スポンジのような柔軟性を身に付ける ~講師&コンサルタントとしての常なるジレンマ~
- 2025.11.14
- MESSAGE講演&研修CONSULTINGPERSONAL COACHING

これまで、研修講師として相当の回数、研修を担当させてもらっていますが、研修講師やパーソナルコーチとしての常なるジレンマとして感じていることは・・・
『その人の身代わりや代役にはなれないこと』
メッセージを伝えたり、アドバイスをすることはできるが、そこまでの役割しか担えない。そのあとは、そのメッセージやアドバイスを受講者がどう受け止めてどう行動改善していくかは、こちらではコントロールできないというジレンマ。
人によって研修の受け止め方は千差万別であり、その受け止め方の差異によって、次の行動改善へのエネルギーやパワーなどにも影響がでる。
『Aさんは、研修を受けたけれど、ぜんぜん成長してくれない、変わらない』
そんな相談も受けることは少なくないわけですが、そんな人に共通キーワードとして思い浮かぶのは・・・
『頑固、頑な、自己中心、プライドが高い、押し付ける、否定する、マウントをとる』 などなど
これらのワードを総括的にまとめてしまうと・・・
『変わろうとしない人 変わりたくない人』
『柔軟性がない人』
ということになるのかなと思います。
そこで、こんな記事をご紹介。(以前、たまたまネット記事で見つけました)
ココリコの遠藤章造が語った言葉として・・・
かつて『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のレギュラーだった遠藤は、本番終了後にタモリから「飲み行く?」と誘われたときに言われた名言を紹介。
昼の2時から飲みだし、酒の進んだタモリに「ところで遠藤ってさ、どういうタレントになりたい?」と聞かれ、遠藤は「コント師としてやっていきたいんですよ」と答えたが、タモリは「それも良いんだけど、スポンジのようになんでも吸収して、自分の形をどんどん変えてやっていったほうが良いよ」とアドバイスしたという。
タモリは「ストロングスタイルで、コントしかしません、トークしかしません、MCしかしませんっていう人間も立派だと思うけど、なかなか無理だから、そこに行くまでにはいろいろ形を変えて、自分が思ってるのと違う仕事が来たときも1回やってみて、いろいろ吸収してダメだったらやめたらいい。
でも、ダメなことはだいたい無い。何かしら『こういう出会いがあるのか!』ってなっていろんなことが吸収できるから、自分の形を変えて柔軟になれば、最終的に自分のしたい道が見えてくるよ」と伝えたそうだ。
う~ん素晴らしい名言だな~と思います
やはり超一流の人物というのは、人生の格言のようなことをさらってナチュラルに気張らずにアドバイスできる。しかも、それが自分の人生のプロセスにも反映されているからこその説得力がある。
特別に準備してきたわけでもないでしょうし・・・
『スポンジのような柔軟性』
人生の成長プロセスの中でとても重要なキーワードなんだと思います。
与えられたことを素直に受け入れて、まずトライ&チャレンジすること。やったことないことに対してあ~だこ~だ文句を言わない。
『うまくいく人は、必ず1度はやってみる』(経験と体験を通して学ぶ)
『うまくいかない人は、できない理由を見つけて、否定して、同じことを繰り返しているだけ』
そういうことでしょうね。
『誰かから何かを教えてもらうときに、自分の感情を介入させないほうがよい』
これは、お笑いタレントから絵本作家までエンタメ界で多才な才能を発揮して活躍している西野亮廣さんが語っていたこと。ちなみに、西野氏が絵本作家を志すきっかけになったのがタモリさんからのアドバイスらしいです。
本当にタモリさんは超一流のアドバイザーということですよね。多くの人の人生に影響を与えている。
一見遠回りに見えることでも、それは決して無駄ではなく必ず自分にとって何かを得る時間になっている。そう思いながらその体験を意味あるものにしようと捉えている人とそうでない人では、最終的に得るものが大きく異なっていくのでしょう
以前、このブログの「思考の整理整頓シリーズ」で自分が書いた内容と上記の名言に共通するところがあると思ったので今日はそちらを再度掲載したいと思います。
【自由への切符は目の前のことに全力投球すること!!】
私は忙しいから自由がないと嘆く人がいる。
私は忙しいから時間がないと嘆く人がいる。
その人にとっての本当の“自由”とは何なのか?
他人にコントロールされている状態や時間が多ければ多いほど、
その人は自由がないと感じるでしょう。ストレスも感じるでしょう。
そして、早く自分も人の指示で動くのではなく、
自分の思い通りに時間を使えるような人間になりたいと思うことでしょう。
しかし、誰からも期待されず、あてにされない結果としてもたらされた
空白の時間を自由と捉えてしまう人もいる。
そんな自由の捉え方は、孤独な人生への入口でしかない。
「暇な人=自由な人」という価値観は持たないようにしよう。
今あなたに与えられている要求や期待に全力で応えること。
目の前のことに全力投球すること。
それが、思い通りに時間を使える人間になるための道標であり、近道である。
本当に自由な人とは、
まわりからの要求や期待に応えられる力を身に付けた結果として、
自分らしさを発揮しながら生きている時間が多い人なのではないか。
まわりに必要とされ信頼される人になることで
その自由を手に入れることができるだろう。
そんな人は、決して暇な人でなく忙しい人である。
人に必要とされない自分、暇な自分を自由な自分と
勘違いして生きて行くのか。
それとも、忙しいけれど、自分の力で自分らしくいられる時間こそ
自由な時間だと思って生きて行くのか。あなたはどちらを選択しますか。
「目の前のことに全力投球すること」
その積み重ねができる人であれば、
近い未来、本当に意味のある自由を手に入れることができるのだと思います。
そんなメッセージを書いたのですが、最終的に自分のしたい道を見つけるために、目の前のことに全力投球
すること・・・実はそれが一番の近道なんだと思いますね。
『スポンジのような柔軟性』
これを身に付けている人達の多くが、人生の勝ち組になっていく。
『自分の形を変えて柔軟になれば、最終的に自分のしたい道が見えてくる』
でもそれに気づいたとしても、頭では理解していたとしてもなかなか柔軟性を身に付けることが難しい人、変われない人が多い実態も日々感じている。
これもまた、コンサルタントやパーソナルコーチとしてのジレンマなのかもしれません。
今日は、研修講師&コンサルタントとして普段感じているちょっとしたジレンマについてお伝えしてみました。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。
