良質で価値の高い人脈づくりのポイント ~返報性の原理とハブ機能化~
- 2022.02.24
- PERSONAL COACHINGMESSAGE
『成長するために何をすればよいのか?』
そんな問いかけに対する回答はたくさんあるとは思うのですが、自分が若いときに、その当時の尊敬する上司に言われた3つのポイントは・・・
旅をしなさい
人に会いなさい
本を読みなさい
あらためてここ数年の自分を振り返ってみると、3テーマとも十分にできているかと言えば、自信を持ってできています!!と言えるレベルではないですね~。(反省)
今日は、その3テーマの1つである『人に会いなさい』というテーマに対して少し深掘りして考えてみたいと思います。人に会うということでもたらされるメリットはいくつかあると思うのですが・・・
自分の思い込みを打破するヒントを得るチャンスが増える。
自分の苦手な領域や弱点を補ってくれるようなパートナーに巡り合える。
自分と価値観や考え方の近い人とつながるチャンスが増える。など
でも、上記のメリットを享受するには、基本的にその人自身が素直で受容力が高いという資質を身に着けていることが大前提になるかなとも思います。
個人的には『人間1人でできることはたかが知れている』という想いがあるので、人と出会い、良質な人脈づくりをしていくことは、あらゆる面で豊かな人生を送っていくための重要ポイントだと認識しています。
では、良質で価値の高い人脈づくりをしていくためにはどうしたらいいのか?ということになるのですが、人脈をつくるんだから、まずはたくさんの人と会わないと始まらない・・・もちろんそれもありだと思うのですが、
『ただ単純に、会う量だけ増やせば良い人脈づくりにつながっていくのか?』
なかなかそれだけでは、上手くいかない人が多いように感じています。
20代の頃、先ほど登場した上司に『仕事の価値感』という話を教わったのですが、今でもそれを自分の中で1つの指針としています。
まずは、『専門的な知識や技術やノウハウを身に付ける』ことが第一ステージ。
それを使って、お客様や自分のまわりにいる人のニーズを満たしていくことで、『信用・信頼を蓄積していく』のが第二ステージ。
信用・信頼の蓄積のプロセスの中で、その人自身の評価が高まり、人間性を更に磨いていくことで『人脈を広げていく』ことが第三ステージ。
人脈を活用して更に多くの人達との接点を作り出し、プラスの影響を多くの人に与えられるようになると『尊敬の蓄積』につながってくのが第四ステージ。
そのステージまで自分を高め続けていくことができれば、その人はまわりの多くの人にとって”必要な人”となり、心の面でも経済的な面でも豊かな人生を送ることができる。そんな人生を実現させてくれるのが、まさに”仕事”なのであるという考え方になります。
この考え方からすると、人脈を作り広げていく前のステージでやるべきことがありますよね~
簡単に言うと・・・
『専門性を身に付けて、人間性を磨き信頼を蓄積せよ』
ということ。
このステージがある程度ハイレベルになった上で、人と会う量を増やしていけたら、良質で価値のある人脈づくりにつながっていくということ。
少し違った視点で言えば、自分から会いに行くという感覚よりも、専門性と信頼が高いレベルになれば、あなたに会いたいと思ってくれる人が増えていく。そういう状態を目指した方がいいですよ。という解釈もできますよね。
少し上記とは視点を変えて、個人的に思っていることは・・・
ご縁あって誰かと会う機会があったら、まず考えたほうがいいのは、その人といろいろとお話しする中で、自分がその人の役に立てることやサポートできることや提供できることはないかを探すこと。そこでいきなり見返りを求めるスタンスが見え隠れするとよろしくないですよね。
特に日本人は『返報性の原理』が強く働くと言われています。
返報性の原理とは、 人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという 感情 を抱くという心理です。
ですから、まずは先手で施しをするスタンスが大事。そんなスタンスを繰り返していくことで、好印象、親近感、信頼感という相手が思う、その人に対する感情変化が起こっていく。
例えば、その信頼感が高まった段階で、実際に仕事を依頼されることになったり、一緒に何らかのプロジェクトを立ち上げることになったり、一緒に趣味の時間を共有するようになったり・・・最初にお会いした段階とはだいぶお互いの距離感や信頼感や関係性が進化している状態ですよね。
それから、更にお互いに価値観や感覚の近い人脈を紹介し合うステージになっていく。そうすると良質で価値のある人脈の共有状態に突入していく。実はこのプロセスを上手くできている人ほど、素敵な人生を謳歌している人が多いなと感じています。
そういう背景を踏まえて、個人的に意識していることは・・・
『人と人をつなげるハブ機能になること』
AさんにBさんを紹介したらお互いのプラスになるだろう。Cさんがこんな悩みを持っているから、Dさんだったら解決できるかも・・・
そんな感じで、人と人をつなげるハブとして自分が機能できたらそれはそれで大きな価値につながるのではないかと思いますね。成功されている方の1つのパターンだとも思っています。人脈づくりのハブとして機能している人のまわりには常に多くの輝いている人がいるから、更にその人が輝いてみえる。
でも、何かを独り占めしてやろうとか、自分さえよければそれでいいと考えて人と接している人、つまり・・・
『自分よがりの人脈づくりの行く末は、孤立化・孤独化』
どちらが豊かな人生につながっていくかは明白だと思うんですよね~
うわべだけの、数だけ、SNSという名のバーチャルだけのつながりではなく、本物の価値ある人脈形成モデルは、お互いの信頼と感謝でつながり会えている人の数が多く、そのつながっている人達も更に個々の人脈が広いので、相乗効果の好循環スパイラルになっていく。
これが、『良質で価値のある人脈づくりのポイント』なのかなと思います。
その状態がもたらされれば、あらゆることが有機的につながっていくから当然、日々の時間が充実して楽しい時間、心地よい時間が増えていくことでしょう。
人間1人でできることなんてたかが知れていますからね~。人と人とのつながりを大切にしていくことで、成せることのレベルも高めていくことができるんだと思います。
皆さんもぜひ、良質で価値のある人脈づくりを目指して豊かな人生につなげていただきたいと思います。そこに向かって進もうとすることはとても意義のあることではないでしょうか
自分もあらためてそんな状態になるように、日々意識をして時間を使っていきたいと思います。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。