今の負荷は未来への投資 ~コンフォートとアチーブメントの狭間に存在するもの~
- 2026.10.05
- MESSAGECONSULTINGPERSONAL COACHING
コンフォートゾーン 強度 アチーブメントゾーン フィアーゾーン

週末は、逗子市内のサッカー大会(トーナメント方式)があり、我がチームは、残念ながら初戦敗退してしまい、その後、敗者復活戦にて、2勝をして最終結果は3位。
いつもの課題がまだ改善できていない・・・最初の試合で力を発揮できない・・・
それに加えてコーチとして感じたことは、相手の強度が高くなると、いろいろな意味で余裕がなくなり、各メンバーのプレー精度、判断精度が落ちてしまう。その結果として蹴り合いゲームとなり、相手の勢いにちょっと押されて失点。そこから、押し返すだけの精神面と技術面が今の段階ではまだ不足しているので、そのまま試合終了。
当たり前ですが、高強度の中でも、高いクオリティでのサッカースキルと判断を維持できているチームが勝つわけなので、そこを目指していくことが必要ですよね。これは、日々高い意識と強度でトレーニングを継続していくことで身についていくと思うので、コーチとしてはそのような環境を提供していく必要があります。
さて、この”強度”という言葉がありますが、これは人の感覚差異が確実に存在すると思っています。
この感覚は、その人がいる環境にけっこう影響を受けているわけで、自分たちでは強度が高いと思っていても、違うチームの練習に参加してみたら、『あれっ? うちのチームかなりゆるゆるだった・・・』
ビジネスや仕事面の環境でもまったく同じようなことが言えると思います。これは、仕事柄、私が日々異なる環境に足を運んでいるからこそ、実感していることでもあります。
強度とは、別の言い方をすれば、『負荷とプレッシャーのレベルの強さ』と表現できるのかなと思います。
私がかなり前からお伝えしているフレーズが・・・
『1.2倍の精神』
これは自分が作ったフレーズなのですが、自分の経験則からなんとなく頭に舞い降りたフレーズとなります。まあ、簡単に言うと、『負荷の継続と習慣化』のお話しになりますかね。
スポーツの世界などのほうがわかりやすいかなと思うのですが、筋トレや何かのスキル上達や習熟のためには、ある程度の負荷を継続的にかけ続けることが必要ですよね。
『アチーブメントゾーン』という言い方もあるそうで、その意味としては・・・
「高いモチベーションの持続と達成感を両立できる、適切で少し負荷のかかる目標設定の領域」
この適切で少し負荷のかかるという部分は、私なりの定義として『1.2倍』と表現しています。
なぜ1.2倍という数値を設定しているかというと、今やっているレベルの1.5倍や2倍を目指せ!!というと少し無理な感じがしてしまいますが、1.2倍くらいならできそうだな~と思ってもらえる数値だからです。あくまでも私の経験則ですが皆さんもそう思いませんか??
