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これからの園ブランディングの肝!! ~別次元の土俵を自分たちで創造していく~

10月15日、それは多くの幼稚園にて、入園願書配布スタートの日。

この勢いと配布枚数で11月1日の入園申込数の予測をしていくわけですが、想定通りだった園、想定よりも悪い園、想定よりも良い園・・・弊社のコンサルティング先やお知り合いの園からいろいろな情報が入ってきています。

正直なところ、弊社のコンサルティング先の幼稚園やこども園にも各々の成長や進化のステージがあって、そのステージの幅はかなり大きい。新入園児数がここ5年かなりマイナス傾向でついに昨年度の入園児数が10人以下になって、その段階でコンサルティング依頼があった園もあれば、今年度の入園希望者数がおそらく定員オーバーになる可能性が高いので、そうなった場合の選定方法などのアドバイスをお願いされている園もある。ここ10年間で園児数が2倍以上になった園もある。

例えば、上記の新入園児数が10名に満たない園。

地域の子どもの数が激減している環境なのかと言えばそうではありません。弊社がリサーチしてもそれなりに対象となる子ども達の人口は平均よりも多いエリア。

53名→39名→29名→19名→17名→8名

この数字・・・ここ数年の新入園児数の推移。

5年前には50名以上確保できていた新入園児数が、5年後にはなんと8名に・・・これがリアル。

地域の家庭のライフスタイルの変化に応じて、まわりの競合となる園は、預かり保育(延長保育)や満3歳児クラス(2歳児クラス)導入などを決断して柔軟に対応&適応しているところがほとんどですが、こちらの園は頑なにそれらの変化を拒否し続けてきた。なんとかなるだろうとまわりの様子を傍観しているだけだった。

それだけがすべての園児数減少原因ではないと思いますが、地域の子育て家庭のニーズに適応したスタンダードモデルに乗り遅れたことは事実。

故に、預かり保育ないんだ・・・満3歳児クラスないんだ・・・ということでその段階で選択肢から外されているということに気が付くのが遅かった。つまり近年は・・・

『同じ土俵にも乗っかれていないまま勝負をしていた』

ということになりますかね。いつの間にか、すでに土俵が変わっていることに気付かず。

「園に見学に来てくれれば皆さんよい印象を持ってくれるのですが」という話はわかるのですが、明らかに見学者が減っていることにもアンテナが鈍っていたようで・・・

『選択する候補になる前に選択肢から外されている』

そこに5年たってようやく気が付いたというのが実態。正直気づくのが遅いですかね。薄々はなんとなく気づいていたけれど真剣に向き合うことを避けて時間が経過したというのが一番実態に近い気がします。

このエリアはある意味、高級住宅エリアともイメージされている地域という環境もあり、昨今の不景気の中で多くの家庭がダブルインカムスタイルへ移行している。その割合が大きく変化しているからこそ、まわりの園はそのスタイルへの順応を進めて、なんとか園児を維持したり、減少幅を少なくしてきた。

だから、まず”同じ土俵の上での選択肢に入れてもらうための改革”を優先的に進める必要があるということで、急ピッチで預かり保育や満3歳児クラスの導入準備を進めているところです。

このようなステージで燻ってしまっている園もありますが、次は真逆のケースをご紹介。

先日、私が船井総研時代からお手伝いしていた大阪にある社会福祉法人の理事長と久しぶりに会食をさせていただく機会がありました。(もうかれこれ20年のお付き合いになります)

1つの保育園運営からスタートをして、今では・・・

幼保連携型認定こども園を2園、企業主導型保育園1園

児童発達支援&放課後デイサービス事業所2カ所を運営しています。

地域のハブ機能としての「人がつながる場所づくり」

を大切にしながら施設展開をしてきたわけですが、私が園の未来コンセプトとして提唱し続けている

『地域の教育総合コミュニティ施設化』

と近似した考えを持ちながら、その思考をしっかり具現化&展開されている1つの先端運営モデルと私の中では捉えています。会食の話の中で、私から・・・

『おそらく次の展開もすでに視野に入れて動いているのでは?』

と質問をさせていただいたのですが、次は、有名な設計会社プロデュースの新園舎建設プロジェクトに着手されるとのこと。その、新園舎には・・・

『本格的なカフェスペースを機能付加』 するそうです。

現在、理事長夫妻と法人幹部で、カフェ事業を成功させるための経営勉強会に参加しながら準備を進めているようです。単なる、園にカフェスペースがあるというレベルではなく、地域の人々がちゃんと普段使いできて、収益もちゃんと出せるような、本格的なカフェビジネスの展開を考えているとのこと。

やはり、私の未来コンセプトは間違っていないという確信も持てましたし、まさに業界イノベーションの時代に突入している中で、新しい付加価値づくりをされている法人が地域の潜在的なニーズを掘り起こしながら、既存の概念に捉われない新しい運営モデル構築をしていく兆しをまざまざと感じました。

まさに、今までの一般的な枠組みで運営を考えていると、他園との大きな差別化につながらなく、同じ土俵での戦いになりますが、上記のような先進的で新しいモデルづくりへの挑戦を進めていく園は、

『別次元の土俵を自分たちで創造していく』

これこそが、これからの『園ブランディングの肝』になると考えています。

今までの枠組みや既存の枠組みに捉われないトップの発想力(マーケティング発想含む)と実行力が各園の一番大きな差別化ポイントになっているということ。

土俵からいつの間にか落ちていることに気付いていない園もある。

土俵には上がっているが、大きな差別化要素や特徴がないので選択されない園もある。

別次元の土俵を作って、更なるブランディングを進めている園もある

これが園の置かれているステージの幅ということでしょう。

今、自園がどのステージにいるのかというポジショニングを把握することがとても重要です。前述したようにその捉え方が思い込みになっていると、いつの間にか選択肢から外される園になってしまいます。

弊社としては、各園のステージに合わせて、土俵への上がり方や土俵の上でのパフォーマンスの高め方、それを踏まえた地域のファンづくり、そして別次元の土俵を創造してくための段階的なプラニングと展開サポートなどをコンサルティングというカタチで提供しています。

それぞれのステージに応じた、段階的な成長サポートを大切にしながら全国各地で活動をさせてもらっていますので、ご興味ある方はぜひお問い合わせ、ご相談下さい。

こちらは「幼稚園・保育園・認定こども園トータルサポート」に関するお問い合わせフォームです。 ※他のお問い合わせにつきましては、以下の各ボタン先のフォームにてお問い合わせく
2021-08-17 14:59

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

 

 

 

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