園児募集申込開始日にお伝えしたいこと ~未来につながる価値ある接点づくりがキーポイント~
- 2025.10.31
- 園トータルサポートCONSULTINGMESSAGE
幼稚園 保育園 認定こども園 コンサルティング 園児募集 クロスライフパートナーズ 園運営

10月も今日で終わりですね。
そして明日11月1日から、全国の多くの幼稚園で入園願書申込がスタートします。
弊社CLPのメインとなる事業は『幼稚園・保育園・認定こども園トータルサポート』であり、現在複数の幼稚園・保育園・認定こども園とコンサルティング契約をさせていただいています。
故に弊社にとってもある意味、特別な日と捉えることもできますかね。
そんなタイミングということもあり、今日は今一度、業界の実態&ライスサイクルを整理しておけたらと、簡単ではありますがデータを拾ってみました。

まずは、幼稚園数と保育園数の推移(10年前⇒5年前⇒今)

そして、認定こども園数の推移(10年前⇒5年前⇒今)

ざっくりまとめるとここ10年間でこのような実態。
あくまでも全国統計の数字ですから、各エリアでは多少の感覚的なズレはあるでしょうが、全体的なトレンドや傾向を把握する上では参考になるでしょう。
もう少し歴史を紐解くと、幼稚園数がピークを迎えた年は、1985年の15220園ですから、ピーク時から現在までに約7000園が減少したということになります。
数字的な概念をベースに考察してしまえば、業界の運営モデルスタンダートは明らかに『認定こども園』ということになりますよね。
そしてもう少し数字的な分析をプラスしておきますと・・・
文部科学省の学校基本調査の最新版データ(2025年8月末時点)によりますと、
◎全国の幼稚園数=8,225
◎全国の幼稚園児数=689,570
上記からわかることは、現在全国の幼稚園の1園あたりの平均園児数が『84名』であるという現実。
業界のコンサルティング会社として、いろいろなデータを持ち得てはおりますが、ある県の最新実態データからわかることなのですが、その県の中の約半分の園が実際には100名以下の園児数になっています。今、その流れが業界で起こっていること。
昨今、幼稚園の閉園は継続的に増えていますが、このデータを踏まえた実感と私なりの経験値から思っていることは、これから3年~5年くらいのスパンで、閉園数は現状の10倍くらいのペースで推移していくだろうと予想しています。もしかすると、明日の園児募集の申込状況を経て、そんなことが頭によぎる園長先生が実際にいらっしゃるのかもしれませんね。
そんな状況の中で、今から認定こども園化への動きを進めていこうと思っても・・・
・行政によっては申請プロセスがかなりシビアになっている(申請が通らないケース多数)
・園舎建替予算に対する借入と資金繰りの問題発生
・後継者があとを継いでくれるかわからない状態(もしくは後継者がいない問題)などなど
上記以外にも複数の問題や課題がからまって、運営停滞、もしくはフリーズ状態。
そのように、業界の大きな変革期の中で、園児募集はもちろんのこと、そこに絡んだ複数の問題や課題に不安を抱えている、そして何からどのように進めて生き残っていけばよいのかがわからず、園運営に迷走している方々からのご相談が弊社にも寄せられています。
『生き残るために自園の運営をどうやって改革していくのか?』
不安や悩みを抱えている方から、この時期は相談が増えるのも事実・・・
各園が抱えている物的環境、人的環境、歴史、地域特性はすべて異なるのでその背景に合わせて、適切な改革をしていくことが必要となります。
業界に特化した経営コンサルタントとして、どんなポイントを意識しながら改革サポートをしているかといいますと・・・
大前提としては、弊社HPにも記載しているように、幼稚園・保育園・認定こども園という枠組みのワンステージ上で勝負していくステージをつくるために
『地域の教育総合コミュニティ施設化』に向かっていくためのトータルブランディングサポートをしています。
そのために重視しているポイントは・・・
①トップが本気になって改革するマインドの醸成
★組織はトップで99%決まる
②先生達が育つマネジメント体制の強化(採用・育成の仕組み・評価の仕組み等)
★ビジョンマネジメント+人財育成プロセスマネジメントの段階的構造づくり
③園の現場リーダー育成サポート(素敵な先輩、憧れのリーダーづくり)
★成功している組織&チームには必ず良いリーダーが存在する
④園児募集シナリオの更なる進化への検討と具体的取り組み強化
★地域の人がつながり、学び合い、協力し合う場所づくり
⑤園内コミュニケーション&カルチャーの改革
★良い園風が伝わって、ファンが増えていく
⑥園の伝達力・広報力の強化
★あなたの園の価値は、理解して整理して伝えないと、誰もわかってくれない
おおまかには上記のようなポイントごとに、各園の現状ポジションを把握してそれぞれ複合的にレベルアップしていくためのコンサルティングとなります。
どれか1つだけよくても、総合的なバランスがとれていない園では結果がでませんし、たまたま園児募集結果がよかった年があっても長続きはしにくいです。そのたまたまは、地域の開発が自園の周辺であった数年に過ぎない・・・
上記のようなポイントを段階的にレベルアップしていくと、その園は・・・
園にマッチした人を引き寄せる力が増幅していくことになる。
その結果として園のファンだという人を増やすことができるようになる。
その結果として、園児募集への好影響、採用への好影響が実現する。
と考えてもらうとわかりやすいのではないでしょうか。
つまり、何をお伝えしたいかというと、園児募集結果をだしたいからといって、園児募集の施策だけ強化しても、効果はでにくいということですね。
このようなお手伝いを『トータルブランディングサポート』とお伝えしています。
もちろんあらゆる部分で完璧な園はどこにも存在せず、必ず伸びしろはどんな園にもあります。
そして、自分達の伸びしろはどこにあるのかを明確にわかっているトップ(園長)は、以外と少ないもの事実。中にいるとなんだか視野が狭くなって俯瞰的に自園を見ることを忘れがちになってしまう。
逆に言えば、自分達のポジションを明確に把握して、次の改革や伸びしろを明確にすることができれば、後はそこに向かって突っ走ればいいということです。
上記のポイントのレベルは各園で大きく差があるわけですが、それは、自分が全国のたくさんの園の実態をその場で見続けてきたこそわかるのかもしれませんね。
業界全体の厳しい競争がこれからも続いていきます。まさにレッドオーシャンの中での生き残り競争に勝っていけるかどうか・・・
でも、トップが本気で改革を目指し柔軟性を持ってかじ取りを行っていけば、必ず伸びしろはある。もうおわかりだとは思いますが、園児数が多い少ないで競争をしていく時代は終わりました。
地域の中で、どんな子育て支援、幼児教育のニーズがあるのかを理解、把握して、段階的にカタチにしていくことで・・・
『未来につながる価値ある接点を自ら積極的に創り出していくこと』
そこの競争がスタートしているわけです。
そんな未来につながる価値ある接点づくりを段階的進めていくことで目指していくものを
『地域の教育総合コミュニティ施設化』
と言語化して、園の未来コンセプトということで10年以上前から提唱してきました。
これからの園運営に不安を抱えている方、どのように改革を進めていけばよいのかイメージがなかなかできない方など、一度、ぜひ気軽にお問い合わせいただければと思います。(初回訪問は無料で行っています)
今年もあと2ヶ月となりました。よい締めくくりができるように11月も頑張りましょう。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

