからこそ何が重要なのか??

世の中のいろいろなレベルを知ろうと努力し続けること”ではないでしょうか。「井の中の蛙」という言葉がありますが、なるべくそうならないようにするためには常に自分の身の回りに存在するレベルを幅広く把握するための視点や視野を持つように意識して行動することが大切。

~ノミの実験・ノミの法則~
1メートル飛ぶことができるノミを、30センチの高さのフタがついているビンの中に入れて、しばらくほうっておくと、そのノミは30センチの高さまでしか飛べなくなってしまう。しばらくして、そのビンのフタをはずしてあげても、本来は1メートル飛ぶ力を持っていたノミは、30センチしか飛べなくなってしまう。という実験法則。

この実験では、1メートルというレベルを持っていたノミが、30センチという低いレベルの環境に身を置いたとき、30センチという実力で十分だと誤認してしまい、そのレベルで自己満足してしまう・・・

まさにこの現象こそ ”過信” と言うのではないでしょうか。

これって人間の世界でも日々起きていることでしょうね。30センチというレベルが最上級だと思い込んでしまい、そのレベルの中で自己満足している人を、1メートルのレベルを知っている人が見たら、それはただの思い込みで、正しいポジションが把握できてない人だな~と思うのでしょう。

『それは誤認であり、そして過信である』ということ。

世の中の全体像やレベルを知ろうとせず、自分の知っている領域だけで満足している人にはならないように気を付けながら生活をしたほうがよさそうですね。

でも1メートルが最良なのかという判断は、その時点における一時的なものであり、それらのレベルは常に変化、進化することも今までの歴史から学べること。現に、今開催されている冬季オリンピックの記録も次々に塗り替えられているわけですからね。

だからこそ、常にそのレベルをタイムリーにかつ的確に把握するために、あらゆる角度で情報収集をしたり、その時の最上級のレベルを見たり体験したりする必要があるのでしょう。そして、そこに自己投資できない人間は、誤認や過信してしまっていることが多くなる・・・

いろいろなモノゴトのレベルを知った上で、この分野や領域は自信を持っても大丈夫、しかし、この部分に関しては、まだまだ発展途上だと判断する。そしてそれを継続しながら、自分自身や自分の所属している組織のポジショニングを的確に把握する。

そのプロセスを得た上で持っている自信であれば、 ”正しい自信” であり過信ではないのでしょう。そして、世の中の最上級&最高級を知れば知るほど、自分の未熟さにぶち当たる機会が増えます。私が出会ってきた一流かつ本物だと心から思う方々は皆さん謙虚であるという共通項を持っています。

それって、あらゆることの最上級を知っているからなのではないでしょうか。もしくはそれを知ろうと常にアンテナが立っているからではないでしょうか。それはつまり・・・

『自分の上限を勝手に決めつけない!!』ということです。

だから常に学ぶ姿勢を持っているのだと思います。そしてその学ぶ姿勢が謙虚さというものを生み出しているということですよね。

自信がまったくないのというのもそれはそれで問題でしょうが、個人的に一番良い心のあり方とは・・・

「”自信”と”不安や危機感”が共存している状態」 なのだと思います。

更に付け加えてみると、上記の話の前提として大切な人間の資質や要素は以下の2つだと思います。

素直さ(受容力)=あらゆるものに対するフラットな物差しを持つこと

成長意欲(向上心)=どうせやるなら最上級を目指したいという意欲を持っていること

この2つがないと、自分に都合よい環境の中で、自己満足していることに気づいていない人、つまり誤認と過信の状態に陥りやすいのかなと思います。

そんなことをふと思ったので、書いてみました。
やはり、全体の中での自分の立ち位置(ポジショニング)を常に確認しながら、誤認と過信の罠にはまらないようにしたいものですね。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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