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リーダーに求められる役割や期待値 ~モノゴトは困ってから考えるのではなく、困る前に考える~

『組織はトップ&リーダーで99%決まる』

長年、経営コンサルタントとして多くの組織のサポートをしてきた経験則から強く感じていることです。

一般消費者として、その組織に在籍する社員さんやスタッフさんのサービス提供を受ける機会があるとき、そのレベルに感心させられることもあれば、逆に憤りを感じることもあります。もちろん、本人の能力や意識レベルの差があることに起因はしているのですが、根源的には、その組織にどんなトップ&リーダーがいるのかも大きく影響していると考えています。

特に若い人たちの中に素晴らしい対応をしてくれる人がいると、その組織に優秀なリーダーがいるんだろうなと勝手にイメージしている自分がいます。

故に、組織全体の活性化や品質レベルを高めるようなコンサルティングテーマのとき、弊社としては幹部&リーダークラスの人材育成に注力するところからスタートさせていただくことが多いですかね。

『リーダーシップとチームマネジメント』

そんなテーマで講演や研修を依頼されることもちょこちょこあるわけですが・・・

『リーダーに求められる役割や期待値』

としてお伝えしているいくつかの要素があります。

まあ、当たり前ですが、若い社員やスタッフが成長するためコツやポイントを伝授して、成長促進の後押しやサポートをすること。例えば、私が良くお伝えしている”成功の3条件”なども成長のコツかと思います。

自分自身が普段から大切にしている考え方やスタンスをメッセージ化している内容の記事掲載。 本日は第二弾となります!! 【”成功の3条件” ~能力よりも性格が人生を変える~】
2021-11-26 19:29

故に、その人が乗り越えてきた時間や成長過程の中で自分なりに、成長を加速させるエッセンスを整理整頓して言語化して伝えるスキルが必要になるでしょう。

組織や職場が異なればそこに存在する品質基準や当たり前のレベルも大きく異なるわけで、あらゆる基準の幅を学び、高いレベルや一流のレベルの行動基準や品質基準を教えていくことも大切な役割となるでしょう。

『組織の当たり前の基準を高めていくこと』

これが勝てる組織を育てていくリーダーの存在価値になっています。

先週、一般企業の幹部&リーダークラスのメンバーへの研修でもお伝えしたのですが、社会や組織のリーダーとして、私が大きな役割だと思っていることは、 『基準を学び、基準を教えること
2022-12-11 21:52

特に進むべき方向がずれているわけでもない、マーケティング施策のポイントがずれているわけでもない・・・でも、どういうわけか成果や結果がでていないとき、次の一手を考えなくてはと不安な気持ちや焦りを感じている方々からの相談もあるわけですが、そこで、私がキーワードとしてお伝えしていることが、

『今取り組んでいることの追求度と徹底度を更に高めていくこと』

何が差を生んでいるのか?

一流の基準でもあると感じているのですが、モノゴトに取り組むときのスタンスで差が生まれていることが多いですね。同じことをやっているように見えて、その追求度や徹底度には大きな差があることを認識すべきかと思います。

ワールドカップ開幕!! これまでよりもなんだかまだ全体的な盛り上がりが足りないような気はしていますが、日本対ドイツ戦くらいから一気に盛り上がっていくのでしょうか?? 初戦が
2022-11-21 11:08

そして、今回はもう1つ付け加えるとすれば・・・

緊急・重要マトリックス

この有名な時間管理マトリックスの『C』ゾーンにある仕事や業務に対する取り組み姿勢。つまり・・・

『緊急ではないけれど、重要なテーマや業務に対するアプローチ姿勢』

特に幹部・リーダークラスとしてチームマネジメントを担っている人達にはお伝えしていること。

パフォーマンスが高まらない組織やチームの共通現象の1つは、チームメンバーが緊急事態に振り回されている時間が多いことなんですよね。常に緊急で重要な案件で時間が埋め尽くされている。違う視点で見ると、重要な案件なんだけど、そこに時間が十分に割けない状態が続いている。

これでは、全体が常に不安定でいつもバタバタしているので良いパフォーマンスを出しにくいのは当然ですよね。いつも問題対処や課題対処に振り回されている状態。リーダーの『気合いで乗り切ろう!!』という掛け声にもさすがに嫌気がさしてくるメンバー達・・・

この根源的原因は何か?

『ハイパフォーマンスを出しにくい実態になっていることが大きな問題であるというリーダーの認識が薄い、もしくはそこを問題視できていない』

ということなんですよね。私が良くお伝えしているフレーズとしては・・・

『前始末の法則』

モノゴトは困ってから考えるのではなく、困る前に考える

あまりよろしくないリーダーが率いているチームは、明らかに”困ってから考える癖”がついています。しかし、優秀なリーダーが率いるチームは、”困る前に考える癖”がついています。そのチームでどちらの癖がついているかが大きくそのチームのパフォーマンスに影響を与えているということ。

『C』ゾーンにあるちょっとした課題や問題を認識しながらも、時間的には切羽詰まっていないので、まだ大丈夫か・・・という気持ちでほったらかしておく。その結果として大きな問題になった段階で、これはまずいというスイッチが入って、対処しだす。この悪癖が、個人もチームも窮地に追い込まれていく大きな原因。もうその段階になると、手の施しようがない場合も・・・

例えば、健康管理なんかもまさに当てはまりますよね。

普段から、健康診断に行ったり、人間ドックに行ったり、カラダを動かしたりすることで、自分自身の健康度チェックと維持をしている人もいる。その逆にまったくカラダのケアなんて考えたこともない生活をし続けていて、なんだか最近体調が良くない日々が続いて、痛みもでてきたので、病院で診察を受けてみたら、ステージ4の癌で余命宣告・・・

これと同じようなことが、組織やチームでも起こっているわけですよね。気づいたときには、資金繰りがまわらなくなって、廃業・倒産・・・

組織の健康度チェックをリーダーの立場で常にできているのか?

メンバーのモチベーションや精神状態、不安や不満などに気が付こうと観察しているか?

経営指標の動きを常にチェックできているのか?(売上、客数、客単価、利益率・・・)

お客様の動向や満足度や意見をちゃんとチェックできているのか?

大きな変化は誰でも気が付くけれど、リーダーが細心の注意をしながら察知しなければならないのは・・・

『小さなほころび』

時間が経過して大きなほころびになってしまう前に、手を打っておけるリーダーか否か?

小さなほころびがいくつか重なって悪循環スパイラルに入っていくと、大きなほころびにつながっていく。大きなほころびになればなるほど、緊急性のレベルが高まっていく。

だから、まだ小さなほころびの段階(緊急性がそこまでではない段階)=『C』ゾーンにある段階で解決してしまったほうが賢いマネジメントということになりますよね。大きなほころびになればなるほど、その解決にはそれなりのコストや時間や労力がかかってしまいますからね。

困ってから考える癖が身についている人達は、人生でそれをいつも繰り返している。コストと時間の無駄使い。

そんな悪癖スパイラルから抜け出すポイントが上記に書いた『C』ゾーンに対する取り組み姿勢。チーム全体でそれが上手にできる力をつけていく指導や育成ができること。

勝ち組を率いているリーダーの1つの大きな特徴だと思っています。

『組織はトップ&リーダーで99%決まる』

今日は、私がコンサルティングやコーチングの現場でお伝えしている、リーダーの役割や期待値についていくつかのエッセンスをお伝えしてみました。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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