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人間は意識よりも無意識に動かされている ~良質のインプットや体感を沁み込ませる~

3月も終盤に差し掛かり、我が家の子ども達も春休みに突入するそんな時期。世の中では年度の切り替わりで別れがあったり、新しい出会いがあったり、何かと心もカラダも忙しい方が多いのではないでしょうか。

逗子にマイホームを建てて渋谷の賃貸マンションから引越をして早くも丸4年が経過しました。4年前の引越の日は雪が降っていて引越業者が大変そうだったことを思い起こします。子ども達も東京での生活よりも逗子ライフの時間のほうが長くなり、先週末も家族で葉山エリアをサイクリングして、森戸神社にお参り、葉山公園に遊びに行くなど、それなりに逗子&葉山での生活を満喫できているのかなと思います。

さて、今日の本題に・・・

今日は『意識と無意識』について思っていることをお伝えしようと思います。脳科学を学んできて一番衝撃的なことは、

『人間は意識よりも無意識に動かされているという事実』

そして、人間は脳が持っている能力全体の4~6%が使いきれていないという事実。

だから、意識ではわかっていても、言われていることはわかっていても、実際にそれを行動化することが難しいというのは上記の理屈による解釈することができます。自分自身もそうですが、自分の意識脳ではわかっているんだけれど、なかなかそれを実行できていなかったり、行動につなげられていなかったり・・・そんなこと皆さんも少なからずありませんか??

だから、人間は無意識を意識してそこにアプローチしなければならない・・・なんて小難しいことを話したいわけではありません。

自分なりの経験値から学び、感覚的に大切なことだろうと思っているのは、

『意識的に行動を反復、繰り返していくプロセスを経て無意識でそれができるようになること』

これを”意識から無意識への進化”と表現しています。

例えば、職人と言われるような仕事のプロセスもそうではないでしょうか。修行期間というものがあって、師匠と言われる人に教えてもらったり、そばにいて技術を見て真似しながら、反復、繰り返しを行っていき、素人ではできないプロとしての技術を身に着けていく。一度身に着けたその技術や職人技は、必要なときに意識せずともアウトプットすることができる。まさに、無意識でできるレベルへ・・・

自分は小学2年生のときからサッカーを始めて、中学、高校、大学、社会人のステージでもそれなりにまじめに楽しく続けてきましたが、試合などで、何回か”ゾーンに入る瞬間”というものを経験してきています。それは、自分で意識したわけではないのですが、瞬間的に脳とカラダが反応して、いつの間にかすごいプレーをしている自分がいる。スポーツの世界ではそんな瞬間をゾーンに入ると表現したりしますよね~

何十年もやってきた中で、数試合は、その試合全体でゾーンに入っている状態だった経験もあります。無意識にカラダと脳が勝手に動いてベストな判断と動きをしてくれる。つまり、無意識でカラダが動いてしまう状態が多ければ多いほど、その試合は調子がいい。サッカーを長年ちゃんとやってきた人ならこの感覚わかると思います。こちらは無意識領域でのプレーができているときは、意識領域で対峙している相手には絶対に負けない。そんな感覚がありました。

先日『スキルの自動化』という言葉に出会いましたが、上記の2つのパターンはまさにそれですよね。スキルが自動化されて、無意識にそれができてしまうレベル。但し、スキルが自動化されるためには、意識的トレーニングの反復&繰り返しが条件になるのかなと思っています。いきなり、スキルが自動化されることなんて実現不可能ですよね。

『スキルが自動化』されたとき、効率や成果も最大化するのかもしれません。自分が今まで出会ってきた本当のプロフェッショナルだなと思えるステージにいる人達ほど、あまり気張っていない。どちらかというと自然体で軽やかに高いレベルのことを簡単にやり遂げてしまうような感じ。

『究極のプロフェッショナルはいたってナチュラル』

自分としてはそんな感覚を持っています。そのナチュラルさは、おそらくスキルが自動化されたステージにたどり着いた人が成せる技なのでしょう。

日常のわかりやすい事例で言うと、自転車は、最初ぎこちなくて緊張してガチガチになりながら練習をしますが、それを一定時間繰り返すと、スキルの自動化が起こって、当たり前に無意識で乗れるようになる。その後も急に乗れなくなることはないですよね~

視点を変えて、これを幼児教育という領域に当てはめて考えてみると、我が子たちもそうですが、『基本的生活習慣の習得』というのが、その時期に大切である。ということはよく言われていること。

基本的生活習慣の習得とは、挨拶をするとか整理整頓とか靴を揃えるとか、服をたたむとか、食事のマナーとか、日常生活の中に数多く登場するシーンにおけるベストな習慣を身につけようということなわけですが、もちろん子ども達によってそのレベル差があるのが実態。

そこで、幼稚園の先生や親が声掛けをしながら、それを求められるレベルで子ども達ができるようになるまで促していく。でも、その段階では意識させることで、行動を促していくというプロセスなわけです。そこで勘違いしてはいけないことは、意識させてできるようになったという段階を教育活動のゴールにしてはいけないということ。

前述したように、『人間は意識よりも無意識に動かされているという事実』がありますから、声かけをしたら挨拶ができる、誰かが見ているから挨拶をちゃんとする・・・それは意識領域での行動なので、その条件や環境が整っていなかったら、おそらく挨拶ができないときもでてくることでしょう。

『無意識でできること=習慣化』

誰に言われなくても、どんな状況でも無意識で当たり前に勝手に自動的に挨拶ができる、整理整頓ができる、靴を揃えている、服をたたんでいる・・・そこに導くのが本当のゴールではないでしょうか。

『習慣が変われば人生が変わる』という言葉を聞いたことがありますが、それだけ、無意識でベストな習慣ができるようになることって人生で大切なんだと思います。

『無意識の領域に良質のインプットや体感を沁み込ませる』

これがとても大切なことだと思っています。もちろん、我が家の子ども達も道の途中なわけで、言わないとできないことがまだまだたくさんあります。

そこを根気強く子ども達を信じて無意識のレベルに沁み込ませていくのが親や先生と言われる人の役割。それは、子ども達にとって未来につながる宝となる。

ちょっと大袈裟からもしれませんが、個人的にはそう思っています。

経営コンサルタントとして、パーソナルコーチとしていろいろな社会人の方々の相談対応をしたり、悩みを聞いたりする中で、意識的に頭では理解できているんだろうけれども、自分自身の行動や習慣をなかなか変えれれない人に出会うこともしばしばありまして・・・

その根源的な要因は、『無意識の部分で何かのブレーキがかかってしまっている』

そんな自分を自分で解釈できない。そりゃそうですよね、だって無意識領域の問題ですから。大人になってから無意識レベルの部分にアプローチして自己変革を図っていくことができないかと言えばできるのですが、けっこうそれはそれで簡単ではないんですよね。(自分自身もいつもそこと向き合っています)

だからこそ、ゴールデンエイジとい言われる幼児期に『無意識の領域に良質のインプットや体感を沁み込ませる』ことがとても大切なんだと思うのです。

それが自信、自己肯定感、忍耐力、思いやりと優しさ、自立と自律、チャレンジ精神、目標に向かって頑張る力、そんな生きる上で大切なマインド因子のベースになっていると思うのです。でも、沁み込んでいない人がいくら、頭でそれを理解しても行動変革につながらない。だって人間は無意識にコントロールされているからに他なりません。

最近、頭(意識)ではわかっていても、行動を変えられない人達(もちろん自分のその一人ではあります)と接する中でおそらくそういうことなんだろうなと自分なりに思っていることを整理してみました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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