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個人成績と他人を動かすのは全く異なる仕事。~困難な自己変革の必要性~

神奈川県私立幼稚園連合会からのご依頼で、7月に新規採用教員研修会の講師を担当させていただきましたが、12月に開催予定の『キャリアアップ研修会』の講師についてもご依頼をいただきました。

7月の研修会の様子については以下に記事をリンクさせていただきます。

昨日は、神奈川県私立幼稚園連合会からのご依頼を受けて、今年度から神奈川県の私立幼稚園に就職した社会人1年目の先生方に向けて、『新規採用教員研修会』の講師を担当させてもらいました
2022-07-06 10:11

12月の研修会テーマは、『リーダーシップとマネジメント』となりますが、このテーマではここ3年間くらい継続的に私が講師を担当させてもらっています。ありがたいことです。神奈川県限定ということではありませんので、全国各地の連合会や関係者の方からご依頼があれば喜んで対応させていただきます。

以下に以前に開催した研修会の記事をリンクしておきます。

昨日と今日は横浜の研修会場にて、神奈川県私立幼稚園連合会からご依頼されてキャリアップ研修の講師の仕事でした新制度に移行した幼稚園の先生たちが、処遇改善による給与加算を受ける上で、受
2021-03-04 18:00

そんなテーマに対するご依頼をいただきましたので、組織の幹部やリーダークラスの役割や認識に対して私が思っていることをお伝えしようと思います。

それは、以下の文章に集約されていることなんですが・・・

大多数の組織は、偉大なマネジャーがごく一握り、優れたマネジャーが数人、凡庸なマネジャーが大勢、冴えないマネジャーが数人、とんでもないマネジャーがごくわずかという構成になっている。

あなたも、これまでの職業人生のどこかで、「どうしてこんな人がマネジャーになれたのか(マネジャーでいられるのか)」と首をひねるほどひどい上司に出会ったのではないだろうか。

「できる上司」になるのは難しい。なぜなら個人として高成績を出すのと、他人を動かすのはまったく異なる種類の仕事だからだ。しかし、ほとんどのマネジャーは、自己管理の延長線上で部下の管理をしようと考えている。平社員時代に花形でやり手だった人ほど、この傾向が強い。

そうして部下の気持ちを理解できず、チームをまとめられず、権限委譲できず、自分で仕事をこなす癖がやめられず、マネジャーとしての付加価値の付け方がわからない「グズ上司」になる。

マネジャーの仕事はそれ以前のどの経験とも異なる。できる上司になるのが難しいのは、個人プレー型の仕事とマネジャーとしての仕事とのあいだには大きな隔たりがあるからだ。

できるマネジャーになるには、新しい知識を培うだけではなく、

困難な自己変革を遂げなくてはならない。

行動、発想、感じ方を変えるように求められる。これまでと違った満足の源を見つけて、慣れ親しんでいるが今となってはふさわしくなくなった役割や自己認識から抜け出すのだ!!

「ハーバード流 ボス養成講座」 ~優れたリーダーの3要素~ より抜粋

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ということで、これらは以前にもちょこちょここのブログで書いてあるものですが、現場のコンサルティング活動の中で、トップ&幹部&リーダーと関わることが多いわけですが、当てはまる実態が多いと感じているので再度アップしてみました

『困難な自己変革を遂げなくてはならない』

『行動、発想、感じ方を変えるように求められる』

今までプレーヤーとしては優秀だった人が、その上のステージの役割を与えられたときに、乗り越えなければいけない壁なんだと思います。口で言うのは簡単ですが、これを進めていくのはかなり大変ですからね。頭ではわかっていても実際に、困難な自己変革を断行できている人はそんなに多くないように感じています。

なかには、自分の立場やポジションや役職の力でなんとか人を動かそうとする人がいる・・・でも人は本来、そうやって動かすものではないという大切なことを理解できていない。

