コミュニケーションのベースは”聞く力”である ~傾聴力&質問力を磨き上げる~
- 2026.07.22
- PERSONAL COACHINGMESSAGE講演&研修園トータルサポート

子ども達の夏休みがスタート。それと同時に猛暑到来・・・今日も暑かったですね。
そんな夏休み期間になると、コンサルティング先の園で、教職員研修のオーダーがちょこちょこ増えます。今週頭に訪問した幼稚園型認定こども園では、午前中は90分間の教職員研修、そして午後からは常勤の先生方の個人面談(セッション)、そして最後に園長先生との打ち合わせタイムという構成でのコンサルティング内容でした。
研修の中の全体テーマは『社会人基礎力の向上』
その中で『コミュニケーション能力アップのためのポイント』という話を盛り込んだのですが、今日はそこでお話をした1つのエッセンスをお伝えできたらと思います。
仕事ができてまわりからの評価や信頼度が高い人の共通項で自分が思っていることを1つあげるとすれば、それは・・・
『コミュニケーション能力が高いこと』
これについては、皆さん異論はないのではないでしょうか。コミュニケーション能力で自分がよく研修などでお伝えしているのは
『コミュニケーションのベースは”聞く力”である』ということ。
よく相談案件で、コミュニケーションが苦手なので、人とどうやって話したらいいか教えてくださいといった類の内容があるのですが・・・
多くの人が、コミュニケーションという言葉のイメージから想像することは、人と話すとか人に何かを伝えるというイメージのほうが強いのかなと思います。もちろんそれが間違いというわけではないんですが・・・そんなイメージが先行している人に自分が伝えているのは、
『聞く力をレベルアップしないと話す力と伝える力はレベルアップしない』
ということになります。自分の経験則でも言えますが、優秀な人ほど、人と話す力や伝える力が高いのですが、そのベースとなっているのは”聞く力”ではないでしょうか。
『正しい情報や相手のニーズを上手にインプットできるからこそ、適格なアウトプットにつながっている』
聞く力を高めるというテーマに対してポイントになっている能力が・・・
”傾聴のスキル”
①あいづちやうなずき
②共感フレーズの活用
③オウム返しのスキル
いわゆる”聞き上手”な人は、上記①②③を自然とできている人。
①人の目を見て真剣に、うなずいたりあいづちをうったりというリアクションができている。
②「なるほど!!」「私もそう思います!!」といった相手の思いや意見に共感するようなフレーズを適度にうまいタイミングで発信できている。
③話を聞きながら相手のニーズや重視しているポイントや悩んでいる問題を整理して、わかりやすくフィードバックすることができる。
一通り話を聞いた後に・・・
「Aさんは、①のことと②のことを大事にしているということですね」
「Bさんは、③のことと④のことで今悩んでいるということですね」
というふうに、相手がこちらに伝えたかったことをよりわかりやすく整理したり因数分解して伝えてあげる。(これはまあまあ高度なスキルかもしれませんが)
専門的には、これを”チャンクダウン”と言ったりします。コーチングを学んでいる方であればご存じかと思います。
チャンクとは塊(かたまり)のことで、塊をほぐすというイメージでしょうか。特に自分の職業柄、このスキルは毎日のように活用していますね。悩んでいる人達の多くは、その悩みの要素が自分の頭の中で重なっていたりかたまっていたりする場合が多く、そんな頭の中のぐちゃぐちゃ感を一緒に整理していくことで、その人の悩みを未来への課題(伸びしろ)へと転換させていく。
1つ1つ研ぎほぐしてあげて、その1つひとつに対する改善アプローチを一緒に考えていく感じでしょうか。
「もてる人ともてない人」の論議があると思うのですが、容姿は置いておくと・・・
この傾聴のスキルを使い熟せている人は比較的モテ度が高い人かなと思いますね。つまり、自分のことを共感性をもって、理解してくれる人を求めるというのは、人間の根源的ニーズの1つなんだと思います。自分に反論したり、理解しようとしてくれない人は、ある意味、自分にとっての危険因子だと本能的に感じるのでしょう。
自分に自信がないから女性の前だと、緊張して何も話せない・・・逆にたくさん話をしたほうがよいと思って、一方的に自分の興味があるテーマでマシンガントークを続ける・・・
残念ながらこのような人はもてない人の共通項のような気がします。だって、一緒にいて”つまらない人”だから。
基本的に「女性は話を聞いて欲しいニーズがある」ので、上記の行為はそのニーズに反する行為になってしまうのでしょう。
少なくとも【場の空気をよめない”人=その場や相手のニーズを感じ取れない人】はまわりの人たちから好かれることはないでしょう。
傾聴のスキルに加えて、聞く力が長けている人の共通項は、
『質問する力』
多くの人との会話シーンから得られる、情報量の広がりやその質(深さ)はその人の質問力によって大きな差がつきます。
だから、自分は会話している時にその人の質問のレベルで、この”できる人に違いない”と察知することもしばしばありますかね。
まあもう少し深掘りして書くと、常にアウトプットを意識している人とそうでない人の質問は明らかに差があるということ。
質問力のレベルアップということで違いを生んでいるのは以下の2つの要素かなと考えています。
①オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン
②フォローアップクエスチョン
クローズドクエスチョンとは、その返答が「はいorいいえ」で終わってしまう質問。だから会話がそこで終わってしまう・・・
例えば、「今日ランチ食べましたか?」という質問に対しては「はい」で終わってしまうので、これがクローズドクエスチョン。
「今日のランチはどこで何を食べたんですか?」という質問に対しては「Aという店で、美味しいイタリアンを食べました!!」となって、会話が次に続いていく要素やキーワードが登場してきます。そこから話を次へ次へと展開していく。これがオープンクエスチョン。
『聞く力のベースは質問力』だとも思っています。
会話をしていてどんどん話してしまうとかとても話しやすいと感じる相手は、質問力が高い人であることが多いですね。そして、会話していてもなんだかつまらないし、無言の間ができてしまうと感じる相手は、質問力が低い人である傾向が強いと感じています。
オープンクエスチョンとフォローアップクエスチョンは密接につながっています。オープンな質問で、会話が続いていく要素やキーワードをピックアップできたらそこを掘り下げてフォローしていくと、相手は喜んでいろいろと話してくれたり教えてくれたり・・・というメリットが自分にもたらされるわけです。
上記の例で言えば・・・
「Aという店どうでした?」
「●●さんはイタリアンが好きなんですか?」
「●●さんは、グルメでよく店知っているのでお勧めの店ありますか?」など
フォローアップの質問をしながら、相手の興味や関心のあることを掘り起こし、さらにそこを掘り下げるような質問を繰り返していくことで、相手に気持ちよく話してもらいながら、自分が持っていない情報を上手に手に入れていくスキルといったらよいでしょうか。お互いにWINWINですよね~
このオープン&フォローアップクエスチョンを相手との会話の中で上手に活用していくことで、多岐にわたる情報の量と質を手に入れることができるはず。
傾聴力&質問力の合算がいわゆる『聞く力』
と自分の中では定義していますが、いわゆる”できる人”は、この聞く力が高いと感じます。そのベースの力があがることで、コミュニケーション力も底上げされるのかなと。
まあ、自分の出会ってきた人の中で、できる人&もてる人は『聞く力』のレベルが確実に高い。
ということで今日は、最近のコンサルティング先の研修で先生方に伝えたエッセンスの一部をご紹介させてもらいました。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。
