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エネルギーの交換と差異 ~与えている人、もらっている人、吸い取っている人、吸い取られている人~

今日から9月。子ども達も2学期のスタートで登校していきました。

それにしても、今年の夏は暑い。そしてあっという間に過ぎ去った8月・・・

まだまだ残暑は続くようですが、朝晩は少々秋の気配を感じるようになりましたかね。

昨日は、コンサルティング先の会社の幹部&リーダークラスのメンバーとの個人セッション。

かれこれ8年くらいコンサルティングサポートをしていている会社で、ベンチャー創業時からの時を経て、事業規模も成長して、社員、契約社員、アルバイトスタッフを合わせると100人近い組織規模になってきました。

創業メンバーである数人からスタートした会社もそのレベルの規模にステップアップすると、組織全体のマネジメント体制をブラッシュアップする必要がありますよね。そこをおろそかにしているとお客様に提供する商品やサービスの品質レベルを維持することはできません。そこで、今シーズンの私の役割は・・・

『幹部&リーダーの育成』

組織の成長や業績面においても、良くも悪くもその層が大きな影響を与えていることは、長年のコンサルティング経験から強く認識しています。もちろん組織として成長はしているのですが、更なる質の向上を目指すためには避けては通れない重要テーマだと思っています。

隔月で個人セッションと研修会を繰り返して、1年間継続的にメンバーの育成を促していくプロジェクト。個人セッションでは、自分のスタイルとしてコンサルティングスキルとコーチングスキルとカウンセリングスキルを織り交ぜながら、メンバーの状況や実態に合わせて対応しています。

昨日行ったセッションの中で、あるリーダーからこんな話がありました。

『自分の持っているエネルギーが相手よりも高いときに、うまく調整できていない自分がいて、けっこう一方的に伝えてしまうときがあるので、そこが自分の課題かもしれない・・・』

『自分としては、伝えたいから先走ってしまうけれど、相手にとったらそれは押し付けのように感じてしまうときもあるのではないか・・・』

もちろんリーダーとして、エネルギーが高いのは必要条件だと思うのですが、自分のまわりにいるメンバーとのエネルギー差異を感じて、悩んでいる方はけっこう多いんですよね。自分もかつてのサラリーマン時代にチームリーダーとして部下がいたときには同じような悩みを抱えていましたので・・・

ということで、前置きが長くなりましたが、今日のテーマは『エネルギー』

当たり前ですが、人間が生きていく上とても重要な要素だと思っています。人はまわりにいる人たちとのエネルギー交換を常にしていると思うのですが・・・

『人にエネルギーを与えている人』

『人からエネルギーをもらっている人』

『人からエネルギーを吸い取っている人』

『人からエネルギーを吸い取られている人』

大きく分ければ、上記4つのカテゴリーに分けられるのかもしれません。人生というスパンで考えて、4つの中のどの割合が多いかで各人の人生はその印象が大きく変わってしまうと思っています。

もちろん、人生の各ステージでもその割合は違うでしょうし、その人のその時の状況や状態でもエネルギーの供給と受給のバランスが違う。

人生にとって、この『エネルギー供給と受給のバランス』を意識することが大事ではないでしょうか。

先日、仕事を通じて5年以上継続的に相談に乗っている方と個人セッションを行っていたのですが、自分として感じていたのは、出会った頃の明るくて前向きな印象と、ここ1年半くらいの印象がけっこう変わってしまったということ。

その方にお伝えしたことを簡潔に言ってしまえば、

『自分のエネルギーのポジティブな使い方とネガティブな使い方の調整をもっと考えるべきだと思いますよ。』ということですね。

ここ1年くらい話をしていて、表情を見ていて、相談内容を聞いていて、自分のエネルギーの使い方にいつも迷っている印象を受けたからです。

人によって持っているエネルギー量にはもちろん差があると思いますが、その使い方が上手い人と下手な人がいるなとも感じています。その方は、上手いタイプだったのに、それが今の人生のステージにおいて、下手な状態に陥っているなと感じました。

つまり、ポジティブな方向で自分のエネルギーを使えていたのに、それがだんだん、ネガティブな方向で使う割合が増えてしまったということでしょうか。

上記4つのカテゴリーで言えば、『人からエネルギーを吸い取られている人』の割合が最近はけっこう高い状態だということ。

実際に、自分がエネルギーを吸い取られているから、明日からエネルギー2倍に補給しておこうというシステムは人間にはないですよね。車のガソリンとは違いますので。お金を払えばエネルギーが購入できるわけではないですから。

だから、限られた自分のエネルギーの使い方を再調整するためのアドバイスをすることは実際に個人セッションの時間では多いかもしれません。

その1つの具体的な方法としては・・・

『自分のまわりにどんな人達を配置するか』が大切だと思っています。

簡単に言えば、自分のエネルギーをポジティブな方向で使えている割合が高い人とたくさん接点を増やすということになります。逆に言えば、ネガティブな方向で使っている割合が高い人との接点をできるだけ減らしていくということでもあります。

上記の人は、ここ数年間・・・

身近にいる人から限られたエネルギーをだいぶ吸い取られて、ポジティブなほうに使える量がいつも余っていない状態で日々を過ごしている。

というのが私なりの分析結果です。

だから、ネガティブな状況下で、自己犠牲の精神で自分を変えるというよりも、自分のまわりの環境自体を変えるということのほうが大切なんだと思うのです。

その方は、ネガティブな状況下で自分がそこに頑張って順応していかないと・・・というちょっと固執したミクロな感覚に陥っていると私的には感じました。真面目過ぎて、自分で窮屈になっている人のパターンでもあります。

そんなときに良くお伝えしているフレーズが・・・

『何をやるかよりも、誰とやるかにこだわったほうがいい』

『私たちは、人生の中の多くのモノを人を介して得ている』

より良質なモノを得たいのであれば、良質な人と過ごす時間を増やした方がいいし、そこにこだわっていくということですよね。
エネルギーをネガティブに吸い取られるような人にあまり振り回されないように生きて行こうということでもあります。そんな時間はもったいない・・・

では、その誰に値する人はどんな人なのか??

自分としては、

「エネルギーをいつもポジティブな方向で使えている人」

「夢やビジョンや目標が明確で、そこに向かって日々チャレンジするために自分のエネルギーを投資できている人」

そんな人ではないかと思っています。

そういう人は、

『人にエネルギーを供給する』×『人からエネルギーを受給する』

この2つの時間と循環を繰り返して楽しく充実して生きている人なんだと思います。決して、人から吸い取ってもいないし、吸い取られている暇もない・・・

それが、ポジティブな方向で生きている人の特徴なんでしょうね。

つまり、自分のガソリンスタンドになってくれる人を複数人持つということ。それが憧れの存在だったり、尊敬する人だったり、ものすごく輝いて活躍している人だったり、そして、その人達か供給されたエネルギーをまた違う人に供給できる自分になっていく。

『リーダーは多くの人たちにエネルギーを供給できる人』

そんな話も研修やセッションでお伝えすることがあります。でも供給するためには、自分のエネルギーを受給する仕組みも自分で構築する必要がありますからね。

人からネガティブにエネルギーを吸い取ってしまうような人間にはならず、供給できる人と過ごす時間をどれだけ増やせるかは、人生にとってとても重要なことなように私は思っています。そして受給量よりも供給量を増やしてくことが人として成熟していくことでもあるのかなと思います。

今日は人の持つエネルギーの差異から自分の思っていることを少し整理してみました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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