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問題解決の大前提とは? ~問題や課題を明確にする力~

だんだんと秋らしい季節への移行を感じますが、皆さん3連休初日はいかがお過ごしでしょうか。

昨日お会いした前職の先輩にこのブログの継続性をほめてもらいました。基本的には、週に2~3投稿はしようと思って書き続けていますが、かれこれスタートしてから12年半・・・継続は力なりという言葉がありますが、自分の力になっていることを信じながら日々発信しております。

さて、私が「未来創造戦略室」の室長という肩書でお手伝いしている会社において、未来創造の1つとして今年度からメイン事業とは別の事業ラインを構築しようということで、スタートしたのが・・・

『児童発達支援事業』

簡単に解説すると、

『児童発達支援とは、障害児通所支援の一つで、小学校就学前の6歳までの障害のある子どもが主に通い、支援を受けるための施設。日常生活の自立支援や機能訓練を行ったり、保育園や幼稚園のように遊びや学びの場を提供したりといった障害児への支援を目的にしている。2012年の児童福祉法改正で定められスタートした制度。障害のある子どもが住んでいる地域で療育や支援を受けやすくするために設けられた。』

横浜で直営1号店をオープンして、開所当初はフル稼働とまではいきませんでしたが、半年経過した8月から100%稼働を実現!!社長からの数字的な報告によると、月の売上が約400万円で、そのうちの利益が約200万円。なかなかの高収益モデルと言えるでしょう。このままフル稼働を継続できれば年間でかなりの利益が見越せる事業のベースが構築されつつあります。

事業計画的には、今年度あと2施設をオープン予定で準備を進めている段階です。

また、弊社のコンサルティングサポートの新たな取組として、新しい園舎を建設した認定こども園が旧園舎の有効活用施策として、旧園舎の教室をリニューアルして「児童発達支援事業」をスタートさせるプロジェクトがスタートしております。弊社CLPは、開発準備と初期の運営までのトータルプロデュースを担います。

少子化により子ども達の数は減少しているのですが、その中での発達障害児の割合は増加傾向にありその割合は5%~10%になるだろうという認識になっています。そんな状況の中で、発達障害児(グレーゾーン)の受け皿が不足しているという地域がほとんど。

そんな実態もあって、今は積極的に施設開発を進めていくための国からの後押し風土があるわけです。そして、地域子育て支援というテーマにおいても社会インフラとしてとても必要とされているのが、児童発達支援。国からの後押しの仕組み(各種加算制度)があるために、現時点では上記のような高収益モデルとなっていますが、今後ある程度、施設数が安定供給のレベルになっていけば、後押し内容の調整が行われていく可能性が高い。

ある地域ではすでに総量規制がかかっているという情報も入手しました。つまり、認定こども園への移行もそうですが、然るべきタイミングに然るべき判断をして手を上げないと、やりたくてもできなくなってしまう・・・それは運営トップの決断力と判断スピードの差だと思いますね。そうやって差がついていく。

さて、話を切り替えまして、前述の会社において、「未来創造戦略室」の室長と立場で、幹部会議に出席しているのですが、先日社長から、リーダークラスの会議にも出席して会議の質や内容をチェックして改善すべきポイントがあれば、修正していってほしいとのオーダーがありました。

会社全体としては毎年業績は上がっているのですが、目標設定した数値にはまだ届かずという状態が数年続いている状況ですね。

早速、リーダー会議に参加してしばらく雰囲気とか流れとかを観察していたのですが、そこで一番自分が感じ取ったことは・・・

『問題や課題を明確にする力が不足している』ということ。

どんな組織でも目標や理想に対してのギャップを抱えていて、それが生まれている問題や課題があって、その問題や課題を具体的に解決していくことで、目標や理想に近づくスピードを上げていく。

そのために、各種の会議が存在している場合が多いですよね。

当たり前ですが、問題解決をするためには、その問題や課題が何かということを明確に整理する必要があります。しかし、そのリーダー会議を観察していると、極端な言い方をすればなんとなく報告があって、なんとなく意見交換があって、なんとなく終わるという感じ。

職業柄、会議や打ち合わせの同席サポートすることは多いですが、上記のような雰囲気の会議はけっこう多いなと感じています。基本的には会議全体をコーディネートする人の力量によるところが大きいのですが、会議の質というものは、組織でかなり違うなと感じます。

その視点についてはかつて書いた記事がありますので以下にリンクしておきますね。

前回、『当たり前のレベルが組織や個人で大きく異なる』という話をしました。 経営コンサルタントという立場で活動させていただく時間も多く、あらゆる組織の打ち合わせや会議に出席をお
2021-12-12 23:13

あとは、話し合う内容や解決すべき案件や課題を絞り込んだ上で1つひとつ深掘りすることも大切です。話し合う内容が多岐にわたって、一通りそれらをシェアするだけで終わってしまうから、すべてに関して浅いレベルでの共有しかできていないことってありませんか?

話すこと(話した量)に満足してしまっている雰囲気・・・

『量ではなく質にフォーカスする』

これも大切なのかなと思っています。『選択と集中』という言葉があるように、人は一気にたくさんのことをやろうとするよりも、絞り込んで集中して取り組んだほうがパフォーマンスがあがりやすい。

ということは、会議や打ち合わせでもそのポイントを意識したほうがいいですよね。

すべてを一気に進めようとせず、取り組むべき優先順位、重要事項によって、問題と課題を明確にして、それらの解決に向けた具体的な改善点や取り組みの工夫などを深掘りして考えてそれを実行していく。

まあ、基本的には『PDCAサイクル』をちゃんと回すための会議であり、問題や課題を明確にできないままなんとなく進んでしまうという現象は、Cのチェックの段階の機能の質が低いということに他なりません。だから、次の改善行動であるアクションが問題解決に対して的確でないので、問題がなかなか大きく改善していかないという流れになっている。

そんなふうに、リーダー会議のオブザーバーとして、感じている自分がいましたかね。

今回は、会議という機能にフォーカスしてのお話しでしたが、実はこれは大きく捉えれば、人の人生にも当てはまると思っています。自分の理想像や目指す姿に対して、ギャップがあるときに、そこに近づいていくために問題や課題を明確にして、具体的な対策を立てて、日々それを意識して時間を積み上げている人もいれば、問題意識もなくなんとなく惰性で過ごしている人もいる。

そういう意味でも・・・

問題解決の大前提となる『問題や課題を明確にする力』

は、とても大切な力であり、ある意味、問題や課題が明確にできればあとは具体的な対策を考えて実行していけばよいですからね。コンサルタントとしては、実はその人やその組織の問題や課題を明確にするサポートも大切だと思って取り組んでおります。

今日は、日々の活動の現場から少し気になったことを整理してみました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

素敵な3連休をお過ごしください。

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