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幼稚園としてのマネジメント研修会 ~第3回 仕事力を高める~

20181018

昨日は、自分が生まれた横須賀市の私立幼稚園協会からのご依頼で
幼稚園の教職員向けの研修会で講師をさせていただきました

年間の大きなテーマが『幼稚園としてのマネジメント』

年間で3回の研修を通じて、組織マネジメントのポイントを学んで
いただくという内容で、3回とも私が講師を担当しております

第1回目のテーマ=『チーム理論』

第2回目のテーマ=『コミュニケーション力』

第3回目のテーマ=『仕事力を高める』

ということで、今回が第3回目でラスト講義となりました。
今回も前回に引き続き、40名程度の先生方が参加してくれました。

基本的に”マネジメント”というテーマを学ぶべき対象者は、ある程度の
キャリアがあって、組織やチームのリーダークラスということに
なりますが、今回の参加者はキャリア1・2年目の先生たちも混ざって
いたので、ネジメントを担っていく上で大前提となる知識や力を
つけるためには??という感じで上記のテーマとさせてもらいました

いろいろな組織でコンサルティング活動をさせてもらってきた中で
思っていることは、社会の中で個人でやる仕事とチームでやる仕事の
特性や違いをちゃんと理解しておくことが大切だということ・・・

そしてチームのリーダーとして一目置かれてまわりから信頼される存在
になるためには、

①コミュニケーション力
②仕事力

この2つの力のベースが高いことが大前提になると思っています
その力がないことで、リーダーという肩書はあれど、まわりの人たちから
良い評価を得られていない人達にたくさん出会ってきたからに他なりません

『自分ができないことを人には教えれらない』

というのが真実だからでしょうね

教育スキルや保育面での研修は多くあれど
現場の先生を対象にした「マネジメント」に関する研修というのは
あまり多くないのが実情なんですよね・・・


それに加えて、トップである園長先生がマネジメントというものを
体系的に学んできていない・・・必要だと思っていない??ケースも多い
そんな背景もありまして、全体的に組織やチームマネジメントのノウハウが
各園に根付いていないのが問題にもなっていると・・・


幼稚園の経営コンサルタントとしていくつもの園をサポートしてきて
強く感じていることの1つです。

各人の教育スキルが高くても、組織やチームが一体化して目標に向けて
力を合わせることができなければ、それぞれの力が分散してしまうわけで


園のトップ&リーダーであれば、マネジメントのあらゆる要素を学んで
実践を積み重ねながら、その力を発揮して、各人が最高のパフォーマンスを
発揮できるような環境をプロデュースしていく力をつけなくてはならない


うまくいっている園、そうでない園の違いの大きなポイントの1つだと
考えています。幼児教育の勉強とともに、人と組織の勉強をプラスして
いかないと、結果としてうまくいかない・・・そんな現実を目の当たりに
することも多いのです

前置きが長くなりましたが、今回も90分の講義内容を簡単な目次で
整理しておきたいと思います。

【幼稚園としてのマネジメント ~仕事力を高める~】

1.仕事力が高まるプロセス ~成長するために日々意識してほしいこと~

 ①成長曲線 ~努力した時間とあなたの成長は正比例しない~
詳細解説は以下のブログ記事をご参照下さい。
 ⇒「成長曲線 ~努力した時間と成長は正比例しない??」

 上記をよりわかりやすく解説するためのエピソードとして、
 「雑賀少年の挫折からの復活エピソード」を・・・
 
 詳細内容は以下のブログ記事をご参照下さい。
 ⇒「誰の中にも、偉大な可能性がある!!」

 (ブレイクスルーまでの道のりがもたらすもの)
 ①プチ成功体験 ⇒ 自己肯定感 自己信頼感
 ②絶対的安全地帯 ⇒ 味方がいる人は頑張れる
不安定な状態で頑張っているからこそ安定と安心が必要
 ③レジリエンス(忍耐力) ⇒ 逆境から逃げず、向き合う力
 ④感謝する気持ち ⇒ 自分1人では限界があることの自覚
苦しいときに支えてくれる人こそ、本当の恩人

 ②この世で最も効率的な勉強法=『師を持つ、憧れを持つ』
~自分の生き方や働き方のモデル像を見つけよう~
・師を更新し続けられるかが自分の成長確認
・私たちが望むものは、人を介してもたらされる!!

