BlogHappy Mind Creator

センスのインストール ~ハイセンス環境とハイセンスな人達との接点を増やす~

最近、インテリアや部屋づくりの1つのスタイルとして人気のある『ブルックリンスタイル』

ニューヨークの家賃が高騰傾向にある中で比較的家賃が安いエリアであるブルックリンに移り住むようになったアーティストや若者たちがそこにある空き倉庫や工場、古くなったアパートなどを自分達の感性をベースにリノベーションしていった動きの中から生まれてきたスタイルだそうです。

そこに独特なセンスと個性を持つカフェやレストランも増えていったことによりおしゃれで個性的なスタイルを発信する場所やスタイルとして多くの人達に注目されるように。

実は、自宅にある自分の仕事部屋も他の部屋とのテイストを変えたかったので、ちょっとだけブルックリンスタイルを意識して壁紙などをセレクトしています。

このようなデザインやスタイルの発信の世界は、ロジックや理屈で組み立てていくというよりも、その人の感覚や感性からアウトプットされる割合が非常に多いですよね。

いわゆる『センス』というものが非常に重視される領域ですよね~

自分が約10年前に読んだときに、とても感銘と共感を得た世界的ベストセラーでもある・・・

ハイコンセプト 「新しいことを考え出す人の時代」
~富を約束する「6つの感性」の磨き方~ダニエル・ピンク著 大前研一訳

にはこれからの時代に成功するための6つの感性(センス)がわかりやすく解説されています。詳細を知って、何かのヒントにしたい人は一度本を読むことをおススメします!!

【この”6つの感性(センス)”に成功のカギがある!】
 ①「機能」だけでなく「デザイン」
 ②「議論」よりは「物語」
 ③「個別」よりも「全体の調和(シンフォニー)」
 ④「論理」ではなく「共感」
 ⑤「まじめ」だけでなく「遊び心」
 ⑥「モノ」よりも「生きがい」

全体概要を大まかにお伝えすると・・・

この2、30年ほどの間、プログラマーや弁護士、MBA取得者など、ある種の知識を持った特定の人が成果を収めてきた。だが、こらからの世界で成功を収める上でカギをに握る要素は変わりつつある。

未来をリードするのは、何かを創造できる人や他人と共感できる人、パターン認識に優れた人、そして物事に意義を見いだせる人である。これからは、創意や共感、そして総括的展望を持つことによって社会や経済が築かれる時代、すなわち「コンセプトの時代」になる。

仕事上の成功を収められるか、生活に満足を得られるかは、この「6つのセンス」に大きく左右されるようになる。

「6つのセンス」とは、デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがいだ。

新しい時代を動かしていく力は、「ハイ・コンセプト」「ハイ・タッチ」である。

「ハイ・コンセプト」とは・・・
 ◎パターンやチャンスを見出す能力
 ◎芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力
 ◎人を納得させる話のできる能力
 ◎一見ばらばらな概念を組み合わせて何か新しい構想や概念を生み出す能力

「ハイ・タッチ」とは・・・
 ◎他人と共感する能力
 ◎人間関係の機微を感じ取る能力
 ◎自らに喜びを見出し、また、他の人々が喜びを見つける手助けをする能力
 ◎ごく日常的な出来事についてもその目的や意義を追求する能力

これまでの時代を象徴する能力、すなわち「情報の時代」を引っ張ってきた「左脳的」能力は、今日でも必要ではあるが、もはやそれだけでは十分とはいえない。そしてかつては軽視され、取るに足らないものだとみなされた能力、つまり創作力や共感、喜び、意義といった「右脳的」な特質が、これからの世の中で大きく飛躍できるか、もがき苦しむことになるか、を決める重要な要素になってくる。

あなたに必要な6つの能力・・・
デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがいは、本来、人間に備わった資質である!!誰もが持っているものであり、必要なのはその能力に磨きをかけることだけなのだ

 

