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仲間意識や居場所の自己偽造?? ~良質でリアルなつながりが人生を変える~

今日は埼玉で幼稚園と認定こども園を運営している学校法人の教職員研修会。

久しぶりのご訪問・・・というのも今から15年~10年前くらいまで私がコンサルティングサポートをしていた法人なので。理事長先生とも久しぶりにお会いできました。幼稚園のほうの園長となった息子さんも、以前、弊社の主催するトップ・後継者向けの勉強会である『SPECIAL ONE CLUB』の会員として1年間、園のマーケティング&マネジメントについて学んでいただいた過去があります。

そんな背景の中で、当然、今の現場で働いている先生達は、数人をのぞいてほとんど私の話を聞いたことがないので、あらためて、社会人としての基本マインドやスキルアップのポイントをレクチャーしてほしいとのオーダーをいただきました。

コンサルティングサポートをしていた時に、主任として頑張ってくれた先生にも久しぶりにお会いできたのですが、当時と全然変わっていない姿に驚きましたね。たまにこのブログを読んでくれているということでありがたいですね。そして、このブログが時空を超えてつなげてくれている感覚も。

理事長&園長先生との話の中で、当時からコロナも経ていろいろなことが大きく変化して、業界全体の栄枯盛衰の話をする中であらためて感じたことは・・・

ある社会的変化や大きな流れがあったときにはやがて、その動きとは逆の動きが見直されて、自然発生的にバランス調整力が働くということ。

これは歴史が我々に教えてくれることの1つですよね。

教育環境で言えば、ゆとり教育がもてはやされた時代があったが、その結果としてのマイナス現象を見直して、教育時間の調整がされてきた。労働環境で言えば、高度成長期の労働集約型ワークスタイルから、IT化、そしてAI化の波に移り変わり、労働効率が求められ、残業をしてなんとか業績を維持してきた時代からの”働き方改革”が推進されている。

つまり、同じことを繰り返していると、そこに必ず限界性や問題が発生するから、それを改善していく流れが必然的に発生してくるということなんでしょう。

ちょっと大げさかもしれませんが・・・

人類はこのようなバランス調整を繰り返して、歴史を塗り替えながら、生き永らえてきた。

ということなんだと思っています。

という学びから推測されることは・・・

『リモートワークの限界性と課題』『SNSの限界性と課題』

2つとも、直接的接点ではなく、間接的接点であるというところからの限界性や課題が露呈してくるだろうなと思いますね。

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だいぶ前にこのブログでご紹介した山﨑亮さんの著書『コミュニティデザイン 人がつながるしくみをつくる』の冒頭には以下のような文章が書かれています。

「100万人以上いるといわれる鬱病患者。年間3万人の自殺者。
 同じく3万人の孤独死者。地域活動への参加方法がわからない定年退職者の急増。
 自宅と職場、自宅と学校以外はネット上にしか知り合いがいない若者。
 その大半は一度も会ったことのない知り合いだ。
 この50年間にこの国の無縁社会化はどんどん進んでいる。」

自分は上記のメッセージにとても共感する気持ちがあります。そして、山﨑氏は・・・このように世の中の多くの人達が、

『良質な人のつながりを失いつつある』

とメッセージを送っています。

実は、弊社CLPの”クロス”というフレーズには、良質なご縁やつながりという思いが込められています。自分の経験則やマーケティング原理の中でとても大切にしていることであり、

『人生は良質なご縁やつながりがあるかないかで大きく変化していく』

と実感しているからに他なりません。

だから、そんな良質なつながりを多くの人達のためにプロデュースできるビジネス展開をできたらいいなと思って、起業したという思いがあります。

そこで思うことは・・・SNSの世界でも、SNS上で多くの人達とつながっているけれど、会ったこともない人達とのつながりの価値が見直されていくだろうと・・・今も誹謗中傷問題などはリアルに発生していることですからね。

1000人の会ったこともない人とSNSやネット上でつながる価値よりも10人とリアルにつながって、直接話して、互いが刺激し合い、協力して何かの価値を生み出す時間の価値のほうがハイレベルだという考え方。

まあ、何もリモートやSNSが悪いということではありませんよ。人とリアルにつながっていくためのツールとして使えば、素晴らしく価値があるものだからです。

実際、コンサルティングサポート(顧問契約)している園には、園のインスタグラムを開設することを推奨しています。でも、それは、地域の子育て世代やリクルート対象者との最初の接点を効果的に広げたいからであって、必ずリアルな接点につなげるストーリーで運用していくことが重要だとお伝えすることも大切にしています。

『バーチャルはリアルにつなげるためにある』

その間接的接点が直接的接点につなげるための仕掛けであれば価値ありですよね。ブランディングの本質という視点でお伝えすれば、不特定多数とのつながりから、コアで強烈なファンへ絞り込んでいくことが大切でしょう。

たまに、SNSでやたらとフォロワー数とかたくさんの人とつながっていることをなにげなく自慢してくる人に遭遇しますが・・・自分としては、その間接的つながりの未来にリアルで良質なつながりが期待できるのかがないとただの自己満足かなと思いながら「ふ~ん・・・」と聞いています。

世の中には・・・

「何かにつながっていることで自分の居場所を感じられる」

という心理の人達が少なからず存在して、そういう人達が間接的接点を通じて・・・

『仲間意識や居場所を自己偽造しているという現実がある』

と思っています。そういう人達にとってSNSはある意味で都合の良い道具になっているのかもしれません。

でも個人的には、バーチャルの世界に留まっているだけのつながり方では互いの自己満足に過ぎないかもなと思ってしまいますね。

山﨑さんは・・・『ハードのデザインだけではなくソフトのデザインが重要』という話をされていますが、自分もハードとソフトが融合して良質なつながりが実現できると思っています。

『良質でリアルなつながりが人生を変える』

自分がとても大事にしていることの1つでもあります。

本日、10年以上前にコンサルティングサポートさせていただいた法人の理事長&園長先生親子と、研修終了後に、昔よく連れて行っていただいたとんかつ屋さんで三元豚をいただいきながら、3人でいろいろな会話をさせていただいている瞬間に、これこそ「良質なつながり」なんだろうなと実感している自分がいました。

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時空を超えて、つながりを継続させていただけることに感謝しながら、昔と変わらず美味しいとんかつを堪能させていただきました。まさに懐かしい味。思い出の味。

このような良質なつながりを感じて、頑張ろうと思えたり、前向きな刺激を受けとって、モチベーションコントロールしたりしているのかもしれませんよね。自分も今日はそんな心地よい刺激となりました。

これからも、良質なつながりを感じられる瞬間や時間を増やしていけたらと思います。

今日は、昔、コンサルティングサポートをさせていただいた法人への久しぶりの訪問で感じたことを書いてみました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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