インナーブランディングからすべてが始まる?? ~園児募集&リクルート活動成功への根源的ポイント~
- 2025.09.05
- MESSAGE園トータルサポートCONSULTING
幼稚園経営 保育園経営 認定こども園経営 人財育成プロセスマネジメント クロスライフパートナーズ インナーブランディング
今日はすごい雨・・・我が子も今、予定より早く授業を終えて自宅に帰ってきました。
『インナーブランディングプロジェクト』
弊社のコンサルティング先の幼稚園にて、このプロジェクトが新しくスタートします。
これまでは、幹部&リーダーの先生達向けの研修を行うことで、園のチームマネジメント力の底上げをしていくことがテーマでしたが、そちらがひと段落したので、次なるステージアップに向けて、弊社が提供している『インナーブランディングプロジェクト』を進めていくことになりました。
弊社HPにも掲載してありますが、簡単に言うと・・・
『組織力をレベルアップしていくための効果的な仕組みづくり』
と言ったらよいでしょうか。
【理念&ビジョンの整理】⇒【マネジメント体制の強化プラン策定】⇒【実務サポート】
おおまかにはそんな流れで”良質な組織&チームづくり”を進めていきます。
長年、この業界のコンサルティングをさせていただいていますが・・・
『園児募集が以前よりもうまくいかない』
『リクルートでぜんぜん人が集まらない』
そんな相談を常に受けてきました。もちろん効果的なマーケティング施策もご提案して実務サポートをしてきましたが、その成否を握っている根幹は何か?と問われれば・・・
『インナーブランディング』という結論になります。
素敵なホームページや広報ツール、立派な園舎が揃っていても、そこで働いている人がどのような質でどのようなチームワークで価値を提供できているのか?そこが一番のキーポイントになる。つまり・・・
『最後は人で決まる!!』ということ。
このフレーズは、私の著書の最終章にも書かせていただいたもの。
自分の園のファンを増やすための活動(マーケティング活動)、そしてそのファンに自分の思いを伝え、共感&浸透させ、多くの協力者を得てパワーアップさせる活動(マジメント活動)の高いレベルでの両立があってこそ、成果や結果につながっていきます。
実際にどのような仕組みづくりがポイントになるかというと以下の4つのシステムをブラッシュアップしていくことで、全体の組織力を高めていきます。
①採用システム・・・求める人材の明確化と自社の考え方に共感できる人材の採用
②教育システム・・・成長シナリオに基づいた研修・研鑚機会の提供
③評価システム・・・評価軸の明確化とほめる仕組みの連動
④コミュニケーションシステム・・・帰属意識や一体感が生まれるカルチャー醸成
私はこのフローを『人財育成プロセスマネジメント』と名付けました。
その背景は・・・
私が20代の頃、あらゆる業種のコンサルティングをしていたときに、ある大きなプロジェクトの一員として活動した経験があります。それは、世界展開している自動車メーカーのプロジェクトでした。簡単に概要をお伝えします。
最初に日本はもちろんのこと、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界中の販売店(カーディーラー)の中で業績が良く貢献度が高い店舗を数十店舗ピックアップしました。そして、なぜその店舗が業績優秀なのか、どのような取り組みをしているのかなどを分析し、我々が成功のエッセンスをまとめあげるというプロジェクトです。その後にそのエッセンスを水平展開させて、日本を中心に全体の販売店業績を向上させようとする大がかりなものでした。
実は私が継続的にトップの方々に伝えている「成功のトライアングル」の概念もこのプロジェクトがきっかけでそのチームで分析・整理したものなのです。
【ES・CS・Profit】の3要素のバランスを考えながら経営をすること!!
業績優秀な成功店舗のトップがほとんど共通して持っていた考え方だったのです。成功しているところほど、従業員満足を高めようとする意識がカルチャーとして根付いているという分析結果にもなりました。
そして“人を育てる体制づくり”にクローズアップして共通パターンを整理すると成功店舗は、上記の4つのシステムを重視して整備していることが判明しました。
この4つのシステムすべてがある一定のレベルで整備され、同時に成立している、そして連動しているということが業績優秀店舗の共通パターンとして整理されました。もちろん私は幼稚園・保育園・こども園にも完璧にあてはまることだと考えて、私の著書にて発信させていただきました。
簡単にお伝えすれば・・・
人財が育つ園づくりを進めるためには、自園の風土に合い成長意欲の高い先生を採用することが大前提となります。しかし、求める先生を採用できたとしても、成長を導く研修・研鑚機会を与えてあげられなければ、そこでストップです。かつどのような取り組み姿勢や行動が評価される組織であるかを明確にして、
正当で納得性の高い評価がなければ、そこでストップです。そして、各人の園への帰属意識や一体感や感謝心を醸成するようなカルチャーがなければ優秀な人がどんどん辞めていく組織となるということです。
つまり、これはすべてセットであり、一連のプロセスとして考える必要があるのです。
どれか一つがあるとかないとかという視点で捉えるものではありません。すべてがある一定レベル以上で整備されている組織の中で、段階的に優秀な人財が育成されていく、そのプロセスの中で最良の組織に近づいていくという事実が成功モデルから整理されたのです。
『さて、皆さんの組織(園)では、どのシステムがどのレベルで整備・構築されていますか?』
そう考えると、おそらく組織力を強化するための伸びしろはまだまだたくさん残されていると感じるトップや幹部の方が多いのでないでしょうか。また、時代の流れやトレンドもありますので、仕組みやシステムもそれに合わせて臨機応変に調整&変革させていくことも大切になりますからね。
今回、新たにインナーブランディングをスタートする幼稚園では、まず『採用システム』の見直しとブラッシュアップから行っていく予定。そのためのプロジェクトメンバーも選定してもらいました。
完璧な組織や園は存在しないわけで、何をどのように強化すると、園児募集&リクルートがうまくいくのかわからない人は、ぜひ、その根源的ポイントとなっている『インナーブランディング』という概念から現状の組織を見つめ直してほしいと思います。
『必ず未来の伸びしろは見つかる』 そう思います。
自園の未来づくりに向けて『インナーブランディング』(人財育成プロセスマネジメント)に興味がある方は、弊社お問い合わせフォームからご連絡いただけると幸いです。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。