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悪循環を断ち切れる人になる ~子どもは、親の言うとおりにはならず親のするとおりになる~

先日のファミリーキャンプ場での出来事。

それぞれのキャンプ場には、それぞれのルールがあって、それに従ってキャンプを楽しむのが、利用者の最低限のマナーというもの。

ゴミ捨て、焚き火、トイレ、炊事場、区画(サイト)、消灯時間、チェックイン&チェックアウト時間などのルールがそのキャンプ場に応じて設定されています。

食事の後片付けのとき、奥さんが炊事場から戻ってくると・・・

『鉄板や炭のついたものを洗うための流しのところに、生ごみが置かれているんだけど、あれってルール違反だよね~。誰かが最初に置いだんだろうけど、何人かそれに便乗しているから、どうしよう?』

『私、あの生ごみを見ていると気分も悪いし処理したほうがいいと思うけれど、どう思う??』

もちろん、自分の回答は、『そうしたほうがいいと思うよ!!』

便乗して生ごみを置いたAさんの横で、うちの奥さんがそのゴミたちを処理していると、

Aさん 『あっごめんなさい。そこに置いていいと思ってしまって・・・』

奥さん 『ここに置いてあると、わからなくて置いちゃいますよね~』

Aさん 『ごめんなさい、ありがとうございます』

ゴミ処理完了の報告とともに、そんな会話をしてきたとの報告をしてくれました。

おそらく、私の見解ではAさんは確信犯だと思います。ルール違反だとわかっていながらも、誰かがやっているから自分もやってしまえ精神で便乗してしまったのではないでしょうか。

そこで自分がまず思ったことは、うちの奥さんがAさんのような悪循環だとわかっていながらも、更に便乗してしまうような人間でなくてよかった~ということ。

そして、更によかったのは、それを放っておくことなく、自分でその悪循環を断ち切るという決断と行動をしてくれたということ。

つまり、『悪循環を断ち切れる人』としての行動が迷うことなくできたということ。

人間は、同じ場面に遭遇したときに、悪循環に便乗してしまう人もいれば、それを断ち切れる人もいるというわかりやすい事例ではないでしょうか。そこに生ごみがけっこうな量で放置されていたわけですから、悪循環に便乗してしまう人が何人かいたのは事実ですよね。

ルールは守ろうとして、そこに生ごみを捨てることはしなかったけれど、見て見ぬふりをしてその場を去って行った人達もいることでしょう。

上記にあるように、同じ場面に遭遇したときに、大きく分ければ3タイプの人間がいたということ。

Aさん・・・悪循環便乗タイプ

Bさん・・・見て見ぬふりタイプ

Cさん・・・悪循環を断ち切れるタイプ

100人くらいで同じ場面でどのような行動をとるかという実験をしたとしたら、それぞれどのくらいの割合になるのかな?なんて考えてしまいます。

もちろん、人間は完璧ではないでしょうから、今までのライフシーンの中で、時には悪循環に便乗してしまったときもあり、見て見ぬふりをししてしまったこともあるでしょう。(私もあります・・・)

但し、まっとうな教育やしつけの環境の中で育った人間であれば、その後の自分の気持ちがなんだか気持ちよくないとか、後ろめたいような感覚があると思うんですよね~。

つまり、『良心の呵責(かしゃく)』というものを少なからず感じるのが一般的かなと。

その逆に、自分自身の判断や行動で、なんらかの悪循環を断ち切ることができたという実感は、自分の心に気持ちよさややるべきことをちゃんとできたという自負の気持ちが残ると思うのです。

つまり、それこそが、自分自身を大切にする行為ではないでしょうか。

そんな判断と行動を継続する中で、自己肯定感や本当の自己信頼感が増幅していく。そんな時間を増やしていったほうが、その人にとっての豊かな時間が増えていく。その逆に気持ちよくない時間や後ろめたい時間が多い人は、それこそ、自分の中の悪循環にはまっていく・・・

幼児教育の世界に身を置いている時間が多い人間、そして、2人の子どもを持つ親として思うことは、自分の目の前で、自分の親が、悪循環に便乗してしまうシーンや、見て見ぬふりをするシーンに遭遇する機会が多い子どもがいたとしたら、将来、悪循環を断ち切れるような人間になるのはけっこう難しいだろうなと思うわけです。

そればかりか、先ほどお伝えした、そのような行為をしてしまった後の気持ちよくない感覚とか後ろめたい感覚というものさえ持てなくなってしまう。挙句の果てには、組織や社会のルールを守らず悪循環のきっかけを自らが創り出すような人間に成りかねない・・・

親や大人として『ルールを守りなさい』と子ども達に伝えながらも、自分達がそのルールを守ろうとしていない親や大人がたくさんいるよな~と夫婦でちょこちょこ話こともありますかね。もちろん我々も完璧ではございませんが・・・

子どもはちゃんと見てますからね~

『子どもは、親の言うとおりにはならず親のするとおりになる』

『子どもは、親の背中を見て育つ』

そんな名言が昔からありますが、まさにその通りなんだと思います。

だからといって、何も言わなくてよいというわけではありませんが、少なくとも、伝達メッセージの説得力がある人とない人がいるということでしょうね。子どもだって、言っていることとやっていることが違うことはわかりますから。

皆さんも、日々の生活の中で、悪循環な場面に遭遇することがちょこちょこあると思います。そんなときにご自身がその状況に対してどう判断してどう行動するか?

つまり、それは人生の悪循環を選択するか、好循環を選択するかということでもある。

そんなときにこそ・・・

『悪循環を断ち切れる人になる』

自分の頭と心に向けて、上記のメッセージを投げかけてみるとよいのではないでしょうか。言葉のパワーを上手に使える人も好循環を選択できる人の1つの特徴ですからね。

自分の単純な思いとして、悪循環に便乗したり、見て見ぬふりをしたりする人よりも、悪循環を断ち切れる人の割合が世の中に増えていくことを望んでいますので、今日は先日家族で行ったキャンプ場での出来事から感じたことをお伝えしてみました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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