志事をやり遂げると二度目の人生が続いていく?? ~名誉ある人から学べること~
- 2025.05.16
- MESSAGEPERSONAL COACHING
ウルグアイのホセムヒカ元大統領がお亡くなりになったという報道を見ました。
「世界で最も貧しい大統領」として有名でもあったウルグアイの元大統領。自分の給料のほとんどを国民のために寄付して、自分は大変質素な生活をしていたところからそんなふうに言われるようになったらしいですね。
この愛らしいルックス・・・人柄がにじみ出ているように思います。
そんなムヒカ元大統領の死を多くのウルグアイ国民が悲しんでいる様子をニュースで見る中で、本当に愛されていた人なんだろうなと。そんなムヒカ氏がかつてテレビに出演されていたときに語っていたフレーズが・・・
『名誉とは、任務を最後までやり遂げること!!』
名誉という言葉を辞書で調べてみると・・・
『人の才能や努力の結果などに関する輝かしい評価』
『能力や行為について、すぐれた評価を得ていること』
というふうに解説されています。
評価を得るためには、与えられた仕事や任務を”やり遂げる”ことが大前提ということでしょうね。
私のiPhoneのメモ欄には、同じような言葉がデータとして記録されていました。
『やり遂げる大切さ』
『やり遂げない奴は二度とその仕事に出会えない』
このフレーズは、これまたテレビを見ているときにメモしたもの。俳優の哀川翔さんが、自分の娘さんとなぜか尾瀬を大きな荷物を背負って小屋から小屋へと歩き続けるという番組。
尾瀬には行ったことがあったので、景色が懐かしいなと思いながらなんとなく見ていると、娘さんが父親である哀川翔さんに、ふと自分の未来の夢について照れくさそうに相談したシーンにて・・・
彼女は将来は女優になりたいといった後に、ふと時間をおいて父親がぽろっと語ったメッセージ。
とてもシンプルだけど、重みのある言葉に感じましたね。
『どんな仕事もしっかりやり遂げなければ、次のステージは用意されない』
と伝えたかったのでしょう。
それを勝ち取るのは自分自身のスタンスにかかっている!!
それを父親は自分の生き様で語っているように思えました。だから、すごく説得力を感じたシーン。そして、2人はかなりの重さの荷物を運びきるのでした。
目の前のどんな小さな仕事であろうが、プレッシャーのかかる仕事であろうがやり遂げることで、まわりの信頼を勝ち取ることができる。そして、やり遂げるまでの大変なプロセスを通じて、人は多くのことを学んでいく。
時には、その環境や条件の悪さに文句を言って逃げてしまう人を見かけることがありますが、やはりそういう人の評価が高くなることはないと思います。そういう人は同じようなことで愚痴ったり、文句を言っている人間と集まって無意味で非建設的な輪の中に身をおくことで、自己満足を手に入れようとするのでしょう。
話は戻りますが、ホセムヒカ元大統領はこんなことも語っていました。
★”足るを知る”を忘れてしまった日本人
★幸せは命あるものからしかもらえない、幸せはモノからはもたらされない
★本当のリーダーとは、何か大きなことを成し遂げた人ではなく、自分を遥かに超える人材を育てる人である!!
う~んこれらのメッセージもいろいろと考えさせられますし、とても意味深いメッセージですね。
以前、ある社長にこんな言葉をもらったことがあります。
①止事 ②私事 ③仕事 ④志事
人生は二度ある。
通常の死を迎えるときに、一度目の人生が終わる。
しかし、誰かの記憶にあなたの存在が残されている限り二度目の人生は限りなく続くのである。
この世の誰にもあなたの存在が記憶されなくなったとき、本当に人生が終わるのではないか・・・
だから、二度目の人生のために
「志事」(世のため、人のために役に立つ仕事観で志を持っていつも頑張ること)をしなければならない。
ムヒカ元大統領の一度目の人生が終わりをむかえたことは事実ですが、彼が多くの人たちのため、つまり世のため、人のために高い志を持って過ごされた人生が、多くの人たちの記憶と心に刻まれているわけで、二度目の人生のスタートが始まったと捉えてもよいのでしょう。そして、これからもしばらくそれは続いていくのでしょう。
それは、大統領として”志事”を最後までのやり抜いた人物であることの証明のように思います。まさに、地位ということではなく、一人の人間として名誉ある人なのでしょう。
何を大切にするかは人それぞれ自由だと思いますが、個人的に、ムヒカ元大統領の生き様から学ぶべきことがあると感じましたので、追悼の意を込めて、今日はブログを書かせてもらいました。
満足とは何か?
幸せとは何か?
リーダーとは何か?
いろいろな情報が飛び交い、どうしてもまわりと比較をしてしまう世の中で、何を満足の指標にするのか?何を幸せの指標にするのか?あらためて、自分なりの考え方を見つめ直す機会をホセムヒカ元大統領から得たように思います。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。