BlogHappy Mind Creator

園で働く先生たちへのメッセージ!! ~あり方が間違っていたらやり方も間違ってしまう~

先日、神奈川県私立幼稚園連合会の研修事業部の担当者の方から・・・

『連合会に加盟しています令和4年度の新規採用者に向けて、雑賀先生に、研修をご依頼できたらと思います。』とのご連絡をいただき、ありがたいことに令和4年度新規採用教員研修会の研修講師を私、雑賀竜一が担当させていただくことになりました。

開催タイミングは7月頭になるらしいのですが、神奈川県内の私立幼稚園への就職が決まり、令和4年度から社会人デビューする先生たちが受講する研修ということで、それなりの人数が対象となりますが、私としても責任重大だなと身の引き締まる思いです。

自分にも新人時代があって、早いものでそれから20年以上の月日が経過してしまいました。やはり、社会人スタートステージにおけるマインドセットというものは、自分の経験則を通じてもとても大切なことだと思っています。新人研修の講師をさせてもらうときは、社会人として成長していくための仕事に向き合う心と頭のスタンスをいつもお伝えしていますし、20年以上社会人の先輩として経験値からお話ししておきたいことも盛りだくさんありますので、今回もそんな内容でメッセージを送れたらと考えています。

実は、新人さん向けにお話しする研修内容をある程度のキャリアを積み重ねた先生が聞くことも仕事の原点を振り返る視点につながり効果的だと思っています。現に、数年のキャリアを積み重ねた先生に同様の研修にご参加いただくと・・・

『もっと早い段階でこの研修を受けさせてもらえたら、ぜんぜん仕事へのスタンスが変わっていた』

なんて感想をいただいたこともけっこうありますからね~

講師依頼のご連絡をいただき、なんとなく、自分のパソコンにため込んである、新人の先生向けの研修テキストや各種コンテンツを見直していたら、あらためて、とても大切で伝えたいメッセージだなと思えるテキストを発見しましたので、以下にそのまま掲載させていただきます。

 

【先生になるということは尊きこと、誇り高いこと、その決心を今しよう!!】

私が先生になったとき、自分が真理から目をそむけて、本当のことが語れるか

私が先生になったとき、自分が未来から目をそむけて、子どもたちに明日のことが語れるか

私が先生になったとき、自分が理想を持たないで、子どもたちにどうして夢が語れるか

私が先生になったとき、自分に誇りを持たないで、子どもたちに胸をはれと言えるか

私が先生になったとき、自分がスクラムの外にいて 子どもたちに仲良くしろと言えるか

私が先生になったとき、自分の闘いから目をそむけて どうして子どもたちに勇気を持てと言えるか

(宮沢賢治の作品と言われています)

 

こんなメッセージなのですが、本質をついていると思います。そして、人によっては痛い所をつかれたと心にグサッと刺さるフレーズもあるのではないでしょうか。(自分も正直なところあります) 教師という仕事は、子ども達のお手本やモデルになることが最も大切であるということですよね。

先生という表現を、『親』という表現に変えれば、子育てにもまったく同じことが言える。教師であろうが親であろうがやはり、心のあり方やスタンスとそれを日々カタチにできているかが問われています。その姿を見て、子ども達が何を感じ、どうなりたいと思うのか・・・だからテクニック論ではなく上記のような本質的なお話しを特に新人研修では発信したいというのが、自分が大切にしていることでもありますかね。

だって・・・

『あり方が間違っていたら、やり方も間違ってしまう』と思うので。テクニックは後からでいいですからね。

でも、最近の若い人の傾向として感じるのは、YoutubeとかYahoo、Googleなどの便利な検索ツールの影響もあって、すぐにやり方という名の答えを見つけようとするし、知りたがる。だから、全般的にモノゴトに対する思考が浅くなっている。1つのやり方から応用編につなげて広げていくことがあまり上手ではない

もちろんそうでない人もいますが、全体的にそんな傾向が増えていることは現場でコンサルティング活動を20年以上やってきた経験から感じること。だからこそ、テクニック論はあまり伝えたくないのです。

子ども達にも、何かのやり方だけではなく、人生や生きる上で大切な心と頭のあり方やスタンスを教えていくことが大切でしょうから、それを仕事や日々の生活を通じて体現している人が伝えたほうが、伝わりやすいと思うのです。

以下は、かつて、私の研修を受講してくれた先生からいただいた感想文。(自社HP『Voice』より抜粋)

初めて、雑賀先生のお話しを聞き、今まで参加してきた研修では得られなかった大きな考え方の変化がありました。それは学んだ内容を子どもにも同じ体験、思考で考えられる子どもを育てようと置き換えられたことです。 今まで私は自分がそうなりたい、成長したい。自分が自分が・・・とばかり考えて研修を選び臨んでいたと気づきました。それは自分が知識を得て成長すれば、楽しいし保育も充実したものになるからと考えていました。しかし、成功するための3条件である『素直・プラス発想・勉強好き』という話で、雑賀先生に”そういう子どもを育てましょう”と言っていただき、その時初めて自分がしないと子どもには伝えられないと思っていた考えから、そうか、それを子どもに伝えていけばよいのだと思えたのです。また、成長曲線のお話でも、”自分にだけではなく、子どもにもプチ実感させてあげる”という言葉でガラッと私の視点、思考が変わり、自分がそうなりたいと思っていたことを、子どもにも保育を通して教えてあげる大切さを気づかせていただきました。そういったことが、冒頭に雑賀先生が話してくださった幼稚園の先生はとてもやりがいのある仕事だという意味なのではと思いました。

本日の研修会では、自分の考え方の甘さや未熟さを改めて実感させていただきました。
まず”凡事徹底”についてです。意味は文字通り”当たり前のことを当たり前に行う”ということですが、当たり前のことは、挨拶、返事、掃除など多くありますが、社会人としてはもちろん、私は先生として子ども達に教えています。
確かに、自分でできていないで子ども達に教えるなんてあってはならないことだと、あらためて幼稚園教諭という職業の責任の重さを実感しました。
私は今、年少組を持って子どもに基礎を伝える存在、人間としてこれから必ず必要となる生活習慣を教えるのに、私自身が子ども達に職場の方々に保護者の方々に挨拶、返事、ありがとう、ごめんなさいができているのか不安になりました。あらためて基礎の大切さを学び、絶対に手を抜いてはいけないことなのだと感じたので、今日以降誰よりも基本的なことを大切にします。

 

こういう気づきにつながってくれるように、今回、神奈川県私立幼稚園連合会からご依頼いただいた令和4年度新規採用教員研修会も頑張りたいと思います。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

1

一覧を見る