主体性&自己決定力を育てるためのアプローチポイント ~3つの声掛けを継続していく~
- 2026.09.01
- MESSAGEPERSONAL COACHING

今日から9月がスタート。ということで我が家の子ども達は夏休みを終えて、今日から学校がスタート。過ぎてしまえばあっという間の8月でした。
ここ数年間、幼児教育の現場でよく耳にするフレーズは・・・
『主体性を育てる』
別に今になって突然というよりも、昔から人が成長していく上で大切な要素であることは多くの方がなんとなくわかっていることだと思います。ただ、昨今、『主体性が足りないな・・・』と感じる人たちが増えているからこそ、その反動で皆さんが警告として発信する機会が増えているということなのでしょう。こうやって、世の中はバランス調整されている。
『主体性が足りないとは?』
受動的とか指示待ちとか、自ら積極的に動かない、誰かに指示されたり、指摘されたりしないと動けないという感じですかね。
主体性に近しい言葉として自主性という言葉もありますが、まったく同じ意味ではなくちょっとニュアンスが違うようです。
主体性とは・・・
『自分の意志や判断において、自ら責任を持って行動すること。』
『目的や課題を自ら設定して、その実現のために考え行動し、結果に責任を持って取り組む力』
『自分の行く先まで自分で決めて自らやること』
自主性とは・・・
『やるべきこと、決められたことに対し自ら率先して行動すること。』
大きな違いは、やるべきことが決められているという前提ありが自主性。やるべきことも含めて自分で考えて責任を持って行動するのが主体性。
故に、個人的には自主性よりも主体性のほうがワンステージ上のレベルなのかなと思います。
だから、『あの人、自主性は高いほうなんだけど、主体性はいまいちなんだよな』という評価になっている人もいる。まあいちいちそんな言い方をする人はいないので、現実的には・・・
『あの人、決められていることを進めるのは得意だけど、自ら考えて動くほうではないよね。』
という感じでしょうか。
でも、コンサルティングの現場でけっこう遭遇する課題が・・・
『そこで昔から決められているルールややり方が本当に今の時代にマッチしているのか問題』
今やっているスタイルがベター&ベストだと思い込んで必死にやっているが、実はもっと効率的で効果的なやり方があるだろうとはほとんどの人たちが疑っていない状態。
これって、まじめで自主性はあるけれど、主体性があまりないチームの悪しき風土。
もうワンステージ全体がレベルアップしていくためには、やはり『主体性を育てる』ということにフフォーカスしていく必要がありますよね。
今、学校教育に取り組んでいる岡田武史さんが、Youtubeのインタビュー番組で語っていたのですが、
『子ども達の主体性を育てるために学校の先生達によく伝えていることは何か?』
・子ども達にすぐに自分が持っている答えを教えないでほしい
・子ども達に指導するというよりも寄り添っていく姿勢を大切にしてほしい
・寄り添うためには・・・次のような3つの声掛けを意識してほしい
(繰り返し、継続してほしい)
『どうした?大丈夫か?』
『そして、あなたはどうしたいの?』
『先生に何か手伝えることはあるかな?』
・先生は子ども達の最後のセーフティネットとして存在してほしい
まさにこの思考って、『コーチングスキル』を最大限に活用することが、主体性を育てていくためには一番大切なポイントであるということ。
それは、経営コンサルタントやパーソナルコーチをしている自分としてもすごく共感する考え方です。大人の社会だって、同じことが言えるから・・・
岡田さんは、上記の考え方の根幹的な思考として『守破離(しゅはり)』をベースにしています。
守・・・ティーチングベースで原則を教えることが大切
破・・・コーチングベースで本人に決定させる
(自分事として考えさせる習慣づくり)
離・・・自由を与える
上記を通じて、『自己決定できる人間』を育てていくことが大切だと・・・
『自己決定力』
まさに、これは、『学力の経済学』の著書で有名な教育経済学者の中室牧子さんも将来的に伸びる子の最大ポイントだとおっしゃっています。
その内容について書いたブログを以下リンクしておきます。
ティーチングベースのウェートが高すぎる上司やリーダーの下にいる人たちは、やはり主体的な姿勢は残念ながら育ちにくい。挙句の果てにお互いこんな愚痴を互いに言い始める。
上司:『A君は、こちらがすべて教えてあげているのに、ちっとも自分で動いてくれない』
部下:『B先輩が、ぜんぜん指示をしてくれないから、こちらは動きようがない』
これってよくあるパターン。どちらにも問題があるわけですが、私としては上司のほうが問題ありとの判断をすることが多いですかね。だって、部下のマインドをそうしちゃっている原因が、上司の日々のアプローチの仕方にあるわけですから。
岡田さんは、『まず本人が自分で考える』環境づくり(アプローチ)を通じて・・・
『あらゆることを”自分事で考えられる人間”を育てていくことが大事』
だと話していました。その手前の段階として、世の中や社会や組織やチーム内での原理原則を教えておくことも大切だと。それが守破離の守のステージですよね。
『原則がベースにある上での自由な発想や創造が大切』
私もまったく同感です。
リーダーシップやチームマネジメントのテーマで研修講師のご依頼をいただくことも多いのですが、そんなときに以下のような内容をお伝えすることもあります。

少なくとも、マイルールやスタイルを押し付けることはよくないと思いますし、自分で考えてもらう手前の段階での準備アプローチも大切ですよね。
メッセージやヒントを会話の中にナチュラルに入れながら、その問題のポイントに気付いてもらったり、興味関心の領域を探ったり広げたり・・・
考えるのも無理やり考えさせるよりも、楽しく前向きにワクワクと考えてもらうように持っていけるかがキーポイントの1つ。その後はある程度の責任の範囲内で、トライ&チャレンジをしてもらい、そこをしっかりフォロー&サポートをしながら、最終的には成功させてあげる。目標達成させてあげる。
『自ら考え責任を持って行動した成果や結果に対して、それまでのプロセスを褒めてあげる』
そんな承認や評価が本人の自信ややりがいにつながっていき、こちらが何かを促さなくとも、自ら考えて行動できる人になる。そんな流れの全体像をプロデュースしてくのがトップリーダーの仕事。
簡単に言えばそんなお話しをしています。
まあ、言葉で言うのは簡単ですが、実際にはそんな簡単にはいかないのが現実ですけどね。
子育てについても、幼児教育についてはも基本的なポイントは同じなのかなと思います。
重要なことは・・・
「親や先生の思い通りになるように子どもに口出しすること」ではなく、
「子どもが自分の行く先まで自分で決めて、自分事として行動していくのをサポートすること」
誰もが、自分の子どもには、生徒には、『主体性を発揮して自立して生きていくこと』を期待しているわけですが、それは日々のまわりの人たちのかかわり方やアプローチポイントで大きく違いがでてしまうと思っているので、『主体性を育てる』というテーマで自分なりの見解を整理してみました。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