 ③PDCAサイクルの体得と習慣化 ~継続的進化をしていく~
・目的⇒目標⇒計画⇒実行⇒反省⇒改善
・成功したときも、失敗したときもその要因を分析すること

 ④完璧グセをつける ~些事に神が宿る~
・当たり前のことをやり続けるとそこに道ができる
当たり前のことを当たり前のレベル以上でやる
・小さな些細なことの積み重ねの上に、品質が生まれる

 ⑤石の目を見抜く ~あらゆる仕事にはコツとポイントがある~

 ⑥Give and Be Givenの法則 ~与えるものが与えられる~
過去と他人は変えられない、自分と未来しか変えられない

2.仕事力を高めるためのポイントを理解する

 ①優先順位の意識(タイムマネジメント能力 緊急性と重要性)
解説はこちらのブログ記事をクリック
タイムマネジメント能力と仕事の質を上げる」

 ②段取り力とシミュレーション能力
(ゴールまでのプロセスを明確にしてからスタート)

 ③前始末の法則(悲観的に準備して楽観的に行動する)
解説はこちらのブログ記事をクリック⇒「前始末グセをつける 想定外を想定しよう」

 ④1.2倍の精神(メイクベターの精神 毎日小さなチャレンジをする)
行動スピード1.2倍を目指そう
 ②相手やまわりの人のことを思う気持ち
(気配り)1.2倍を目指そう
 ③仕事や業務内容の
先読み1.2倍を目指そう


 ⑤思い込みの打破(多面的な視点でモノゴトを考えるクセをつけよう)
 
 ⑥守・破・離(学ぶは真似るから!!そしてオリジナルに)

 ⑦知恵の3段階(意図的な体験の積み重ねで成長が加速する)
聞慧(もんえ)・・・聞きかじっただけの智慧
思慧(しえ)・・・聞いたことを自分なりに咀嚼(そしゃく)した智慧
修慧(しゅうえ)・・・身をもって体を通して体得した智慧

 ⑧問題対処と問題解決の大違い(対処に振り回されている人は一生振り回される)
解説はこちらのブログ記事をクリック
『思考の整理整頓シリーズ ~”問題対処と問題解決”(ウォンツとニーズ)』

 ⑨インプットとアウトプットの関係(何もないところから何も生まれない)
「学ぶとはインプットとアウトプットの繰り返しであり、
 そのプロセスを通じて、アウトプットの質を高めていく行為である」

3.リーダーシップマネジメント ~真のリーダーになるために~
 (1)最大のリーダーシップポイント
「言葉とは何をいうかではない。誰が言うかに真髄がある。
その誰かに値する生き方をしたい。」byイチロー

『リーダーシップとは”プラスの影響力”である』

 (2)リーダーシップスタイルを築くための5つの因子
~あなたはまわりにどう思われているのか?~

①厳しい・・・仕事に対する非妥協の精神
②すごい・・・圧倒的な知識とスキル、見識の広さなど
③すてき・・・見た目の容姿、清潔感、おしゃれ、ライフスタイル
 相手に対するポジティブな評価
④ありがたい・・・自分に時間を割いてでもサポートしてくれる
 相談&アドバイス、ねぎらう姿勢、気配りのレベル
⑤愛らしい(かわいらしい)・・・親近感、話しかけやすい雰囲気
おちゃめな一面、ユーモアセンス

 (3)リーダーの役割とは何か?
①成功&成長促進のコツを伝授すること
 EX)成功の3条件 ~素直・プラス発想・勉強好き~
②基準を学び、基準を教える
③追求度と徹底度

2時間くらいかけて話すボリュームを90分に凝縮したので、どうしても足早な
講義になってしまいましたが・・・なんとか皆さんついてきてくれました

そして最後に伝えたことは・・・

VUCセミナー【20150613】
インプットしたら、実践でアウトプットしてPDCAをまわしていくことで
人は成長できる、そして成果につなげることができると思っています。

少なくとも研修に参加しただけで成長するなんていう幻想を思い描かない
でほしいと思ったのであえて、最後に念押しでお伝えしました。


現場で、行動・実践・反復・反省を繰り返しながら、もがきながら、成長して
より良き幼児教育環境を創造していってほしいと思います。

  この3回の研修会が、参加された先生たちが前向きに自分の未来を
イメージできるようなきっかけにつながればうれしいですね

幼稚園協会の担当者の皆様、お疲れ様でした。
そしてありがとうございました。感謝

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