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ほめ育ての落とし穴とハンフレイズ効果?? ~失敗することを極度に恐れるような人が育ってしまう原因~

 

GWの中休み?? 明日からの4連休でワクワクしている人も多いのかなと思います。

子育てや教育に対するスタンスや考え方は、もちろん各人違うと思うのですが、簡単に分けてしまうと、厳しく育てる派か優しく育てる派か・・・

皆さんはどちらのタイプに属するでしょうか。

そんな話題もこの仕事をしているとよく耳にするわけですが、まあどんなことでも一方的なスタンスの人はあまりうまくいかないのかなと思っています。

『ほめ育て』という言葉がありますが、それもポイントを間違えて捉えてしまうと逆効果になることもありますので、今日はそんな話をできたらと。

もちろん、褒めることで、その子のモチベーションが高まる効果はあるのですが、まず褒めるポイントの落とし穴・・・

『Aちゃんは、100点とれて素晴らしい!!頭がいいね!!』

これは、成果や結果をほめていて、特に問題はないように感じる人が多いと思うのですが、実はここにちょっとした問題が潜んでいます。

100点をとったという結果にフォーカスをして褒められた子どもの心理状態はどうなる傾向が強いのかを考えてみると・・・

『次も100点とらないと褒められない、でもいつも100点をとれるほど自信はないし・・・』

そんな感じではないでしょうか。つまり、成果や結果を褒めるという行為継続は、その子に、自分は成果や結果を常に求めてられているというプレッシャーをいつの間にか与えている行為でもある。

それが重なっていくとその子がどのような行動傾向を示すようになるのか?

『難しいチャレンジは避けて、できることややさしい課題だけ選択するようになっていく』

ということです。つまり、成果や結果にフォーカスして褒め続けると、”頭がいい自分”をを優先的に維持しようと必死になり、挑戦する気持ちの減退を招くということ。(もちろん個人差はありますが)それが更にエスカレートすると

『失敗することを極度に恐れるようになる』

最近、この傾向が顕著にでている若い人たちに遭遇することをコンサルティングの現場で強く実感している自分がいます。失敗したくないから新しいことやわからないことに挑戦することから逃げ続ける・・・

新しいことや難しいことにチャレンジしないということは、いわゆる”現状維持”ですから、成長促進にはつながらない。やさしいことやできる範囲のことしかやらない人になる。

だったら、何を褒めてあげるのが大事なのか?

『こんな成果や成績がでたのは、あなたがこれまで本当に努力を積み重ねたからだね!!』

『あなたが努力を継続してきたからこそ、この結果になったんだろうね』

つまり、大事なポイントは・・・

『そこまでの努力とプロセスを褒めてあげること』

そこにフォーカスしてほめてあげることで、その子のチャレンジ精神が大きく発達するそうです。そして、モノゴトに粘り強く取り組むレジリエンス(忍耐力)も高まる。

ちょっとした褒めるポイントの差が、その子の成長に大きな影響を与えているわけですよね。これって以外と理解されていない保護者の方が多いので、伝えるとびっくりされるとともに、今までの褒め方を反省する方も多いですかね。

更にプラスαでお伝えすると、乳児~幼児期に関しては、上記のポイントに気を付けながら”ほめ育て”を実践していただくとベターなわけですが、もう少し成長して小学生くらいになると、ただ褒めればよく育つとは限らない。やたらとほめ過ぎると逆効果になってしまうことだってある。

そこで登場するフレーズが・・・

『ハンフレイズ効果』

簡単に言うと、いつも褒められているとそれに慣れてしまって、頑張ろうという気持ちが起きにくくなり、行動が強化されにくくなる。ということ。

だから、そのステージでは、”褒めてくれるのは当たり前ではない”という状況を意図的に作っていく必要があるわけです。そこで個人的に大切だと思っていることは・・・

『その子の能力や実力をちゃんと把握して、見極めて対応(声掛け)すること』

それを、私は『個別理解&個別対応』とお伝えしています。

A君とB君とC君はすべて違う能力なので、A君にとっては簡単にできてしまうことでも、B君にとってはちょっと難しいことだったりする、そしてC君にとっては、かなり難しいことだったりする。

それができたときに、B君とC君は褒めてあげたらよいけれど、A君を簡単に褒めてよいのか?それは否ということですよね。

A君にとっては逆効果であり、それを見抜けない大人に対して、A君はあまり信用しなくなっていく傾向もあるようです。これって大人の世界でも日々起こっていること。

『あの人、全然わかっていないし、適当にいつも褒めているだけだからな・・・』

『だから、あの人から褒められても全然嬉しくないんだよね』

そんな感じでしょうか。

『あの人、こちらが少しでも手を抜いたらすぐにばれる。でも、本当に自分のぎりぎりで頑張って結果がでたときには、すごく褒めてくれるんだよな~。』

『だから、あの人が褒めてくれると本当に嬉しいし、次も頑張ろうと思えるんだよね!!』

そんなふうに、A君が感じてくれるとGOODでしょう。

だから、相手の状況や努力レベルを見極られる能力が必要。

故に、A君とB君とC君で褒めるタイミングは違うし、内容も違うということ。

これは、大人の世界の人材育成でも同じように重要なポイントになります。

『ほめ育て』という言葉の捉え方が人によってちょっと異なるなと感じることがあるので、今日はその違和感に対する自分なりの見解や考え方をお伝えしてみました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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2025-04-03 17:42
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