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ファスト化の潮流で感じていること? ~『伝達力の欠乏』につながる恐れ~

最近、たまたま仕事現場やプライベートタイムで、生成AIの進化と活用について話す機会が多かったので、そのテーマについて自分なりの見解を整理しておきたいと思います。

実際に、コンサルティング現場でお客様が生成AIを活用している事例としては・・・

園のパンフレット制作のプロセスで組織やチームのスタンスを一言で表すキャッチコピーのアイデアをチャットGPTやジェミニに聞いてみる。組織や企業体の理念やビジョンをあらためて精査、再考するために、自分の思い描くキーワードをいくつか投げて、わかりやすく文章化してもらう。

生成AIに問いかけや投げかけをすると即座に回答してくれる。

これまで熟考して時間をかけながらやっていたことを即座にアウトプットしてくれる。このスピード感はものすごい時間の圧縮につながっていることは確かですよね。

そこで本日のメインテーマは『ファスト化』

ファスト化現象とは・・・

『手っ取り早く仕事に役立つ教養や知識を身につけたいという人が増えている』

という現象でしょうか。

生成AIができる領域としては、テキスト(文章)生成、画像生成、動画生成、音声生成などがありますので、あらゆる領域の仕事現場で活用が可能だということ。

故に、これらの各種現場でいわゆる”ファスト化”が進行しているわけです。タイムマネジメントという視点で見れば、これはものすごい進化だと捉えることができるでしょう。

だって、自分が社会人なりたて、つまり25年~30年前には、わからないことを調べるために国会図書館に足を運んでいた記憶がありますからね・・・スーパーアナログの時代。

それから、インターネットが普及してスタンダード化したおかげで、パソコン画面を通じた”マイ図書館”がオープンされた、それからスマホがスタンダード化されて、いつでもどこでもなんでもリサーチできる環境が与えられた、そして、生成AIの世界が今スタンダード化されつつある。

特に生成AIのスタンダード化の流れのプロセスで何が起きているのか?

『情報収集だけの時代から情報セレクト&精査&アイデアを提示してくれる時代へ』

少し前までは、ヒント(情報)を得て、そこから自分なりに考えて精査してアイデアを洗練させていくという熟考のプロセスが存在していたと思うのですが、そのプロセスをワープできる時代になっているということ。

『素晴らしい時代だ!!』という捉え方と同時に、

自分がもう1つの視点で思うのは『危険な時代だ!!』という認識。

何が危険かというと、その環境にどっぷり漬かっている人たちにおいては、以下のスキルや力が高まらないと思うからです。

『コミュニケーション力』

『プレゼンテーション力』

2つ合体させて、1つのフレーズに集約するとすれば・・・

『伝達力の欠乏』につながる恐れ

を感じています。人に何かを伝える、説得する部分のスキルが育たないのではないかという疑念。

もちろん、その部分もAIにコツやポイントを聞いて、その内容をベースにやりくりしていく人はいると思います。でも、私の経験則からいうと、

『情報を伝えているだけの人と自分の想いを語れる人の差は大きい。』と捉えています。

上記にある”熟考のプロセス”が伝達力のベースになるからです。

『自分(この組織)が目指すべき未来やゴールは何のか?』

『自分自身(このチーム)が一番優先すべきこと、大切にすべきことは何なのか?』

『なぜそれが必要なのか?』

『なぜそのアイデアや施策が成果や結果につながるのか?』

熟考のプロセスには、このような自問自答が幾度か繰り返され、整理され洗練されていく。だから、人からこのような質問をされたときや、プレゼンテーションで相手に説明したり交渉したりする場面で伝達していく内容は、整理されているし、洗練されている。そして、その人が発信する言葉にはエネルギーやパワーが宿っている。

でも、熟考のプロセスに対するワープを繰り返している人たちは、おそらく、そんな質問をされたらフリーズしてしまう可能性が高い。表面的な説明や伝達はできても、深いレベルでのエネルギーとパワーの宿った伝達には至らないはずです。だって、上記の人よりも考え抜いていないから。

これが、人間の『深さの浅さ』の差になっていくのかなと。

このような熟考のプロセスを繰り返しながら、人間はコミュニケーション力やプレゼンテーション力が醸成されていくと思っています。そして、それが伝達力につながっていく。

自分の生きてきたプロセスは、先ほどお伝えしたように、スーパーアナログだったときから生成AIのスタンダード化というプロセス。だからある意味、熟考プロセスのベースがあったので、ある意味良かったのかなと・・・

でも、今日生まれた赤ちゃんにとっては、生成AIがスタンダード化された世の中からスタートですから、熟考のプロセスについては、意識的に自分で作り出さないとその時間は作り出しにくい世の中になっていくでしょう。

そして・・・

『人生のいろいろなシーンに遭遇したとき、自分の考えや思いよりもAIに依存した答えらしきものを頼りにしてしまう人が増えていく可能性を感じます。』

「ちょっと待ってください。」と言ってスマホで生成AIに質問をして、その内容で返答する・・・

それが絶対にダメという意味ではありませんが・・・使い方、活かし方のバランス調整を考えながら、ある意味賢く生成AIとお付き合いしていくことが大事だと思いますね。

モノゴトを捉えるときには、一面だけにフォーカスするのではなく今回のテーマのように『素晴らしい時代と危険な時代』の両面を認識しながら生活していくことが大切だなと思っているので、その見解について整理してみました。

おそらく、少し時間が経過したら、この見解で言う、危険な因子についても解決していくような進化があるのかもしれませんが、現時点で私が感じていることをお伝えしてみました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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