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当たり前の基準は人とチームによって大きく異なる ~日々の当たり前のレベルが人生のレベルになっていく~

昨日は、東京で幼稚園を運営している学校法人へのコンサルティング。

園から徒歩1分の場所に、法人が建設した施設としてプールがあって、園長先生のご兄弟が会社形態で運営しています。基本的には、園の正課授業としての部分と課外スクールとしての部分を担っているわけですが、ということは、幼稚園の園児数に連動して会員数が増減する傾向が強いわけで、法人は別とはいえ、ある意味一心同体での運営と捉えることもできる。

組織って徒歩1分でも過ごす空間が違えば、そこには別々のカルチャーや風土が発生するもので、そのあたりを懸念されているトップマネージャーから、プールのスタッフメンバーにも研修をしてほしいとのオーダーがありました。

これまでは半年以上をかけて、幼稚園の幹部&リーダークラスの研修を提供してきたのですが、ひと段落したので、次のフェーズとしてプールで働くスタッフの方々の育成サポートもお願いできたら・・・というご相談。そして昨日、スタッフ全員が集まれる1時間を使って研修を行いました。

今回は初対面ということもあったので、お伝えしたテーマは以下の2つ。

〇社会人として成長するための基本マインド

〇チーム理論とチームワークの理解

そんなテーマのときに必ずお伝えすることがあるのですが、

『当たり前の基準は人とチームによって大きく異なる』

ということ。ありがたいことに毎日、違う場所に足を運び、そこでお会いする人や組織と接する経験値と環境の中で、強く感じていることになります。

本人が過ごしてきた環境の中では当たり前のことでも、他の組織に身を置いてみるとその当たり前がそうでないことは多い。自分たちの環境では通用していたことが、通用しない環境ある。そしてそのレベルの差も実感することができる。

『同じ場所で同じ人たちと長らく過ごしていると、その感覚がどうしても摩耗してしまうのが人間』

だから、上記のフレーズを伝えるようにしています。

例えば・・・

誰でも当たり前に、大事だと思っていることがあって

『人には親切にしましょう』

『仕事は丁寧にしましょう』とか。

あらためてその当たり前の”親切””丁寧”という言葉の意味を掘り下げて調べてみると・・・

親切とは?

・相手の身になって、その人のために何かをすること。
 思いやりをもって人のためにつくすこと。また、そのさま。

丁寧とは?
 
・細かいところまで気を配ること。注意深く入念にすること。また、そのさま。
言動が礼儀正しく、配慮が行き届いていること。また、そのさま。

日々、自分の関わる人に対して親切&丁寧に接することができているか?』

と質問されたときに、自信を持って『ハイ!!』と答えられるかどうか・・・

個人的には、自分の中で人によって差異があったり、時と場合によっては親切&丁寧に対応できていないときもあるな~と反省する今日この頃。

皆さんはいかがでしょうか?

難しいことよりもまずは、当たり前のことを当たり前にできるようになることが大事であり、そして、当たり前のレベルを意識的に高めていき、習慣化して無意識でできるようになること。それが大事ですよね。

子ども達には、人に親切にしなさいとか、丁寧に対応しなさいとか言っていても、自分がちゃんとできているのだろうか??あらためて、日々の中で気を付けたいことだなと思いますね。

つい、家族だったり、仲が良い友人だとお互いわかっているからという背景と関係の中で、親切&丁寧のレベルをおろそかにしてしまうことってあるのかもしれませんね。自分も思い当たる部分は多いにあります。

逆の発想で考えてみると、まわりの人や関わる人に対して、

自分の都合を押し付けてしまってはいないか?

思いやりのない無礼な態度をとってしまってはいないか?

気配りをせず、配慮をせず雑で軽い対応をしてしまってはいないか?

対応してあげないといけないことを後まわしにしてはいないか?

もし、その中でいくつか思い当たることがあれば、『当たり前がおろそかになっている』ということなんですよね。

そんな自分の状態を続けているとおそらく、信頼も段階的に失っていくし、それにともなって運気も落ちていくんだろうな思います。

現実的には、親切さ丁寧さがおろそかになっていると、誰かがシグナルを発信してくれるものです。

例えばクレームとか契約解除とか音信不通とか・・・自分もそのような経験は人生の中で幾度かありますね。

もちろん、大きなシグナルに至る前に小さなシグナルの段階で気づくべきなのですが、それらのシグナルに対してその都度細かくアンテナを張ってちゃんと自己反省しして改善する必要があるでしょう。

当たり前がおろそかになったらダメだよというシグナルでしょうから・・・

何が言いたいかというと・・・

『日々の当たり前のレベルが人生のレベルになっていく』ということ。

親切さ、丁寧さのレベルっていろいろな人に会えば会うほど差があるなと感じます。その人が丁寧にやっていると思っていても、第三者が見たらそれを丁寧だと思わない人もいるわけで・・・

だからこそ、先ほども書きましたが、自分の当たり前のレベルを高めていく意識は必要であり、無意識でそれをナチュラルにできる人間に成長していけるように日々積み上げていくとよいのかなと。

視点を少し変えれば、組織やチームのリーダーの大事な役割としてお伝えしていることは、

『自分の組織やチームの”当たり前のレベル”を高め続けること』

当たり前のレベルが一流のチームが一流なわけですから・・・

自分は、幼児教育の現場にいることも多いですから、そこで思うことは、

『相手に対して親切で丁寧を当たり前にできている人達がまわりにたくさんいる環境の中で子ども達が時間を過ごすこと、育っていくことはとても意義あること』

だということ。言葉で伝えることよりも何倍も効果があると思っています。

ユニクロの柳井正社長が以前語っていた言葉があるのですが・・・

『率先垂範する背中でボトムアップを促すことが大事!!言葉だけで命令する経営者を従業員は信用しない』

まさに、これをアレンジすれば、・・・

『言葉だけで命令する教育者や親を子ども達は信用しない』ということ。

あらためて、自分も含めて日々、まわりの人に親切にできているか、何事も丁寧に進められているか・・・自分とまわりに甘えないようにしないといけないな~と思います。

ある人が語っていたのですが・・・

『聞かれたことに親切、丁寧に答えるを続けると皆が先生になっていく』

まさにそう思いますね。回答の中身ももちろん大切ですが、その人の姿勢やスタンスを見て、人はその人を自分にとっての先生とか師と認定していくということなんでしょうね。

それだけ・・・

『人は人のあり方やスタンスをちゃんと見ている』ということ。

そのスタンスが見える化するものとして当たり前でわかりやすいカタチが、親切さや丁寧さなんだろうとも思います。

今日は、昨日の研修の中でお伝えした『当たり前の基準は人とチームによって大きく異なる』というメッセージに対して、親切さと丁寧さという視点を入れながら書いてみました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。 

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