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栄枯盛衰の激しい世の中で業績を上げ続けるポイント

どんな人の人生にも波があります。

どんなビジネスにも波があります。

良い波のときもあれば悪い波のときもある。

海を見ていればわかることですが、その波が穏やかなときもあれば激しいときもある。決してその波が完全にフリーズしてしまうことはない。

弊社CLPも13年の歴史の中で、時には良い波に乗ることができたり、時には悪い波の中でもがいたりしながら、今があります。人生にもビジネスにも必ず浮き沈みがある。そんなことを表現する言葉が・・・

『栄枯盛衰』

街を歩いていたり、車を運転していたりするときにふと感じるのは、いろいろなものが誕生していること、そして消失していること。

「あそこ、いつに間にか新しい店になっている!!」

「でもその前はなんだったっけ??」

それがなかなか思い出せない・・・そんなことって多くないですか?絶対にいつも見ていたはずの場所に何があったのか思い出せない。

人は意識して観ていないと、それは景色でしかありません。

目的を持って観ること、意識して観ることで、それは知識になる。

よく研修などでお伝えしていることです。

どんなモノゴトにも、栄えるときがあり、そして衰えるときがある。

まさに『栄枯盛衰』を何げない風景の変化から、日々感じることができます。

たまたま、先日車を走らせていて風景を見ていたら・・・

以前ガソリンスタンドだったところが閉鎖されて何もなくなっていました。

最近、ガソリンスタンドもけっこう閉鎖されていますよね。ちょっと気になってデータをひろってみたのですが・・・

平成初期から今までの約30年間で、全国のガソリンスタンド数がおよそ半減しているそうです。数でいうと、約30,000店の減少・・・

石油のプライスがあがって、利幅が確保しにくい業態であることは昔から言われていますが、それに加えて、法制化されたガソリン貯蓄タンクの改修・交換義務が重荷になって閉鎖したケースも多いようです。

特に、地方よりも首都圏の閉鎖が多いようなのですが、この理由の1つは、若年層の車離れやカーシェアマーケットの拡大などがあるのではないでしょうか。
実際、我が家も渋谷区の賃貸マンションに数年前まで住んでいましたが、家賃に加えて、駐車場代が45,000円もしたので、自分の車は実家に置いてありましたから・・・

感覚的にセルフ式は増えているように感じますが、それ以上にフルサービス店が減少しているということなのでしょう。個人的に思うことは、ガソリンだけを今までのやり方で売るビジネススタイルでは限界があるということかなと。

あたりまえですが、車の所有者がガソリンスタンドには来店しますから、そのターゲットがガソリン以外にお金を払ってくれるサービスの拡充をまずやっていくことが戦略的にも必要になっている。

車検サービス、安全点検サービス、洗車サービス、タイヤ交換、板金塗装、保険サービス、買取と販売、リースサービスなどなど、つまり・・・

『ガソリンを給油する場所から、トータルカーライフサポートを提供できる場所への進化』

これらをサービス付加するには、ピットや洗車の機械、オフィスなどの設置も必要になるのである程度の広さを確保する必要があります。そうなると店舗面積が狭いお店はサービス拡充ができず、閉店に追いやられる傾向が高くなるという公式が成り立ちますよね~

ですから実際にそうなっていると思います。

もっと差別化を図って業績アップ、利益効率をアップするためには・・・複合型スタイルの導入を進めている店舗がありますよね。コンビニ併設型、カフェ併設型など、実際にドトールが入っているガソリンスタンドなどもちょこちょこも見かけることがあります。

これは、『お客様の滞在時間に比例して商圏は拡大する』

というマーケティングの法則においても利にかなっているわけです。

ガソリン給油だけでは、数分の滞在時間ですが、その他サービスを受ける人達の滞在時間は確実に長くなりますし、その間に買い物したりちょっとカフェで休憩したり・・・

給油するだけの目的から、多目的で来店する人達を増やすことがポイントですし、それとともに商圏拡大につながる仕掛けをすることが必要になるわけですよね。

これらを、『マーケットサイズ付加』と言ったりもします。

1人のお客様が使う金額を上げてもらうための商品とサービスの足し算といったらわかりやすいでしょうか。もしくは1人のお客様と継続的に長くお付き合いして『ライフタイムバリュー』を高めていくための戦略とも言えます。

実は、コンビニも継続的にマーケットサイズ付加をすることで、1店舗あたりの業績アップ、利益率アップを図ってきているわかりやすい事例と言えるでしょう。

昔はお酒もなかったですし、薬もなかったですし、ATMもなかったですし、コーヒーマシンもなかったですし・・・それに加えて、休憩や食事をするスペースがある店舗も増えています。そうやって、一回の来店における客単価をアップする工夫と努力をしてきています。1回の来店で1人のお客様が使う金額が2倍になれば、単純にそれだけで売上は2倍になりますからね。