アチーブメントゾーンの手前に存在するのが『コンフォートゾーン』(安心の領域)
自分自身の安心や安全が担保されている、コントロール化にある領域なのですが、別の言い方をすれば・・・
『変わらないで済む領域』とでもいいましょうか。
人間が持っている根本的な思考として、変わるより同じ場所にとどまる方が脳にとっては安全だと感じるようになっているので、多くの人がコンフォートゾーンにおける居心地の良さや安心を感じている。
でも、逆の視点でとらえると・・・
『変化なきところに進化なし』 『変わらない人は進化できない』
これも、真実なんですよね。
故に、コンフォートゾーンだけで過ごしていると、なかなか人間は成長できない。これが先ほど書いた、我がチームの”強度”の問題。普段の練習環境の強度が低くて、余裕で楽しくできるコンフォートゾーンでは、次のステージに進化できないということ。
もう少し細かいことをお伝えすると、コンフォートとアチーブメントの間に介在するゾーンあって、それを・・・
『フィアーゾーン』(恐れの領域)と言います。
その名のとおり、今まで慣れ親しんだ環境やスタイルややり方から何かを変えるとか、何か新しいことに挑戦するといったときに感じる恐れや不安。これはどんな人でも感じるものだと思います。慣れ親しんだものから離れ、知らない世界に飛び込むのは、誰にとっても居心地が悪いもの。
フィアーゾーンにいるとき、つい、コンフォートゾーンに戻るための言い訳を探してしまう人が多い。
『このままのが楽だしな』
『別に何かを変える必要もないかな』
『自分がやらなくても誰かがやってくれるだろう』
『どうせ自分には無理だからやめておこう』
『別に今やる必要はないかもしれない』
そんなふうに自分の今を正当化したがる。
そんなステージで停滞している人に遭遇したときに、私がお伝えしていることは・・・
『フィアーゾーンは一時的な領域だよ』ということ。
一歩そこに飛び込んで、最初は少し大変かもしれないけれど、時間が経過していくと、その恐れや不安のレベルは段階的に軽減されていきます。だって、そこにちゃんと人間は慣れていきますので。これが人間の強さでしょう。
そして、最初はフィアーゾーンと恐れていた場所や環境が、気が付いたらコンフォートゾーンに変わっていることに気づく。その時、その人は着実に変化して進化しているということ。つまり成長したということ。
これが、人間としてのキャパ(器)を広げていくプロセスということ。だって、コンフォートと感じられる領域が昔より多くなったということですから。
このフィアゾーンがコンフォートゾーンに転換されていくプロセスの中に存在するのが、
『ラーニングゾーン』(学びの領域)と『グロースゾーン』(成長の領域)となります。
慣れないながらも挑戦してみた場所や環境では、必ず新しい学びの機会が提供されます。その学びの機会にはちょっとした負荷やプレッシャーが必ずかかります。だから大事なことは・・・
『学びの機会となる負荷やプレッシャーを前向きに受容すること』
そのマインドがベースにあって、時間を継続していくことができれば、必ずグロースゾーンに到達することができる。
でも、その負荷やプレッシャーに耐えられず、フェードアウトしてしまう人をこれまでの人生経験の中でたくさん見てきました。ラーニングゾーンの途中で離脱してしまうもったいない人も見てきました。
だからこその『1.2倍』
スポーツでも仕事の領域でも、適正な負荷の継続と習慣化によって、成長は促進されていくのですが、勘違いしないほうがよいことがあって・・・
『今日1.2倍の負荷をかけたら明日すぐに成長が促進されるのか?』
といったらそうでないことのほうが多いということ。
そして、横並びで全員同じ目標設定や負荷の設定ではなく、各人の1.2倍はそれぞれ異なるということ。これはコーチ業やマネジメントを担う人たちにとって重要な視点かと思います。
つまり、自分や相手が継続できる範囲で意味のある負荷をかけ続けることがポイントだと考えています。その人にとって、適切な負荷とプレッシャーをかけ続けられるコーチや指導者やリーダーが優秀な人であり、その人を継続的に成長させられる人なんだと思うのです。
モノゴトって、スポット的に捉えているだけだと、ネガティブなことなんていっぱいありますよね。でもその現象を未来をより良くするための経験や体験と捉えたり、中長期的視点で捉えることができれば、ポジティブに転換することもできるでしょう。
『今の負荷は未来への投資』
そんなフレーズを使って、モチベーションを維持してもらうこともあります。点よりも線で捉えたり、面で捉えることで、苦しんでいる、大変さの中でもがいている人が、今の負荷は未来への投資だと思考転換することができれば成長する思考へのシフトチェンジにつながっていく。その思考転換と維持を寄り添いながらサポートするのも親やリーダーの役割でしょう。
まあ、自分も含めて、日々自分の中にある『まあいいいか・・・』という妥協心との闘いが人生なのかもしれません。でも妥協の継続の未来に望むべき成長はもたらされない。
それを自分なりには、『1.2倍の精神』と違うフレーズにして自分を戒めたり、誰かにお伝えしたりしています。人に伝えるからには、責任が伴うもので、あらためて自分自身への負荷の習慣化を意識したいと思います。
実は、このブログの継続もまさに、ポジティブな負荷&プレッシャー環境づくりの1つだと自分では意識してやっていることになります。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。