この本を読んでから10年間が経過して、職業柄いろいろな視点で世の中の動きを観察してきましたが、まさに成功していて、輝いてみえる人達に共通している要素は、『ハイセンス・ハイコンセプト、ハイタッチ』であると実感しています。

だから、自分なりに感性(センス)を磨くという意識を日々持ちながら生活はしているほうかと思います。特に意識していることは、

『ハイセンスな環境や人達との接点量を意識的に増やして、センスをインストールする』

8年前になりますが、フランスのパリ郊外の2つの幼稚園を訪問させてもらう機会があったのですが、日本の幼稚園と壁面の演出や子ども達の制作物の色使いがぜんぜん違うことに衝撃を受けたことを思い出します。色鉛筆の色の種類が日本の一般的な種類の3倍くらいはあったと思います。まさに、日々過ごしている環境が違えば、子ども達にインストールされるものも違うということを体感する機会となりました。

パリの街を歩けば街全体が芸術品みたいな環境で生活をしているわけですから、当然、感性やモノを観る感覚が高められるとも思いますし、普段そのようなインストールができていない人間にとってはそれは新鮮な感覚であり、刺激を受ける環境なわけです。

だからこそ、自分の中の日々の当たり前の環境の中だけで過ごしていると、幅広い感性や感覚、つまり良質なセンスは磨かれにくいということでもある。

『同じ場所で同じ人達と過ごしているだけではセンスは磨かれない』

ということなんだと思いますね。

自分としては20代の頃に、自分の師匠の1人であるSYワークス代表『佐藤芳直さん』と仕事もプライベートも含めて時間を共有させてもらったことはあらゆる点で大きかったなと感じています。

まさに『上質を知る』ための体験をたくさんさせていただきました。四万十川に行ってカヌー体験させてもらったり、新人の頃にはロサンゼルスやサンフランシスコの現地視察ツアーに同行させてもらって、当時日本にはなかった『IKEA』や世界最大の小売業『ウォルマート』や世界の高級スーパーモデルとされる『ドレイガーズ』なども視察する機会が与えられました。

若いときこそ、自分の未来に向けて自己投資しなさいという教えの中、ご自宅に訪問すれば、人間国宝が作った何万円もするおちょこで幻の日本酒を飲ませてくれたり、ワイン倉庫にあるロマネコンティをこっそり飲ませてもらったり・・・日本酒を飲むために部屋(和室)とワインを飲むための部屋(洋室)が分けられていて、松本民芸家具のロッキングチェアに座り、暖炉の前でアルコールランプの光の中、ジャズを聞きながら上質なワインを飲む。書斎はちょっとした図書館のレベルで何千冊もの本が並べられていてそこから学びたい本を借りて読む。

そんな上質なセンスのインストールをさせてもらえる環境がそこにはありました。

以前、ご自宅に訪問した際の記事を以下にリンクしておきますね。

 こんばんは、雑賀です。週末は第二の故郷(船井総研時代24歳~27歳まで4年間住んでいたので)仙台に約1年ぶりに行ってきました。震災から早くも8カ月が過ぎましたが・・・仙台駅では震
2011-11-27 23:23

『あらゆる上質からそこにあるセンスをインストールする』

そのためには、繰り返しになりますが、自分自身でハイセンスや環境やハイセンスな人達との接点を積極的に創り出していく姿勢が大切であるとともに、センスを磨くためにそこから何をインストールしようかな?という意識でその時間と機会を活用することで、幅広い感性が身についていくのかなと思います。

そんなことを書いていたら佐藤芳直さんがよく話していた言葉を思い出しました。

『人に会いなさい、旅をしなさい、本を読みなさい』

これって、同じ環境と同じ人達との時間だけで過ごしていたら成長しないよというメッセージでもあるのかなと思います。今日は、より成長してより良い人生にしていくための1要素として感性(センス)を磨いていくことが大切だと思っているので、そんなメッセージを書いてみました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

1

一覧を見る