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一流と二流の差とは? ~徹底度と追求度を高めるためのポイント~

昨日は、コンサルティング先の企業の幹部メンバーを対象にしたオンライン研修(90分)

今シーズンは『幹部&リーダー育成・強化プロジェクト』ということで、座学の研修と個別セッションを隔月で実施しながら、その企業の幹部・リーダー(6名)の成長促進を目的としたコンサルティングサポートをしています。

研修で伝えていたテーマは主に2つ・・・

①ロールモデル化 ②実行推進力

ロールモデル化とは、

組織のビジョンやミッションやバリューとして定義されている文言をリアルな世界で具現化できている存在として、まわりから認識されること。まわりから一目おかれて、目指すべき憧れの存在として認識されること。

実行推進力とは、

組織やチームの目標や目指すべき姿(ゴール)に対して、誰よりも貪欲に深く思考をめぐらし、実現するための緻密なプランを立て、それを実行推進する先導役として機能すること。

私としてはそんな定義をしています。

ロールモデルとしてまわりから憧れの存在として認識されていても、目標に対して実行推進力が伴わない。逆に目標達成度としては素晴らしい成果を出してはいるけれども、まわりから人間的にポジティブな評価を得られていない。そんなパターンのリーダーも実際には存在していますが、この2つの要素は、両立することが求められるとお伝えしています。

ロールモデル化について、キーテーマとしてお伝えしてきたポイントだけ抽出すると・・・

・プラスの影響力(リーダーシップの真髄)

・安定している人のまわりには安心が生まれる(心理的安全性)

・語れる人になり、引き出せる人になる(傾聴力・共感力・調整力・質問力)

実行推進力については・・・

・着手・動き出しを早く

・判断して決断するスピードを高める

・中庸(ちゅうよう)とバランス理論

・目標達成までのプロセスマネジメント力を高める

・行動が結果を変える

・徹底度と追求度を高める

キーフレーズだけではなんのことかわからないとは思いますが、これらのポイントを研修ではある程度具体的に解説しています。例えば、打ち合わせ等で具体的な改善策の実行プランをある程度決めたとする。でも、時間の経過とともに、決めたことが徹底されずいつの間にか、なかったことのように誰も実行していない状態になっている。

けっこう上記の事例は、コンサルティング現場でトップの方々から相談されることが多いですね。つまり・・・

『決めたことが徹底されない、実行されない』

という課題を持っている組織やチームが多いということ。当然ですが、徹底されず実行されないわけですから目標達成や成果につながらない。

そんな組織やチームの責任者やリーダーはどういう評価になるかと言えば、『実行推進力に乏しい』という評価になるでしょう。

そこで、先日お伝えしたのは、

『徹底度&追求度を高めるためのポイント』

①一点突破=絞り込み(選択と集中)
 ・たくさんのやるべきことから、優先的なものを絞り込まないと徹底できない
 ・徹底していくプロセスの中に学びが潜んでいる(=水平展開へ)
 ・一つの決めたことをやりきるカルチャーを作ることが大切

②未来のメリット(デメリット)を共有
 ・〇〇を徹底することで起こる未来のメリットを共有することが大切
 ・徹底&追求する意味・価値・必要性をしっかり伝えること

③徹底・追求の具体化とすり合わせ
 ・徹底をしてください✖
  ⇒何をどのレベルでどのようにやることが徹底なのかを具体化して共有する
 ・何をどのレベルどのように・・・言葉と行動の“基準”をすり合わせる
 ・一流とは・・・「そこまでやるのか!!」というレベル
  ⇒トップ&リーダーは一流の基準と基準の幅を知っていなければならない

④品質チェックの仕組みづくり
 ・チェックの仕組みがないから徹底度が落ちる
  ⇒いつ・誰が・どうやってチェックするのかをあらかじめ決めて実行する

そんな4つのポイントをレクチャーしたわけですが、もちろん目標達成をするためにやるべきことを抽出すると多岐にわたるわけですが、それをとにかく全部頑張れと言われても、現実的には難しいでしょう。

だからこそ、チームの限られたパワーを効果的に活かすために、やるべきことをある程度絞ってあげることが大切ですよね。そのかわり、絞ったのだから、そこに力を結集していくマネジメントをしなければいけません。

どうも、成果がでにくいチームのパターンは『力の分散と拡散』にあることが多いと感じています。そして、決めたことが徹底&追求されない要因として大きいのは・・・

『チェック機能の破綻』

もちろん、上長がいちいちチェックしなくても、決めたことがハイレベルで進んでいくことが理想なのですが、なかなか人間の心理としては、チェックされていないと手を抜いてしまう傾向があるんですよね~。皆さんも実際はそうじゃないですか??

品質をチェックする機能が破綻していると、徹底度も追求度も現状維持もしくは停滞していきますので、それを維持して高めていくためには、幹部・リーダーが良い意味で厳しいチェック機能を働かせる必要がある。

つまり、品質管理について幹部&リーダーが甘い感覚だと、そのチームはハイパフォーマンスを発揮しにくいということですかね。これは、多くの組織のコンサルティングをしてきて強く実感していることになります。

まあ、チェックの仕方やスタイルも相手のモチベーションを下げないようにする工夫は必要になります。だからこそ、前提としてロールモデルとして認識されていることも大切なんですよね。

あとはチェックをしながら意識しなければならないのは、・・・

『徹底度のレベリングを高いレベルで揃えていくこと』

徹底するといっても、人によってそのレベルには大きな差異があります。だからチェックをしながら具体的に何をどのレベルでどうやってやることが、このチームの徹底度だとレクチャーしていく必要があります。そして、最終的に・・・

『当たり前のレベルが高いチームづくり』

それを実現していくことが、幹部やリーダーの大きな役割になると思っています。だって、毎日いろいろな場所に足を運ぶと、組織やチームで”当たり前のレベル”が大きく違うということを実感していますから。でも、その環境に埋没しているとその差に気付くことなんてできません。

だから、『自分たちの当たり前を疑う』という視点を幹部やリーダーは常に頭の片隅において、そういうフィルターで実態を観察できないといけませんよね。

今日は、幹部&リーダークラスの育成コンサルティングの現場でレクチャーしている内容を一部ですがお伝えしてみました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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