そして、その工夫と努力をしながら検討すべきなのは、

『ツキのある商品とサービスを見つけていくこと』

ツキがあるというのは、その商品が全体に占める売上構成比が高いこと、売上個数が多いこと、利益率が高いことなど。

そんな指標をベースに見ていくと業績貢献度が高い商品とサービスをいくつか見つけることができます。そしたら、そのツキのある商品とサービスをもっともっとアピールして販売強化をしていくと、更に業績は伸びていくという考え方ですね。

逆にツキがまったくない商品とサービスに関してはそれを排除することも必要だということです。こうやってビジネスの効率を上げていく工夫もやっていかないと、いつの間にかジリ貧になっていく。

このような考え方は、すべてのビジネスに当てはまると思っていて、私がメインの仕事先としている、幼稚園、保育園、認定こども園についても、ここ最近はどちらかというと少子高齢化、業界内競争の激化などの影響で、悪い波の影響を受けている園が多くなっています。

つい最近も閉園に向けたアドバイスや学校法人の売却や解散に向けたアドバイスを求められることがちょこちょこ増えてきています。個人的には活性化のアドバイスのほうがモチベーションが上がるのですが、残念ながら時代の流れには逆らえない部分もありますよね。

基本的には、幼稚園&保育園業界についても、上記のような業績アップポイントをベースに考えてきた結果として、自分の著書でも自社HPでも発信している未来戦略コンセプトが・・・

『地域の教育総合コミュニティ施設への進化』

簡単に言うと、マーケットサイズ付加とライフタイムバリューの確保を基本とした未来戦略。地域にいるあらゆる人達との接点の量と質を高めていく受け皿と機能の拡充がポイントになるわけです。これはガソリンスタンドやコンビニが取り組んでいる基本戦略とポイントは同じですよね。ターゲットと商品&サービスの内容が違うだけ。

いわゆる私学助成スタイルの昔ながら幼稚園運営スタイルはかなりしんどい時代を迎えています。認定こども園化も1つの教育総合コミュニティ施設への進化の1歩ですし、それに加えて、段階的にどのような機能を付加していくかによって、更に教育総合コミュニティ施設に向けた進化が求められます。

そこに向かって進化をしていく園と、既存のスタイルをそのまま継続しているだけの園では、将来的に大きな差がついていくことでしょう。

そういう背景と思考ベースの中で、弊社CLPは、教育総合コミュニティ施設への進化に向かって、各園のコンサルティングサポートをさせていただくことを基本方針としています。

現在の事例で言うと、幼保連携型認定こども園の今年度から運営スタイルを変えた園に更に、機能付加として『児童発達支援事業』の開設準備サポートをさせてもらっている案件があります。来年度の事業スタートを予定しており、それが軌道にのったら放課後デイサービス事業への展開ももちろん視野に入れているわけです。まさに、このような機能と受け皿の拡充こそ・・・

『地域の教育総合コミュニティ施設への進化』

数字的なお話をすると、現在、弊社CLPがコンサルティング契約している企業が運営している児童発達支援施設では、月間の粗利益が200万円オーバーのレベルになっており、このまま推移すると年間で2000万円の利益が・・・これが法人の事業収益に上乗せされる可能性があるわけですから、数値的な視点でも大きなメリットがあるわけです。そこでプラスされた利益を更に次の進化に向かって効果的に投資をしていく。勝ち組の好循環スタイルに突入です。

数年前にお手伝いした別事例では、施設内に保護者や地域の人達が寛げる本格的なパン工房&カフェを機能付加。取扱いアイテムも増えて、保護者や園児や地域の方々の憩いのスペースに。ここで素敵に過ごす時間と体験が、地域の口コミにつながっていく効果も大きいわけです。

そうやって、これからは、昔から継続してきたモデルを大切にしながらも、時流適応の中で、新しいモデルへの変化と進化をスピーディーに取り組んでいくことが求められます。

『今までに固執するのではなく、柔軟に変化して、世の中に必要とされるモデルを新しく作っていく』

もう旧態依然では限界がそこに見えています。

日々の自分達の目に飛び込んでくる栄枯盛衰の風景や情報がそれを教えてくれているのではないでしょうか。日々の栄枯盛衰を感じる中で、自分なりの思いと考えを少し整理してみました。

やはり、毎日同じことを繰り返していては、輝き続けることは難しいということでしょうね。

ダーウィンの言うように
『時代に合わせて必要な変化に適応してきたところが、結果的に生き残っている』
それが真実なのでしょう。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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