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核機能の高品質化と機能付加での進化!!~認定こども園と児童発達支援をつなげるプロジェクト~ 

昨日は、コンサルティングサポートをしている認定こども園の園長先生とデコボコベース株式会社(東京都港区)に足を運んできました。

デコボコベース株式会社は、児童発達支援・放課後デイサービス事業・自立訓練(生活訓練)事業・就労移行支援事業を展開している会社。特に児童発達支援&放課後デイサービスにおいては『ハッピーテラス(キッズ)』というブランド名によるFC展開で全国に100事業所以上を展開。

実は、その認定こども園で新しい事業として児童発達支援事業を立ち上げるためのコンサルティングサポートをしているのですが、ハッピーテラスへのFC加盟を決断し、社長面談が昨日だったのです。互いのこれからのWIN-WINにつながる関係構築を目指してという感じの有意義な意見&情報交換の時間となりました。

以前、社長と会食をさせてもらったことはあるのですが、とても感じの良い方で現場あがりなので、療育現場の実情などもいろいろとレクチャーしていただきました。私もその学校法人の監事であり、コンサルタントをさせてもらっているので、同席させてもらった次第です。

アメリカやヨーロッパと比較すると日本の療育レベルは20年近く後れをとっているとのこと。その園も幼稚園を70年近く運営してきた歴史はあれど、療育や児童発達支援の分野になると専門性がほぼないので、今回、FC加盟をしていろいろと学ぶことからスタートしていきます。

今、幼児教育の現場でも療育を必要とする子どもたちやグレーと思われる子どもたちが全体の約10%存在するというのが実態。しかし、その10%の子どもたちに対する教育&支援体制が十分に整っているとは言い難い実情があります。

私も普段、園の現場で子どもたちを観察してる時間もありますが、やはり少し気になる子が増えているかもな・・・という感覚はもっていますね。

現場の先生たちは、その子たちもしっかり見てあげたいという思いはあれど、やはり集団活動の中で、個別対応の時間を確保することは難しく、十分に目が行き届かず、そんな繰り返しの中で心もカラダも疲弊してストレスがたまるという悪循環。

幼稚園教諭、保育士の免許はあれど、療育分野の専門的知識や経験があるわけではない先生が多いので、その子にベターな対応がこのアプローチでいいのか?とちょっと自信がないのが本音。そのような状況が多くの園の実態となっている・・・

だからこそ、

『自園の子どもたちの更なる教育環境の充実化』

『地域の子育てニーズへの受け皿の拡充』

を目的として、児童発達支援事業をスタートしようと園長先生が決断されました。

それに加えて、幼保連携型認定こども園になるために新園舎を建築したのですが、旧園舎はそのまま解体せず残したので、旧園舎の有効活用という課題に対する相談に対して、私がご提案させてもらったプランの1つとなります。まあ、条件が重なったわけですね。旧園舎から坂を上がった高台にに新園舎を建設したので、互いに行き来しやすいというメリットも。

学校法人の敷地内もしくは隣接地における児童発達支援施設というのは、世の中にまだあまり事例が多くありません。だから業界の先駆者として先手を打つという戦略でもあります。普通に考えれば学校法人や社会福祉法人の敷地内に児童発達支援施設があったほうが、子どもにとっても、保護者にとっても、働く教職員にとってもメリットが大きいですからね。そして、一般企業が運営するよりも、幼児教育に長年携わってきた法人が運営するという信頼のベースがあるでしょう。

今回、デコボコベースさんでも、学校法人とのFC契約は初ケースということで、これからそちらにも力を入れていかれるそうです。そこに関しては、弊社CLPも力添えをお願いされているので、ご興味ある方はお問い合わせください。

実際に今、横浜の幼稚園が隣地を購入できたので、そこで児童発達支援事業の展開も視野にいれたいとのご相談を受けているところです。

以前たくさん園児がいたけれど、少子化等の影響を受けて、だいぶ園児減少してしまった園には現在、空き教室があります。実際にはその空き教室を活用して運営できたら一番良いと思うのですが、現状では制度がそれを許してくれないんですよね~。

でも、個人的には、今はまだ世の中に数件しかモデルがありませんが、幼稚園や保育園や認定こども園と児童発達支援や放課後デイサービスの併設モデルは、これからの運営スタンダードモデルの1パターンなっていくと考えています。だって、地域でバラバラになっているのではなくそれがつながっていたほうが子育て支援のカタチとして良いに決まっているので。

以前、放送作家の枠をこえてマルチに活躍されている「小山薫堂さん」がテレビで語っていたことなのですが・・・

何か新しいものを考えたり、アイデアを出そうとするときに、
今あるものをくっつけたり、融合させてたりすることで、
新しいアイデアにつながることもある!!

まさに、この発想を各園に当てはめてみたときに、何をくっつけたり、融合させると世の中の更に役にたてるのか?と考えたらいいと思いますね。その1つの融合パターンがもうしばらくするとカタチになります。これから、スタッフの外部&内部研修や教室等の整備や事前認知活動などを経て、9月くらいにはオープンする予定です。

例えば、わかりやすいところで言うと、花屋とカフェをくっつける、図書館とカフェをくっつける、幼稚園とカフェをくっつける・・・これらは、実際にカタチになって存在していますが、以前はまったくそんなことを考える人なんていなかったのも事実でしょう。

AとBをくっつける ⇒ Cが生まれる

AとBとCをくっつける ⇒ Dが生まれる

最初からCやDを狙うのではなく、何かと何かを融合したらこんなものができそうだ・・・なんていろいろなパターンを考えているうちに、「ひらめく瞬間」が訪れるのでしょう!!

私は、そんな考え方をベースにしながら、園が生き残っていくための未来コンセプトとして

『地域の教育総合コミュニティ施設化』への進化!!

と著書を出版した10年前くらいからずっと伝え続けています。

今回、認定こども園への児童発達支援事業併設モデルは、個人的にはそこに向かうためのプロセスが始まったという感覚ですね。だから、これからくっけるCやDをワクワクしながら考えることも大切ですし、昨日は帰りの途中で園長先生とお酒を飲みながら、そんな話をする時間でもありました。

今や、1つの機能だけの運営モデルでは、今後の地域の子育てニーズを十分に満たせる場所にはなれません。

今までのフォーマットとこれからのフォーマットをどう変えていくかを真剣に考えて効果的な新フォーマットを新しく具現化していくこと。そして常にブラッシュアップし続けること。

それが生き残れるか否かの分かれ道。

でも、機能付加をしていく上で大切なことは以下の2つ・・・

『核となる園のレベルが高く、地域におけるブランド構築に成功していること』

『そこで働く人材のレベルが高く、マネジメント体制がしっかり確立されていること』

それが成立しているステージをクリアしてから、機能付加していかないと、全体が薄まってそれぞれの機能の品質を維持できないことになります。故にファンを増やそうと思ってやっていることが逆に悪い評判を広げる結果になってしまうのです。

だから、マーケティングとマネジメントは両輪で進めないとうまくいかないということですよね。それらの全体的なトータルサポートを弊社CLPはお手伝いさせてもらっています。

早速、昨日お酒を飲みながら、園長先生から、児童発達支援事業が立ち上がって、少し目途がついたら、児童発達支援事業と法人全体のマネジメント&チェック体制をテーマにコンサルティングサポートを継続してほしいとのオーダーをいただきました。勝ち組の園長先生は、やはり常に法人がどうしたら更に進化していけるかを考え続けています。

今日はコンサルティングサポートの現場より、認定こども園の児童発達支援併設モデル開設のお話をさせていただきました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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