もしくは理解はできているけれども、どうにも自己変革できないので、自分がやってきた延長線上でなんとかしようとしてしまうのかもしれない。

そんな人は大抵・・・

何か問題が起こっていることや、うまくいっていないことを、誰かにせいにしたり、環境のせいにしたり・・・つまり、自分以外の何かのせいにして、自己正当化をしたがるもの。

そして、自分の心の中では、”自分はできる人間である”と勘違いしているようなパターンも多い。一人のプレーヤーとしてはある程度の実績を積み上げてきているので、そこに関してはできる人間かもしれないが、チームやメンバーをマネジメントして、更なる大きな力にしていくことに関しては、できる人間とは言い難い状態・・・

その人の言動や行動を注意深く見聞きしていればそれは自ずとわかってくるもの。言葉の端々に、行動の端々にそのほころびが見て取れるのです。職業柄、そういった”人間観察”の目は鋭いほうだと思います。

そんなときに、私が心の中で思っていることは・・・

『あなた自身が問題の根源なんですよ!!』

『一生誰かのせいにして生きていくんですか!!』 ということ。

それをちゃんと心にとめて、困難な自己変革に一歩でも進んでいけるか。それとも、ちゃんとその真実と向き合わず、今までの延長線でやろうとしてしまうのか・・・

これが、できる上司になるのか、グズ上司になるかの大きな分岐点になるのでしょう。

日々の中で、何かのトラブルやクレームや内輪もめ・・・そんなことが起こったときこそ、実は自己変革のチャンスなのかもしれませんよね。ちゃんと真実と向き合う時間を増やしていくことが大切です。

それにプラスして思うことは、

『人間は年齢を重ねていくほど自己変革しにくくなる』ということ。

上記は、全員がそうということではなく、あくまでも傾向の話ですがいろいろな人との出会いの中でそう思うことも多いですね。まずは、人の話をちゃんと聞こうともしない人がいます。そういう人は、相手を受容する姿勢が欠けているわけですから、当然変わる必要がそもそもないと思っている人なのでしょう。

そして、人の話は聞くし、本を読んだりセミナーを受講するなどして良質なインプットはしているのですが・・・そうしている自分によっているだけで、結果的には自己変革できていない人。そういう人も多いのではないでしょうか。

あえて年齢を重ねていくほどと書いたのは、だんだんこの話を掘り下げていくと、やはり『三つ子の魂百まで』ということになっていくからです。

『将来、優秀なトップ&リーダーになれるかどうかのベースは、ある程度幼児期に決まってしまうのではないか??』

すべてとは言いませんが、その割合はかなり高いのではないかと最近考えています。

ある園長先生は、自園の1つの大きな目的は、『将来の真のリーダーを育てること』と話してくれたのですが、おそらくご自身の経験値から上記のようなことがわかっているんだと思いますね。

いろいろな壁にぶち当たりながら、数々のプチ自己変革を子どものころから繰り返してきた人間は、大人になってそのレベルが高くなっても、今までの繰り返しの感覚で自分を高めていけるのではないか。

子どもを育てていく中で、叱るという行為があると思いますが、それは、「その状況や壁に応じた、正しい自己変革の方向を促す」ということでなければならないのでしょう。ただの気分や感情で叱るのとはだいぶ違いますよね。(まあ気分や感情で瞬間的に怒ってしまう自分もいますが)

つまり、正しい方向性を促せる人は、その状況に応じた正しい道標がある程度自分の中で明確になっている必要がある。

『必要なときに、正しく自己変革していくことができる資質』
 
これは、もっとシンプルに言えば”素直”と言いますよね。子育てや人材育成で大切なポイントでしょう。

今日は日々の仕事やプライベートタイムで感じている1人前のプレーヤーから次のステージにアップしていくために必要となる意識や資質について、私なりの想いや見解をお伝えしてみました。

人生の中で、時には困難な自己変革をする必要もあります。スポット的視点や短期的に見ればそれは大変なことかもしれませんが、長期的な視点で見れば、更に成長していくためのプロセスなんだと思います。それを頭に入れながら、ポジティブな姿勢で自分をより良い方向に導いていくことが大事なんだと思います。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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