表の顔と裏の顔? ~出る杭を叩き続ける人たちの傾向とは~
- 2025.07.31
- MESSAGECONSULTINGPERSONAL COACHING
今日で7月が終わろうとしていますが一昨日から昨日まで1泊2日で長崎出張に行ってきました。
どこに行っても暑い・・・そして昨日、羽田空港に到着したものの自宅のある逗子駅(JR)、逗子葉山駅(京浜急行)までは電車が動いていなかったので、奥さんに車で途中駅まで迎えに来てもらってなんとか自宅に。
今日のテーマは、「表の顔と裏の顔」
船井総研で20代を過ごしていたころ、創業者である船井幸雄さんが若手社員にこんな話をしていました。
『表の顔と裏の顔が違う人とは付き合わない方がよい』
『人によって態度が変わる人とは付き合わない方がよい』
百戦錬磨のコンサルタント経験値の中で体感してきたことなのでしょう。
私もコンサル現場でその組織のメンバーと個人面談(セッション)などをすることは多いのですが、私との面談で感じる印象や雰囲気や意見などはどちらかというとポジティブな印象を受けるAさん。しかし、まわりにいるメンバーからAさんの印象について聞いてみると、そのポジティブな印象と真逆な評価や評判になるときがある。
これって、ある意味『表の顔と裏の顔が違う』ということですよね。
私の経験値の中で感じている傾向は、リーダークラスの人に上記のような人がいることは少なくないような気がしています。
例えば、先日実際にあった話では、Aさんは・・・
「チームマネジメントや人材育成のために、部下や後輩たちの話をもっとちゃんと聞く時間を作らないといけない。」
そんな話をしていたわけですが・・・その部下や後輩たちから意見を聞くと、
Aさんは独裁的で基本的には自分の意見を押し通す。
その傾向が強いので、誰ももう意見を言える雰囲気ではない。
『言っていることとやっていることが真逆??』
それに本人がどこまで気づいているのか?確信犯なのか、それとも自分では良かれと思ってやっているのか?
昔、こんなエピソードもありました。ある幼稚園の園長先生から・・・
『うちの主任は本当に優秀で素晴らしい人材だから、安心して任せているのよ』
という事前情報を経て、その園の主任にお会いしてお話しすると、園長のお話し通り、品もあって笑顔が素敵でしっかりしている印象。
そのあと、その園の先生達に話を聞くと、主任が一方的になんでも決めてしまったり、意見を言ってもすぐに否定されてしまう。という愚痴のオンパレード。
園長が見ている主任と、現場の先生達が接している主任はまったく異なるわけです。
どっちが本当の主任なのかわからない。
この類のエピソードはけっこうありますかね。
『自分自身が自分よりも格上だと認識している人に対する態度や言動と、格下だと認識している人に対する態度や言動が大きく異なる人。』と言えるかもしれません。
そこで再登場するフレーズが・・・
『人によって態度が変わる人とは付き合わない方がよい』
相手の肩書や社会的なポジションによって態度や言動が変わってしまう人。そんな人も多いのかなと思います。もちろん誰でも多少はそうなると思うのですが、それが露骨すぎる人は要注意ですよね。
先ほど、お伝えした幼稚園のエピソードをちょっと自分なりに傾向分析してみると、けっこうビジュアルもよくて、それに加えて優等生タイプの過ごし方を小さいときからしてきた人。そういう人って比較的甘やかされていたり、まわりからちやほやされてきたり・・・そんな時間が多くなる。
そのプロセスの中で、そのような・・・
『居心地の良いポジションを維持しようとする思考が強く働いている』
のかなと。だから、上司や格上の人の前では、一目置かれるような態度や言動を優先させる。そしてそのポジションを脅かしそうな優秀そうな第三者がでてくると、そのポジションに君臨していたい、奪われたくないあまり、その第三者のことを悪くまわりに伝達したり、意見を聞かなかったりして、プチいじめスタンスになる。
まわりにいる比較的優秀で頑張り屋さんがそのターゲットにされてしまうケースが多い。
『自分のポジション確保のために出る杭をしっかりと叩き続ける』
どうでしょうか?皆さんのまわりにも上記のような傾向の方って存在していませんか?
そういう人って、無意味なプライドが高いので、自分自身が何かのミスをしてしまったときでも、全体の前では、ちゃんと謝罪の言葉を発信できない人が多い。なんだか有耶無耶にしてごまかそうとする。だって、自分は優等生だと思っているから(思っていたいから)・・・
『優等生評価をキープしていくことがその人の生きる目的みたいになっている』
もちろん、人それぞれの自由な考え方やスタンスがあってよいと思うのですが、このような人のまわりには、それ以上優秀な人材は育ちません。更に言うと、その人よりも潜在的なポテンシャルの高い人は見切りをつけて辞めていきます。
つまり、中心軸はいつまでも自分なんですよね。
口では、「若いメンバーをもっと育てていきたい!!」と言いつつも、行動はそれとは逆になっているパターン。その要因になっているケースは上記のような理由によるところが大きいのかなと。
私なりに優秀であり、信頼がおける人を見極めるポイントの1つをあげるとしたら
『人によって態度がほとんど変わらない人』
『誰から聞いても、評価や評判がばらけない人』
そんな部分は自然とチェックしているような気がします。そんなことを書いてしまったので自分も相手によって態度が変わりすぎないように、あらためて気を付けたいと思います。
今日は『裏の顔、表の顔』というテーマで自分が学んだことや感じていることを簡単に整理してみました。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。