園マーケティングの基盤となる視点 ~園児募集&リクルート活動の活性化~
- 2025.12.22
- CONSULTINGMESSAGE園トータルサポート
幼稚園 保育園 認定こども園 コンサルティング リクルート 園児募集

先週は火曜日、金曜日、土曜日、日曜日と忘年会。
特に週末は3連続だったので、さすがに内蔵に負担がかかっていますかね。
昨晩は県立横須賀高校46期サッカー部のメンバーとの忘年会だったこともあり、体育会系飲みな感じもまだ残っているので、今日の午前中は久しぶりに軽い二日酔いでした。でも楽しい宴となりました。
そんな時間の中でなんとなく自分の中でも年末モードになってきましたかね。
さて、それはさておき、先週コンサルティング訪問をした東京の幼稚園では、現在、採用戦略の見直しと強化に向けて、プロジェクトメンバーを選定して、月1回私がコーディネーター役となって、ワークショップを開催しています。(毎回1時間)
今回、私が用意したワークショップテーマは・・・
「現状の採用活動の要素分解と課題の抽出(あるべき姿の構築に向けて)」
・現状の採用活動は、誰がどのように行っているのか?(年間の流れと具体的施策など)
・上記の実態に対して、本来のあるべき姿(目指すべき採用の進め方)はどのようなものにしていくべきなのか?(現状把握と改善方向性)
・そのあるべき姿を実現するための課題や足かせになってしまうことは何か?
上記の項目について、いきなりグループディスカッションを!!と言っても難しいだろうということで、ちょっとしたフレームワークを提示させていただきました。
『AIDMA(アイドマ)の法則』 を活用したワークショップ
上記の法則はマーケティングに触れたことがある人であれば馴染みのあるものかと思いますが、幼稚園の園長先生や現場の先生方でこのフレーズを耳にしたことがある人は少ないのが実態。
消費者の消費行動における心理プロセスとして以下のような流れがあります。
Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)
→ Memory(記憶) → Action(行動)
つまり・・・
①認知してもらうステージ
②好きになってもらうステージ
③買ったり、使ったり、体験してもらったりするステージ
そんな心理プロセスを考慮して、各種ステージにおける適格なマーケティング戦略や施策を考えましょうということですよね。今回はこの概念をリクルート活動に照らし合わして、自園の現状を分析して、今後の更なる強化施策展開につなげていくというワークショップ。
先週ご訪問した園ではリクルート活動をテーマに考えてもらいましたが、もちろん園児募集についてもこのようなサポートをすることは多いですかね。

幼稚園の園児募集マーケティングに上記の概念を当てはめてみると、
①のステージで一番大きな大切な要素が『地域における評判&口コミ』となります。それに加えて、WEBサイトやインスタ等のSNSの内容と質をメインにした広報活動が重要ですね。
②のステージで、重要なのが『子育て支援&未就園児プログラム』となります。その園に興味を持った方々が更にその園を知って好きになってもらうためには園に直接足を運んでもらって、肌でその園の風土を感じてもらい、そして楽しい体験を定期的にしていただく機会を提供していくということですね。今、多くの園で、そのために親子教室や各種子育て支援イベントなどの機会提供がされています。もちろん、園見学などもその1要素と考えることができます。
③の手前で一般的に開催されるのが『入園説明会』そこで願書が配布されて、11月1日に願書申込というステージを経て入園というゴールに到達するわけです。入園説明会も昔のように大勢の保護者を集めて行うというスタイルよりも、なるべく個別でその人の心理や欲している内容に即して対応することを最近は推奨しています。なぜならば、個別対応のほうが、その保護者の納得、確信を醸成しやすいからです。
なので・・・
何でこの園を知ったのか?(紹介? WEBサイト? 兄弟関係?)
どんな接点があったのか?(見学? イベント? 親子教室?)
接点があったうち、何人に願書が配布されて、そのうち何人が入園したのか?
地域はどこが多いのか? 昨年や数年前とどんな変化がでてきているのか?
それらを詳細に分析することで、
よりどこに力を入れてアナウンスすべきか?
各ステージにおいて、不足していることは何なのか?
がわかりますよね。それを次年度や未来への進化へとつなげていくわけです。
園のマーケティング活動の2大テーマとなる、園児募集とリクルート。
基本的には上記の概念に基づいて現状を整理した上で、不足している部分や更にプラスαできる部分を具体的なカタチにして質を高めていくことで成果が更に出やすい状態に進化させていくのが、私のコンサルタントとしての重要な役割の1つになります。

弊社CLPが提供している、幼稚園・保育園・こども園のトップ&後継者向けの勉強会「SPECIAL ONE CLUB」のテキストシートからの抜粋ですが、最終的には・・・
『どうしてもこの園に自分の子どもを入園させたい!!』と強く願って入園してくれるご家庭を地域にどれだけ増やすことができるか。
そこへの挑戦と追求をしていく活動が園児募集活動。
ファンがファンを増やし、良い口コミ創造につながっていく好循環型構造を創り出すことが重要ですよね。

そのためには、上記にあるようにAIDMAの法則をベースとしながら、保護者の心理状態を考えた接点の量と質を最適化していく入園システムを構築していく必要があります。それを私は・・・
『コーチング型入園システム』とお伝えしています。
コーチという言葉には”導く”という意味も含まれますが、対象者が自然と入園申込まで導かれてしまうような流れと仕掛けを段階的に提供していく感じですかね。時代は変化していきますから、「昔こうやってうまくいった・・・」で思い込みが強いといつの間にか保護者心理をうまく導けていない問題や課題に気づけなくなっていて、園児が減少し続けるという悪循環に突入することに。そんな園もけっこう増えているなと感じている今日この頃。
幼稚園だけに限らず、このようなフレームワークを活用しながら、自分たちの実態を分析して未来のプラスにつなげていくことははあらゆるビジネスで大切な要素ではないでしょうか。
コンサルティングの現場でいろいろなところに足を運びますが、そんなことは、当たり前にやっていて、かなり緻密なシステムで分析をして、業績向上に活かしている組織もあれば、そんなことはしたことない、そして、どうやったらいいかもわからない、めんどくさいからやらない・・・という組織もあります。
その差は相当あるなというのが実感するところですね。
会議や打ち合わせに同席する機会も多いのですが、成果や結果を出している組織やチームは、何かを決めていくために必要な情報や分析結果があってそれをベースに話し合いが行われる。
その逆に、どうも成果や結果につながらない組織やチームの特徴は、とりあえず集まって、なんとなく課題について話して、なんとなく反省した気分でその時間が終わってしまう。
それぞれ、それが当たり前になっている。つまり・・・
『当たり前のレベルがぜんぜん違う』
ということです。日々異なる組織やチームと関わるコンサルタントという仕事をしているととても強く感じることの1つです。
最近どうも、園児募集、リクルート活動でやっていることが成果につながりにくいと感じている、でもどのように次の一手を打っていけばよいかよくわからなくなっている園のトップの方、とりあえず、そんな実情の中で一度相談してみたいという方は、気軽に弊社にお問い合わせ下さい。
今日は、コンサルティング現場の活動から、園のマーケティング活動の基盤となる1つの視点についてお伝えしてみました。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

