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悩みがあるのは良いこと?悪いこと? ~ポジティブな未来の実現プロセスと捉えたい~

昨日は、昨年度から認定こども園に運営のシフトチェンジを行った埼玉の学校法人へのコンサルティング訪問。

準備ステージ→開設初期ステージ→現状ステージ

各ステージにおける組織やそこに関わる人たちの”悩み”や”課題”は当然変化していきます。

昨日も園長先生の悩み、現場マネージャーの悩み、現場の先生の悩み・・・それぞれの個別面談時間の中で、愚痴?も含めて私が聞き役&アドバイザーになるわけですが、各々の立場における視点があって、そこから各々感じることは異なり・・・自分自身のイメージ通りには進んでいない部分に対する悩みは尽きないわけです。

職業柄、多くの人達の相談にのる機会がありますが、そんなときにたまに質問されるのは・・・

『雑賀さんは悩みとかないんですか?』

その回答は、

『常に悩んでいます!!』

基本的にすべてが理想的にイメージどおりに進んでいる人はいないと思っています。理想と現実のギャップを常に感じながら時間を過ごしているのが人間。当たり前ですが、自分も日々そういう状態に心が揺り動かされているわけです。

悩みというとネガティブなフレーズと捉える人が多いのかもしれませんが、その捉え方があまりよくないとう話をすることがあって・・・

『悩む行為は、人が良い方向に自己変革、進化していくために必要なこと』

悩む行為はポジティブな未来の実現プロセス』

と捉えたほうがいいのかなと。

ただ、その際に自分が注視しているポイントは・・・

『その人が明確な理想像やゴールセッティングができている状態で、そのステージと現状のギャップをどうにかしたいという悩みになっているか否か。』

そんな悩みや相談を受けたときに自分が思うのは、『良い悩み方ができているな』ということ。それは進化するための悩みだからに他なりません。

明確なゴールのイメージがなくて、ただ現状が嫌だから、辛いから、大変だから・・・という悩みの相談もありますが、現実逃避傾向が強い悩みはあまり良い悩みではないなと感じますし、そういう人にもしばしば遭遇することがあります。どちらかというと”悪い悩み”を抱えている人だなと感じています。

つまり、何かを実現したいために悩んでいるのか、ただそこから逃げたいためだけに悩んんでいるかでその質が大きく異なるということですよね。

後者の場合には、まず、自分の理想的な姿や成し遂げたいイメージをクリアにしてもらうことからサポートをすることになりますが、それまで現実逃避グセがついてしまっている人ほど、自分自身の理想や成し遂げたいイメージを明確に定義することが苦手な人が多いような気がしています。

そこが定義できないと、基本的には常にネガティブな悩みに振り回せれる人生になってしまう。

どこに向かって頑張っている自分なのか?

何を実現するために頑張っている自分なのか?

を自覚できない日々の中で生きていくことになるわけですからね。

『今の大変さや苦労や悩みが未来につながるものだと自覚できていれば人は頑張れます。しかし、洞窟の中でゴールの光もまったく見えないまま大変さを感じていたら、そこで頑張る意義や意味を見出せなくなってしまう。でもその光を見出すのは他の誰かではなくて、自分自身だと自覚した瞬間、人は変わります。』

大まかな傾向ではありますが、現実逃避グセのある人ほど、誰かが光を見出してくれる、いつか自然と光が見えるようになると思い込んでいる人が多いような気がしています。

更に、悩みという視点でプラスαの見解をお伝えすると・・・

『悩みが進化している人と停滞している人』の両者が存在していて、この視点は、自分がその人が成長しているか否かを判断する1つの指標にしていることでもあります。人だけではなく、組織やチームに当てはめても同様ですね。

例えば、わかりやすく言うと、新人や若手の頃の悩みのレベルや内容と、リーダーや責任者にキャリアアップしたときの悩みのレベルや内容は違います。最初のステージで待ち受けている壁と、ステップアップしていくステージで待ち受けている壁が異なるからですよね。

これがいわゆる”悩みの進化”であり、今自分の目の前にある壁に対する悩みを頑張ってクリアすると、次にまた新しい壁があらわれて、新しい課題が与えられるわけです。これは、一般社会の正常進化のプロセスとも言えますよね。

悩みが停滞している人というのは、会うたびに同じ悩みを抱えている人。その際にいくつかのパターンに分かれるのですが、

Aさん・・・前向きに頑張ってトライ&チャレンジしているがなかなかクリアできない人

Bさん・・・そもそも誰かがやってくれると思ってのらりくらりの他人依存タイプの人

Cさん・・・現実逃避グセで環境を変えることで悩みが解決されると思い込んでいるがそれが本質からずれていると気づけない人

そんな感じでしょうか。

Aさんは大器晩成型だったり、ちょっと不器用型だったり、その中にもタイプ分けがあるのですが、基本的にはちょっと時間はかかりますがクリアしていく人が多い。

よろしくないのはBさんとCさんパターンですよね。そもそも、BさんとCさんに悩みを聞いても『特にありません』とリアクションされることが多い。もしくは、『自分以外の〇〇のせい』にする人も多い。それは、現状に対して、自分事として向き合っていないからです。

『自分自身に悩めない人』とでも言いましょうか・・・

すべて誰かのせいにしたり、組織のせいにしたり・・・多くのことが他人事。それが自分の悩みだと勘違いしている。

そうなると、『真剣に自分自身に悩める力』というのは人が成長していくために必要な力なんだと思いますね。そこに自己肯定感やチャレンジ精神やプラス思考などが加わることで、悩みが行動変革や進化につながっていくのでしょう。

悩みが行動変革や進化につながらない人は、その悩みがずっと付きまとい、つまり停滞したままになる。法人組織に関して言えば、悩みがずっと同じところは活性化もしにくいし業績もあがらない。悩みが時間軸の中で変化し続けているところは、トライ&チャレンジを通じてステージアップが実現されている証拠ですから、活性化や業績アップにつながっていく可能性が高い。これは、コンサルティング現場における経験値の中で強く感じていることです。

これが、『悩みが進化している人(組織)と停滞してる人(組織)』の差なんだと思います。

悩みが進化しているということは、自分が進化している証拠でもある。悩みが停滞したままだということは、その人が行動変革や進化できていないという証拠でもある。

人材育成の視点で言えば、その人に同じ悩みをいつまでも相談されていたら、育成や成長を促せていないと捉えたほうがいいですし、どんどんその人の悩みを進化させていくことが、成長促進につながると捉えたらいいと思いますね。それは・・・

『今をスピーディーにクリアさせて、新しいチャレンジを段階的に促していく』

というプロセス(キャリア)サポートをすることなんだと思います。言葉にしてしまうと当たり前のことなんですが、実際にはこのプロセスの中で人間は悩みを進化させていくことで成長するということですよね。

悩んで自分でクリアしてきた人は、そのステージで悩んでいる人達に、実体験を通じたアドバイスができるという育成サポートにおける強い武器を手に入れることができる。でも、単純に自分の感覚だけでそれを一方的に伝えても、上手く伝わらないという壁にもぶち当たる。そこで、新しいステージにおける悩みが発生する。

そうやって、真剣に自分と現実に向き合っていれば、悩みの質や内容が経時変化して進化していくはずなんですよね。

『皆さんの悩みは進化していますか?それとも停滞ぎみですか?』

悩みをあまりネガティブに捉えるのでなく、ポジティブな未来の実現プロセスと捉えながら進化させていってほしいと思います。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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