頑なとは変わらないこと、こだわりとは変わっていくこと ~成し遂げたいことの”実現”にこだわる~
- 2025.01.31
- PERSONAL COACHINGMESSAGE園トータルサポートCONSULTING
今日で1月も終わりですね。
最近コンサルティング現場で、感じていることを今日は書きたいと思います。
『こだわりと頑な(かたくな)の違い』
言葉の定義や捉え方は人それぞれ違うと思うのですが、それをちゃんと自分自身の中で整理しておくことも大切だと思っています。例えば・・・
何かを成し遂げたいという強く思い、その実現にこだわりを持っている人がいる。
自分のライフスタイルへのこだわり、自分のやり方に対するこだわりを持っている人がいる。
その人なりのこだわりを持って時間を過ごしている人がいます。
”こだわり”という言葉はどちらかというとポジティブ表現なように感じる人のほうが多いのかなと思いますが、”頑な(かたくな)”という言葉にはネガティブ表現ように感じる人が多いのではないでしょうか。
その違いは何のか??
特に何かを成し遂げるためのプロセスにおいて、その差が生じているパターンが多いように感じています。
先日、コンサルティング先の幼稚園にて、経営陣の方と新入園児数の推移グラフを見ながらのディスカッションタイム。50名⇒40名⇒30名⇒20名⇒10名・・・この5年間で毎年10名ずつ新入園児数が減少してきている。さすがにこのままでは園がつぶれてしまうということで、経営相談があり、コンサルティング契約を結ばせていただきました。
詳細は控えますが、私のほうから、適正な経営改革のポイントとなる視点や施策についての実態を質問しながら確認していったわけですが、そんな流れの中で、
『雑賀さんの言葉が、本当に心に沁みて・・・』
『この状況になってしまったのは、明らかに我々経営陣の責任だと痛感しました。』
自分たちが信念を持って貫こうとしていたことが、時代や地域の子育てニーズと大きくずれていたのにも関わらず、間違ったこだわりを持って、そこに固執してしまった。
という反省の声。
先代(両親)が築いてきた歴史や伝統を引き継ぐことが我々の使命だと思って、そのスタイルにこだわってやっているつもりだったけれど・・・
そこで、私のほうから、『こだわりと頑なは違うんですよ』という話をさせていただきました。
先代が築いてきたこの園を地域に残していき、地域の子育てや幼児教育に貢献していきたいという思いが強いのであれば、変わらないことで自園のスタイルを守るということではなく、変わることで自園の存在意義をブラッシュアップさせていくことが重要ですよ。ということ。
『頑なとは変わらないこと。こだわりとは変わっていくこと』
こだわりがあるので、変わってはならない!!なんて強く思い込んでいる人に遭遇することがあるのですが、、それはこだわりではなく頑なであるとお伝えしています。
ゴールや成し遂げたいと思っていることに対して、この道(スタイル・やリ方)で進むことがベストと思い込んでしまっている人がいます。ちょっと思考が凝り固まっている状態。それがこだわりであるという思い込みにはまってしまっている状態。
経営コンサルタントやパーソナルコーチの仕事の中で、その思考の偏りや思い込みを解除&開放していく作業に取り組むことは多いですね。上記の園の場合もディスカッションをしながら、私が意図的に進めていたのが、”解除&開放”なんですよね。
間違ったこだわり、つまり頑な人の特徴は、自分の道(スタイル・やり方)とは違う道を通っている人に対してネガティブな捉え方をする。否定してしまう。そして自分の道がベストだと主張する。
でも、多くの場合、その道の途中で迷走したり急激なスピードダウンを強いられるタイミングが訪れる。でもそれ以外の道を否定してきたので、別の道の選択はできないというあまり意味のないプライドに行く手を阻まれる。それって勝手に自分でそう決めているだけ・・・
この状態こそ『頑な状態』だと思いますね。同じ道の中でスタイルややり方を変えられないまま、なんとかゴールを目指しているけれど・・・どうも進んでいないし、後退さえしている。
私が思うのは、
『明るい未来とゴール、成し遂げたいことの”実現”にこだわる』
ということ。そのこだわりを実現するためには、
『1本道ではなく、いくつかの道を試行錯誤しながら取捨選択して、少しでもゴールに近づいていく道はないかといつもアンテナを張りながら変化・行動していくことが重要。』
そのプロセスにはたくさんの選択肢と可能性があるということ。
止まっている、後退している状況をしっかり受け止めて、今までの道から別の道に切り替える柔軟性が問われているわけです。
『その時代、その時、その状況を見極めて、ベター&ベストな道(スタイル・やリ方)を切り替えていけるか?』
それを上手に選択、判断しながらゴールに少しでもいいから近づいていく。
そこにこだわるべきではないでしょうか。だから・・・
『こだわりとは変わっていくこと』
とお伝えしています。こんな道はどうなんだろう?右から言ったほうが早く行けるのか?左のルートも可能性があるかもな?ちょっと自分の感覚だけではわからないから、右ルートを進んでいる人から話を聞いてみよう。左ルートの経験者に話を聞いてみよう。
ルート選択に柔軟性を持っていて、優秀な人ほど、そうやってリスクヘッジも含めた情報収集を行ってより可能性の高いルート選択をしようと時間を過ごしています。でも、頑な人はほとんど、まわりからの情報をインプットしようとしません。
これも大きな差異だと思いますね。
こだわりと頑なを少し履き違えているなと感じる人に遭遇する機会が最近多かったので、私なりの見解をお伝えしてみました。少なくとも・・・
『その1本道を進むことが目的ではなく、ゴールを実現することが目的である』
ということを忘れないということでしょうね~。
目的を履き違えないようにすることも大切だなと思います。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。
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